エルサレムの旧市街の見どころの一つ「嘆きの壁」。昔ヘロデ王が改修した神殿がローマ帝国に破壊されてわずかに残った壁だそうです。ユダヤ人はこのわずかに残った壁に向かって神殿の再建と救世主が来ることを祈ります。
日本では嘆きの壁と言われることが多いのですが、ユダヤ人は西の壁と言うようです。神殿の西側の壁だからですね。
この嘆きの壁はヘロデ王時代の壁は下から7段目まででそれより上はその後の時代のものだそうです。
ヘロデ王の時代はエルサレムの街の地面は今よりももっと下にあったそうで、現在も地下の発掘作業が続いてます。
そのヘロデ王の時代の地下の壁を見ることが出来るウエスタン・ウォール・トンネルというツアーがあります。
こういうの大好きなんです。「隠された本当の場所」みたいなところ。
ウエスタン・ウォール・トンネルツアーは人気があるので事前に予約したほうがいいということなので、日本で予約して来ました。約束の17時前に着くように嘆きの壁の広場に向かってオーストリアンホスピスを出ました。
直線距離にして200mくらいのはずなのに、迷路のような旧市街の道に迷ってなかなか着けない。ちょっと焦って街の人に道を聞いたらあっさり着きました。
嘆きの壁の広場への入口はたくさんあるけど、僕等が着いた入口は着いた入口は随分小さいものでした。空港のようなセキュリティチェックを受けて広場に入ります。

嘆きの壁

おー、いっぱい黒い人が嘆いてる・・・。昼間にも神殿の丘に行く時にちらっとだけ見たけど、やっぱり凄い眺めだなあ。
しばし壁にみとれてから壁に向かって左側にあるトンネルツアーのチケットオフィスへ。名前と予約時間を告げるとチケットが発行されました。開始まで少し時間があるから入口で待つようにとのこと。
しばらく待っているとユダヤ人と思われる親子がやって来て僕等と同じ17時のチケットを買いました。この親子は予約はしてなかったみたいだけど余裕でチケットを買えてました。地球の歩き方によれば事前予約必須で非常に人気が高いから確実に見たいなら2ヶ月前から予約したほうが良いってことだったけど、そうでもないんじゃないのかな?
まあたまたま空いてる日だったのかもしれないけど。

ウエスタン・ウォール・トンネルツアーの入口

時間になっていよいよ入場です。ダビデ王のお墓参りのときと同じように無料貸し出しキッパをかぶって入ります。
最初に模型を使ってエルサレムの街の成り立ちの説明を受けます。
・・・もちろん英語で。昼のウォーキングツアーの英語の速さに完敗した僕たち。一緒にツアーを回ったアメリカ人曰くこのウエスタン・ウォール・トンネルツアーの英語はそんなに速くないってことだったけど・・・。
・・・やっぱり速い。確かにさっきよりはましかもしれない。さっきは何について話してるかすらほとんど分からなかったけど、今回は何について話しているかは分かります。でもそれはおそらく模型を使って話しているからで、結局何が言いたいのかはあんまりよく分かりません。
でもまあ良いかと。結局ヘロデ王時代の壁が見られれば良いのです。
荒野にソロモン王が神殿を作り、その後バビロン捕囚からエルサレムに戻った人達によって第二神殿が建てられ、ヘロデ王がさらに改修をしたと。これから見る壁はこのヘロデ王時代の壁。
そんな感じの説明だったと思います。
説明が終わって場所を変えると、さらにハイテクな模型がある場所で今度はヘロデ神殿の当時の姿と現在のエルサレムの街の比較説明を受けます。

エルサレムの今と昔

昔のエルサレムの地面は今よりもかなり下にあり、街から神殿には歩道橋のような橋を渡って往来したようです。
その橋の下の部分が現在は地下に埋もれているこれから通るトンネルなのです。
このエルサレムの今と昔を比較する模型も英語の説明はよく分からないものの、模型を見てるだけでなんとなく理解出来ます。
模型の説明が終わっていよいよトンネルを進みます。トンネルの中には礼拝する場所もあってそこでは女性がお祈りしていました。外の嘆きの壁では女性と男性のエリアは明確に区分されてたけどここでは区分しなくて良いのかな?祈りの最中に男性のしかも異教徒の観光客が後ろを通るなんて気分悪くないんだろうか。はたまた祈りに集中して気にならないのかな。多分後者でしょう。

トンネルで祈るユダヤ人女性達

トンネルはかなり狭く窮屈な感じです。ヘロデ王の壁は大きく頑丈でローマ軍が破壊出来なかったそうです。仕方ないからその壁を囲うようにローマ軍の壁を作ったそうです。その時にローマ軍の壁とヘロデ王の壁を繋いでいたなごりが石に開いている四角い穴らしい。(注:そう説明しているように聞こえたのですが、ヒアリングが甚だ怪しいです。wikiによればヘロデ王時代の壁が二重構造になっていてその時の穴らしいです。)
あと色々説明してくれてましたが、残念ながらほとんど分からず。
英語力が足りないというのは旅の楽しみを半減させちゃってますね。
何しろガイドが「セネガル、セネガル」っていう単語を頻発していたので、なんでアフリカの国が関係あるんだろって不思議に思っていて、ツアーも終盤になったところで「セネガル」ではなく「シナゴーグ(ユダヤ教の教会)」だってことにようやく気付いたくらいです。このブログでも何回書いたか分からないけど、本当に英語力が大事。
それはTOEICとか英検とかじゃないんです。ちなみに僕はTOEICは700点代後半です。それでもこういうツアーじゃ2割くらいしか理解出来ない。生きた英語を身に付けたいです。

ヘロデ王の壁

トンネルの最後は貯水池にぶつかります。そこの階段を登るとムスリム地区のヴィア・ドロローサに出ます。多分昼間に行った小さな嘆きの壁の近くなんでしょう。
ツアーはそこで終わり。嘆きの壁に戻りたい人はガイドと一緒に戻ります。僕たちはいったんホスピスに戻る為にここでツアーから離れました。

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