ヘロデオン観光の後は、聖誕教会へ向かいました。
細くて急な坂道をくねくねと進むと大きなクリスマスツリーが飾られたメンジャー広場に出ました。
聖誕教会はこのメンジャー広場に面しています。クリスマスは言うまでもなくイエスの誕生日を祝福しているわけなので、ここのクリスマスツリーこそ正真正銘のクリスマスツリーと言えましょう。
・・などと、まあ大袈裟に書いたけど、実際はチラっとみてさっさと聖誕教会に向かいました(笑)。

これぞクリスマスツリー!

ここでも運転手のワリードは車で待機なので、僕等だけで観光します。ガイドが何人か営業をかけてきたけど、昨日のウォーキングツアーやウエスタンウォール・トンネルの英語解説に惨敗した僕たちは、自分の英語力に絶望していたのでガイドは断りました。
高さ1mくらいの小さい入口から身を屈めて教会に入ります。

聖誕教会

コンスタンティヌス大帝の母ヘレナがイエスが生まれた場所はここであると決めたので、コンスタンティヌス大帝が325年にこの教会を建てたそうです。
聖墳墓教会と同様に、イエスが亡くなってから300年も後に決められた場所なので、本当にこの場所でイエスが生まれたのかどうかは微妙だけど、西暦325年に建てられて、そこから1700年くらいもの間多くの人がこの場所を有難い場所としてお参りしてきたという歴史の重みは凄いものがあると思います。
何度か改築されているけど、壁画とかモザイクとか相当古いものが残っています。
ということで、早速イエスが生まれた場所へ向かいます。本当にそうなのかは微妙だけどそれはそれ。せっかくここまで来たのなら是非見てみたい。
祭壇の脇にイエスが生まれた洞窟に降りる階段があってそこに行列が出来ています。

行列に並びます

結構待つんだろうなと覚悟したけど10分位で目的地に着きました。

洞窟への入口
みんなの目線の先がその場所です

敬虔な信者と観光客の割合は8:2くらいだと思いますが、信者のように見える人達も意外にお参りの時間は短く、一瞬でお参りが終了するので割と回転が速いです。卑近な例えで言うと行列の長いラーメン屋と同じです。行列の長さに一瞬うんざりするけど、並べば意外に早く自分の番が来るって感じ。
ということで僕等もお参りしました。

イエス聖誕の場所

昨日はイエスの磔刑の場所に手を触れてきましたが、今日はイエスの聖誕の場所です。まあ、やっぱり磔刑の場所より雰囲気は明るいですね。聖墳墓教会では泣いている人がいっぱいいたけど、今日はいません。かといって陽気に笑ってる人もいないけど。
聖誕教会の最重要ポイントの参拝をすませて地下から上がりました。さっきは気にならなかったけど、今日は大掃除をしているらしく、上から巨大なホコリの塊がボトボトと落ちてきます。日本人の感覚からすると大掃除は年末に済ませなよという気がするけど、あんまりそういう感覚は無いんですかね。
地下への列を見ると僕等が並んだときの3倍くらいの人が並んでいました。団体客が到着したりすると一気に混んでしまうようです。
教会の柱でお祈りしている人がいました。なんでこんな柱にお祈りしているのかと思ったら、柱に指を入れる穴が開いていて、その穴の形が十字架になっているのです。
みんな真剣にお祈りしているので、僕たちは遠慮したけど、なかなかカワイイお祈りポイントでした。

十字架のお祈りポイント
こうやってお祈りします

聖誕教会の隣には聖カテリーナ教会という教会があります。ここは聖ヒエロニムスが聖書を翻訳していたという洞窟があります。聖ヒエロニムスというのはよくドクロと一緒に絵に描かれている聖人です。聖書翻訳を手伝ってくれたパウラさんが亡くなってそのパウラさんのドクロを傍らにおいて翻訳作業をしていたから、そのように描かれることが多いそうです。

ドクロと聖ヒエロニムス

せっかくなのでそちらも行ってみることにしました。すると入口の聖職者に止められました。お昼休みに入るから入場出来ないとのこと。
うーん。まあちょっと残念だけどそんなに思い入れが無いから諦めて引き返そうとすると、何故か呼び止められて5分だけなら入っても良いよと言われました。
一度諦めたものが手に入ると嬉しいもんですねー。
教会に入ると脇に洞窟に降りる階段があってその下に聖ヒエロニムスが翻訳作業をしたという洞窟がありました。
それにしても作業場がなんで洞窟だったんでしょうかね。まだキリスト教が迫害されてたのかな?
5分という制限時間があったので、さらさらっと見てパシャパシャ数枚写真を撮って、入口の聖職者にお礼を告げて退散しました。
慌ただしい観光だったけど、ちらっとでも見られて良かったな。
聖誕教会も見終わってそろそろベツレヘム観光も終わりです。

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