バッチャン村からホテルに戻って、荷物をまとめてチェックアウトしてからハノイ観光へ。おとといにハノイに着いたのに、ハロン湾やバッチャン村に行ったりしていたので、ようやくハノイ観光という感じです。
しかも今日の夜には日本へ帰らなきゃいけない。
相変わらず慌ただしい旅行だなあ・・。いつも今度こそはゆっくり旅行しようって反省するんだけど。
ともあれハノイ観光です。まずはタクシーでホーチミン廟へ。ホーチミン廟は防腐処理が施されたホーチミン氏の遺体が展示されているらしいんだけど、中に入れるのは残念ながら午前中のみ。ちょっと興味があったけど外観だけで我慢しました。
ところで、英雄の遺体を後世まで残したいという気持ちは何となく分からんでも無いけど、見せ物にしてしまって良いんでしょうかね。レーニンとか毛沢東も同じように遺体を防腐処理して残しているそうです。
それが社会主義のポリシーなんでしょうか。

ホーチミン廟
近くにレーニン像もあります

ホーチミン廟から歩いて向かったのは、ハノイの世界遺産「タンロン遺跡」。タンロンというのはハノイの旧称なんだそうです。ハノイに駐在しているU曰く「インチキくさい世界遺産」とのこと。
なんでもハノイ建都千年に合わせて突然世界遺産になったらしい。世界遺産になった後も特に観光客が増えるわけでもなく、Uはこの近くに住んでいるんだけど、イマイチどこにあるのかもよく分からないくらいらしい。
確かにガイドブックを見てもあんまり情報が載ってない。
おそらくこの辺と思いながら歩いているとだだっ広い広場の向こうにそれらしき建物を発見。
たむろしているおじさんに聞いてみると、確かにそれがタンロン遺跡らしい。

タンロン遺跡

全く観光客がいない・・・。チケット売り場も無い。どうやら出入り自由らしい。
入口でアオザイを着たモデルさんらしき人達の撮影をしてました。

モデル撮影中

勝手な想像だけど、観光パンフか何かの撮影なんじゃないかな。やっぱり世界遺産だからなのかな。
敷地の中に入るとポツン、ポツンと建物があるものの、それがなんだかはさっぱり分からない。人気も無いもんだから貴重な建物にはとてもじゃないけど思えない。
15分くらいブラブラして観光終了。
結局観光客には一人も出会わず。タンロン遺跡が何なのかを説明する看板も無し。本当に世界遺産か?というかここが本当にタンロン遺跡だったんだろうかというモヤモヤ感を残して通りに出ると突如もの凄いスコールに見舞われました。
バス停で雨宿りしたけど一向に止む気配無し。運良く通りかかったタクシーに飛び乗って、Uに教えてもらったフォー屋へ。住所を書いた紙を見せて向かってもらう。10分位でフォー屋に到着。
お店が余りに小さいから、タクシーが着いたときはどこにあるのか分からなくて
「え?どこ?」
って運転手に聞くと、フォーをつるつる食べる仕草をしながら「あそこあそこ」って教えてくれました。
お、おおあれか。さすがUだ。駐在しているだけのことはあるなあ。昨日のワンタン屋台といい、このフォー屋といいかなり地元密着型のディープな雰囲気。

地元で人気のフォー屋
店内の様子

店内は地元の人でいっぱい。かなり人気のお店らしい。いい感じにきったなくて、差し詰め日本で言うなら荻窪あたりのラーメン屋といったところかな。
席の下にはライムの搾りかすやティッシュを捨てるゴミ箱が置かれているんだけど、何故か全く活用されず(笑)に床にティッシュやライムが散乱しています。

きったないですね(笑)

きったないお店だけど、何故か嫌な感じはまったくしない。それどころか逆に期待感が高まります。
庶民飯は多少汚いくらいのお店のほうが美味しいもんです。
メニューはたぶん1つしか無いらしく、席に通されてしばらくすると注文もしてないのにフォーが2つ出て来ました。

ハノイのフォー

一口食べる。絶品。めちゃくちゃ旨い。やっぱりベト飯は日本人に合うねー。となりのお姉さんがライムをしぼるともっと美味しいよと教えてくれました。
ふむ確かに。うだるような暑さの国だから酸味があるとすっきりして良いんだろうな。
ペロっと美味しくいただきました。
ライムのかすはちゃんとゴミ箱に捨てました(笑)。
お代は1杯40,000ドン(160円)。安い!
食後は旧市街を目指して散歩。僕等が来る2日前に来たという台風の爪痕が生々しい。亡くなった人もいたらしく、ちょっとタイミングがずれていたら観光どころじゃなかったなあ。

台風の爪痕

人より多いんじゃないかっていうくらいのバイクの排気ガスと容赦なく照りつける強烈な日差しの太陽にやられて歩き始めて10分位で朦朧としてきました。
Uが昼間は観光なんてしてられないって言っていたのが身に染みて分かりました。
旧市街に辿り着く前に喫茶店に逃げ込みました。冷房がガンガン効いたお店で、甘ったるいコーヒーとこれまた甘ったるいバターケーキを食べて、体を冷やしてもう一度旧市街へアタック。

バターケーキで一休み

充分体を冷やしたはずなのにお店を出て5分もしないうちに、またどこかに逃げ込みたくなったけど、必死に旧市街を目指しました。
金物屋街や台所用品街を見て歩いたけど、暑すぎて全くもって買い物を楽しむ雰囲気じゃない。ドンスアン市場に逃げ込んで市場の階段でまた一休み。ただし冷房は効いておらず、むしむしした雰囲気。もうこれ以上は観光する元気も無いし、見たいところも無かったので、タクシーでスーパーへ行ってお土産を物色してハノイ観光を切り上げました。
ハノイ。それは灼熱の街でした。・・完敗です。

旧市街の大教会
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