「さるく」というのは長崎の言葉で「ぶらぶら歩く」という意味だそうです。
長崎ぶらぶら節という民謡や映画は聴いたことも観たこともないけども、タイトルだけは知ってます。そのせいかなんとなく長崎はのんびりあてもなく散歩すると良いんじゃなかろうかということで、出島を見た後はさるくしてみました。
(どうでも良いけど「さるく」は動詞なんだろうか?「さるくした」ではなくさるいたというのが正しいのかな?)
出島を出て、つる茶んでトルコライスを食べた後は、眼鏡橋を経由しつつ亀山社中跡へ。亀山社中を後にして、風頭公園の坂本龍馬像へ。
来年の大河ドラマが坂本龍馬だからなんだろうけど、只今長崎は龍馬の街になるべく必死。亀山社中資料館は最近出来たばかりだし、坂本龍馬像周辺も工事が急ピッチで進められてた。
こうも必死に整備しているのを目の当たりにすると、本当は龍馬と長崎はそんなに関係なかったのかなって疑っちゃうな(笑)。
風頭公園からは近道をしてみようと山道を下ってみると迷路のような墓地に出てしまった。迷路を進むと行き止まりになったりして、周りに人もいないし風が強くて寂しい気持ちに・・・。まさか墓地迷路さるくしてしまうとは。
それでもなんとか山を下りられて、ぶらぶら節のゴールは平和公園と原爆資料館。戦争が終わって半世紀以上経つけど、原爆を投下された街は広島と長崎しかない。もちろんこれ以上増やしちゃいけない。
戦争に行った僕のお祖父ちゃんは二人とも亡くなってしまった。戦争を語る人がどんどん少なくなっていく中で、戦争の恐ろしさを忘れないようにする為に、こういう場所は大切だ。楽しい気分になれるところじゃないけど、素通りは出来ないと思って最後はここに来ました。
原爆落下中心地という場所があった。花束や千羽鶴が捧げられたその場所で空を見上げてみた。平和な青空。約60年前にはこの空から原爆が落っこちて来たのかと思うと、悲しいのと、平和で良かったという思いとなんとも複雑な気持ちになった・・。
江戸時代から出島で世界と繋がっていて、ここで龍馬が世界への想いをめぐらし、戦争がここで終わった。
長崎さるくは1日であっさり回っちゃ申し訳ないくらい深い意味が込められてました。
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