東寺

大分の臼杵で磨崖仏を参拝した時にボランティアガイドのおじいちゃんがこう言ってました。
「日本人なら一度は訪れるべきところが2つあります。」
その2つのうちの一つが京都の東寺でした。
そしてもう一つは・・・忘れました。(確か日光東照宮だったかな?)
なぜ東寺なのか。それは・・・忘れました。
ともかくそれを聞いて、早く東寺に参拝しなくてはと思った次第です。人間なんて単純なもんです。ということでウチに遊びに来ている両親の京都観光コースに組み込んで行ってきました。
こないだ本で読んで知ったばかりだけど、東寺は伽藍(がらん)です。伽藍というのは僧侶達が住んで修行する場所のことで、南大門、金堂、講堂、食堂、塔などの建物が敷地内に配置されてます。東寺の伽藍では写真にもあるように五重塔が絵になるけど、食堂に置かれている四天王像ももの凄い迫力。
この四天王像は火災で炭になっちゃったんだけど、炭化した姿がかえって力強さを強調してる。圧巻です。
その四天王とは対照的に和ませてくれるのが拝観受付の裏側にある夜叉神堂。空海作という雄夜叉神像と雌夜叉神像は非常にコミカルな姿。しかも歯痛を治してくれるらしく、それにあやかって受付では祈祷済みのキシリトールガムが売られてます(ホント)。ご利益も表情も癒し系の夜叉神堂だけど、素通りすると罰が当たっちゃうみたいで、以前はもっと目立たないところに置かれていたのを、見過ごす人がいないようにお寺の中心に置き直したらしい。
なので、みなさん東寺に行ったら夜叉神堂にお参りするのを忘れずに!
それと東寺において夜叉神堂と並んでマイナーながらも重要なスポットが観智院です。ここにはなんと宮本武蔵が描いた襖画の「鷲図」と「竹林の図」があります。襖の近くまで寄って見られるのでかなり感動します。宮本武蔵って絵も描いたんですねえ。剣豪として有名なあまり、絵の才覚はあまり知られていないようです。
臼杵のおじいちゃんが勧めてくれた理由は、夜叉神堂や宮本武蔵ではないことだけは間違いないけど、僕なりにかなり楽しめました。もちろん五重塔や金堂の仏像や宝物館(季節限定公開)も素晴らしいので、東寺は自分なりの楽しみを発見できるところだと思います。毎月21日には「弘法さん」といわれる市が開催されてるそうなので、今度は21日に行ってみます。

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