電車でマチュピチュ村へ

オリャンタイタンボの観光が終わったのが17時過ぎ。
マチュピチュ行きの電車が出発するのは21時なので4時間近く時間が空きました。
ここまで案内してくれたドライバーとガイドのLANAさんとはここでお別れ。
マチュピチュ行きの電車は大きな荷物は持ち込めないので、僕らのトランクを二人に預けました。2日後に泊まるクスコのホテルに運んでおいてくれるのです。
オリャンタイタンボにあるホテルでの夕食クーポンをもらっていたけど、ついさっきランチを食べたばかりだからまだお腹は減ってない。とりあえずちょっと一休みしようとホテルのロビーのソファに座ると頭痛がガンガンしてきた・・・。
無料で飲めるコカ茶があったんで飲もうと思ったけど、ソファから立つのもつらい・・。
ほぼ復活した奥さんと交代でどうやら今度は僕が高山病にやられたらしい。
奥さんにコカ茶を持って来てもらって飲んだけど一向に良くならない。むしろ悪くなっていく。おかしいなあ、オリャンタイタンボはクスコよりかなり高度は低いはずなのに。
ソファで横になって深呼吸していると少し楽になって来て、ウトウトしはじめました。
ところがウトウトすると呼吸が浅くなるらしく、また頭痛がしてきて起きてしまいます。
起きると深呼吸するからまた頭痛が治まってきて、ウトウト・・・。
という具合に、深呼吸→ウトウト→頭痛→深呼吸のスパイラルが続きました。

高山病と格闘中

随分時間が経ったような気がして腕時計を見ると19時過ぎ。
20時30分に駅に行くように言われていたので、19時30分頃にはホテルの食堂でご飯を食べなきゃいけないと思い、奥さんに
「19時30分になったら起こして」
とお願いすると
「え?もう20時過ぎだよ」
・・・ええ!そんなバカな。腕時計をもう一度確かめる。やっぱり19時過ぎ。なんで?デジカメの時計を見てみると本当に20時を過ぎてる。
どうやら腕時計の電池がこのタイミングで切れたらしい。
不幸中の幸いと言うかなんというか、今気がついて本当に良かった。
おかげでディナーはすっかり食べそびれたけど、コカ茶だけいただいてホテルを後にしました。
ホテルを出る頃には不思議と頭痛はほとんどなくなってました。
5分程歩いて駅に着いて電車を待つ列に並ぶ頃には完全に復調。
マチュピチュ村(アグアス・カリエンテス)はここよりも高度が低いからこれ以上悪くなることはなさそうだ。良かった・・。

オリャンタイタンボの駅

しばらく待っていると駅の扉が開いてチケットを見せつつ入場。僕らの電車は車両によってシートが違っていて、在来線っぽい車両と特急仕様の車両がありました。同じ料金じゃ不公平で納得できないくらいに仕様が違っていたので、在来線っぽいのは地元の人が乗る車両なのかな?
それとも単なる運なのか分からないけど、とりあえず僕らは特急仕様の車両でした。

電車の通過待ち

途中でちょっとした軽食と飲み物がもらえます。
バナナチップスはなんとも斬新な味で、ちっとも甘くない。ちょっと塩がついていて、ポテトチップスに近い感じ。最初は違和感があったけど慣れると美味しいもんです。
外は真っ暗で景色は全く楽しめなかったけど、疲れでほとんど寝ていたのであんまり関係無し・・・。

バナナチップスとチョコケーキ

約2時間後にマチュピチュ村に到着。地図を頼りにホテルを探す。
難なく見つかったんだけどもどうにも様子がおかしい。建物全体が真っ暗。まるで廃墟のよう。確かにもう23時を過ぎているけど、看板やフロントまで電気を消す必要があるだろうか・・・。
ドアを開けようとしても開かない。
脳裏によぎったのは悪夢の2003年のマンチェスター。予約していたホテルが潰れていたマンチェスター。ああ、あの悪夢再びか・・。ホテルの前に警官がいたので聞いてみました。
「Hotel Hanaqpacha Orquideasってこの建物ですか?」
「ああそうだよ」
「ドアが開かないんだけど」
「ノックしてみなよ」
うむ。この雰囲気だとどうやら潰れてはいないようだ。
遠慮がちにコンコンと叩いてみる。すると警官が
「そんなんじゃダメだ。こうだよ」
と言って、コインを握ってカンカンカンと大きな金属音を放った。
すると、奥から眠そうに目をこすりながら兄ちゃんが出て来てドアを開けてくれた。
・・ああ、良かった。おそろしく雰囲気は悪いけどどうやら営業中のようだ。
電気がついてないのがかなり怖かったけどおそるおそるフロントへ。
スウェットにGパンというアルバイトみたいな出で立ちのお兄ちゃんに、ひとまずヴァウチャーを出すとスペイン語が返って来た。
スペイン語は話せないことを英語で告げると、困った顔をしてフロントの隣の部屋に人を呼びに行った。
その部屋はどうやらホテルの従業員の仮眠室らしくベッドから、もそもそっと別のお兄ちゃんが登場。
ところがそのお兄ちゃんの口からも流暢なスペイン語が・・・。
英語が話せる人を呼びに行ったんじゃなかったのか・・・。
お互い困り果てたけど、なんとかコミュニケーションをとろうと試みる。
「マチュピチュ?」
ん?マチュピチュに行くかってことかな?もちろんだよ。シィシィ。
「なんたらかんたらどーのこーの(スペイン語)」
さっぱり分からん。
すると兄さんは壁の時計を指差した。
んんー、想像するにモーニングコールのことかな?
マチュピチュへは早朝に行く人も多いし。
とりあえず明日はあんまり早くに行くつもりも無かったから
「セブン」
と言ってみた。なんとなく通じた雰囲気。あっそうという感じ。
早朝だったら朝ご飯とか色々準備があるのかな?
マチュピチュトークは以上で終了。
次は、懐中電灯のような簡易的な照明装置を指差して何やらまくしたて始めた。
うん、その照明はさっきからすごく気になってた。
なんで普通に電気付けないんだろうって。
え、もしかして停電ってことかな?
そういえば近くのレストランも電気をつけずに、ローソクをテーブルに立ててた。ロマンチックだねーなんて話していたけど、単に停電してたのか。街の中心のほうは電気がこうこうと付いていたから、停電になっているのはこのホテル近辺の一角だけのようだ。
まあ、詳細は確認しようがない。とにかくふーんって分かったような分からんような仕草をして停電トークも終了。
その後フロントの兄ちゃんがローソクを持って部屋に案内してくれた。部屋に入るとマッチで火をつけて
「じゃあ」
という感じでで出て行っちゃいました・・・。
一体いつ停電は直るんだろうか、シャワーはつかえるんだろうか?明日の朝食は何時から食べられるんだろう?
聞きたいことは山ほどあったけど何しろスペイン語しか話せないもんだから、諦めてとにかく今日は寝ることにしました。
結局シャワーも浴びず・・・。
ココは間違いなくこれまで泊まったホテルの中でもダントツに最悪だけど、落ち込んでいても仕方ない。ついこないだ読んだ「モーターサイクル・ダイアリーズ」を思い出して、チェ・ゲバラが南米旅行した時は野宿もあったし、馬小屋に泊まることもあったんだからそれよりはマシ!そうやって必死に自分に言い聞かせました。
奥さんにはかわいそうなことしたなあ・・・。

これ1本で夜を過ごしました・・・
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