本日のハイライトのアッシジ!晴れてる時間帯に来たかったので天気予報を確認して午後に来ました。
道路の先にアッシジの村が見えて中々神秘的だったので車を停めて写真を撮った。
駐車場に車を停めて街に入るともう13時過ぎだったのでまずは腹ごしらえ。
グーグルで高評価だったお店に行ってみるとかなり高くて、かつあまり食べたいメニューもなかったので、自分の足を信じて探す。
あまりぐずぐずしているとランチタイムが終わってしまうので、ここで良いかな?という感じのお店に飛び込んでみた。
「二人なんですけど席ありますか?」
「もちろん!どうぞー」
ああ、席が空いてて良かった。
・・・と思いきや席が空いてるも何も客は僕らだけ。世界遺産の街の金曜の昼時にお客ゼロだったの?確かに目抜通りからはちょっと離れている場所だけど・・。
ちょっと、いやかなり不安になったけど今更引き返せない。覚悟を決める。
僕はCima di rapaとグアンチャーレのUmbricelli(ウンブリアのパスタ)、奥さんはお店のイチオシらしきTorta al Testo Assisanaなるもの。
直訳するとアッシジの鍋タルトということなんだけど、鍋で焼くパニーニみたいなものらしい。
ペコリーノチーズ、ズッキーニとトマトを挟んだトルタを注文。
これがどちらもとても美味しかった!パスタは想像の範囲内だったけど、お客さんがいない不安が大きかったせいか期待以上のお味!まあクロッカンテ(クリスピー)のグアンチャーレがあれば大抵のものは美味しくなるのだけど。
このお店の名物のトルタもパン生地が実によろしい。連日食べ過ぎている胃にも優しく今の気分にピッタリだった。
精算する時に奥からシェフ(多分店主)が出てきて少し話をして僕らがトリノに住んでると言うと
「え?ウチのカメリエーレ(ウェイター)もトリノの人だよ?」
と言って接客してくれたカメリエーレを読んでくれた。
えーそうなの?トリノのどこ?え?マウリッツィアーノ病院の近く?本当?俺はソメリエーレ通りだよ!
いやー世界は狭いねえ!
たわいもないことなんだけど、アッシジの地でトリノのご近所さんに会ってなんだかとても嬉しい。
結局味もとても良かったし、お店の人と偶然の縁を知ることができたし良いお店でした。
結局僕らが食べ終わるまで他のお客さんは一人も来なかったけど笑
さて、腹ごしらえ完了し観光スタート。
アッシジの観光はなんと言っても聖フランチェスコ聖堂。聖フランチェスコが祀られている聖堂ですね。
こちらは教会内撮影禁止なので写真はありません。とても変わった作りの教会で地下に聖フランチェスコとその側近たちのお墓、聖堂部分はなんと2階建てになってます。
下はロマネスク様式、上はゴシックなのだそうです。壁にはジョットによる聖フランチェスコの絵がたくさん描かれています。聖フランチェスコの偉業の中身はよく知りませんが、清貧を保ち貧者や病人を支援したそうです。また小鳥や狼にも説教を施したとか・・。その狼に説教をした地は昨日訪れたグッビオだそうです。
真偽のほどがどうかは考えずに、おお!そうなのか聖人は凄いなあと尊敬の念を持って参拝するのが良いと思います。キリスト教の教えは神が造った人間が中心にあり、自然や動物は人間が利用するものと考えられている印象だけど、聖フランチェスコの素晴らしいところはそんなキリスト教において、自然や動物に対しても畏敬の念を抱いたと言うことのように思います。(全て小鳥と狼への説教のエピソードによる印象で、実際の教えはよく知りません)
ともあれ聖堂は類を見ない規模、芸術性と神秘的な部分を兼ね備えています。写真撮影禁止なところも良い。記憶にしっかり刻みましょう。
1階から入って、2階から出るという順路になっていて教会から出ると綺麗な芝生の庭が広がる。
庭に植木で書かれた文字があって、一瞬FAXに見えるのだけど実際はラテン語で平和を意味するPAXでした。「平和」も聖フランチェスコの教えなのだとすると、やはり当時のキリスト教としてはかなり異端だったように思います。
当時は神(=教会)への服従というメッセージが強かったんじゃないかと思うのだけど、そんな中で平和とか自然や動物への愛を説いたのだとするとさぞかし素晴らしい人だったのでしょう。聖人に「素晴らしい人」なんていう表現は失礼かもしれないけど。
聖フランチェスコ聖堂参拝の後はアッシジの街歩き。この3日で中部イタリアの村をたくさん訪れて、似たような景色をたくさん見たのでどこがどこだか記憶がぐちゃぐちゃになる。
アッシジは今週(昨日?)重要なお祭りがあったみたいでグッビオのように窓から地域の旗を下げている家が多かったです。
さらっと街を巡って、見晴らしのいいカフェで一休み。
Rocciataというアッシジの郷土菓子をいただく。りんごや干し葡萄を包んだパイのようなお菓子というかパン?
世界遺産の聖堂ももちろん素晴らしいのだけど、イタリアを旅行して楽しいのはやっぱり食。良い雰囲気で美味しいものを食べることほど楽しいものはないですよ。このお菓子も眺めの良い場所で食べられて本当に気持ちが良かった。
アッシジで記憶に残ったのはTorta al Testo AssisanaとこのRocciata休憩。次いで聖堂。聖堂を軽んじているのではないです。それほどイタリアの食は素晴らしいってことです。
アッシジの観光を終えてチヴィタ・ディ・バーニョレージョに向かう前にアッシジ郊外にあるサンタ・マリア・デッリ・アンジェリ聖堂という聖堂に立ち寄った。
聖堂の中に小さなお堂があってConvento Porciúnculaという礼拝堂があって、ここがフランシスコ会の中心ともいうべき場所なのだそうです。一番重要な場所と聞いて立ち寄ってみました。
聖堂の中は撮影禁止なので写真は上の1枚だけ。
Porciúnculaは聖フランチェスコが私財を投じて修復し、布教の拠点とした場所のためフランシスコ会にとって重要な場所となっているそうです。
後にPorciúnculaを保護するためにそれを覆うようにサンタ・マリア・デッリ・アンジェリ聖堂が建てられた。聖堂にはバラ園とか聖フランチェスコが祈りを捧げた場所もあります。あと聖フランチェスコはこの地で亡くなったようです。(現地ではよくわからなかったけど、この投稿を書くために調べていて知りました)
これにてアッシジ観光終了!今日の宿泊地のチヴィタ・ディ・バーニョレージョへ向かいます!
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