キング・アブドゥッラー・モスクを後にして、次に向かったのはローマ劇場。つくづくローマ帝国って広かったんだって思いますね。
ヨーロッパの遺跡でよく見かける半円形の劇場です。
サミールが車を停める場所をなかなか見つけられなかったので、
車を停めるのを諦めて、
「すぐそこがローマ劇場だから二人で行って来て。15分後にこの辺で待っているから」
ということで2JD渡されました。
何このお金?って思ったら入場料だそうです。これでチケット買って勝手に観光してこいと。
なかなか豪快な放り出し方をするガイドさんだなと一瞬思ったけど、
基本的には個人旅行が好きだし、誰かに連れて行かれるよりも自分で動きたいほうだから、全然問題ないと言うかむしろ身軽に動けて嬉しい。
でも15分っていうのはやっぱり短いね。効率的に色々回ってくれるからしょうがないけど。
ということで早速GO!
入口で入場券を買って入るとすぐに円形劇場になります。
ドドーン。なかなかの急勾配で迫力あるなあ。
まずは上まで登ってみる。なかなかいい眺め。向かい側の丘には次に向かうアンマン城らしき遺跡も見えました。
地元のカップルらしき二人が椅子に座って話し込んでる。んー本当は僕等もこうやってのんびりしたいなあ・・・。
でも何しろ制限時間は15分。慌ただしく階段を降りて劇場に併設されていた小さな博物館へ。
昔のかわいいモザイク画とか、ヨルダンの民族衣装なんかが飾ってありました。
係員がさらに隣にも何かがあるって誘ってくれたけど残念ながら時間となりました。
サミールが待つ入口へ。
次の目的地はアンマン城。目と鼻の先ですが、もの凄い急勾配の坂道を上っていきます。
地図だとすぐ近くに位置しているのでガイド無しだったら間違いなく徒歩で向かったと思います。
ガイドを付けて良かった。
まあ徒歩で行ったら徒歩で行ったで面白いことが必ずあったと思います。要するに旅っていうのはどんな選択肢を選んでも楽しいもんですよね。
ここでは無事駐車場に車を停められて、入口までサミールが来てくれました。
サミールがチケットを買って入場すると、ここの公式ガイドという人がガイドを名乗り出てくれました。
まあ、お願いしたいところだけど、ここも制限時間が20分だったのでパスしました。
アンマン城は城という名前ではあるけど、正確には城趾ですね。何本かの柱とか水汲み場とかが残ってるだけでとてもお城とは思えません。
でもここからの眺めは最高です。アンマン市内を一望できます。
さっき行ったローマ劇場も下のほうに見えました。
このアンマン城で楽しみにしていたのが、ここに併設している考古学博物館。地球の歩き方によれば「死海文書」が展示されているらしい。
ビザンチン時代の教会とか他にも色々見どころはあったけど、それらはカットしてこの考古学博物館に入りました。
ホコリっぽい館内はどっかの田舎の公民館みたいな雰囲気。そこそこ価値がある出土品とかなんだろうけど、残念ながら特に感動は無し。
とにかく死海文書はどこよ?って必死に探したけど、見つからない。
しょうがないから入口のおっちゃんに聞いていました。
なかなか伝わらなくて難しい顔をしているおっちゃん。身振り手振りも交えてようやく理解してくれたようで、おっちゃんの顔が晴れやかに。
ああ良かった伝わったと思ったら、おっちゃんはなにやら英語が書かれた紙を差し出しました。
読んでみると、
「死海文書は別の博物館に移転しました」
とのこと。
・・・がっかり。
ああ、おっちゃんよ。
何を言っているのかよく分からない日本人の思いがようやく理解出来て嬉しかったのかもしれないけど、
ここに無いという訃報をそんなに明るく伝えないでくれ・・・。
ガチガチに組まれたアンマン市内観光なので当然「別の博物館」に行く時間は無い。
ということで地球の歩き方によれば「必見」とされている死海文書は見ることが出来ませんでした。残念。
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