クエンカの街を見守ってます

クエンカの山の頂上のキリスト像
訪問日時:2008年1月4日(金) 11:30
タクシー料金:パラドールから片道約10ユーロ
オススメ度:B
備考:眺めはかなり良いけど・・

クエンカ滞在している間、旧市街の反対側つまりパラドール側の山の頂上に建っているモニュメントみたいなものがずーっと気になってた。どうやらキリスト像のようでそんなに高い山でもなかったのでちょっと歩けば頂上まで行けそうだった。できれば早起きして散歩がてら行ってみたかったんだけど、旅の疲れもあって早起きなんてとてもとても。でもどうしても諦めきれなかったので、マドリッドへ向かうバスに乗る前にちょっと寄ってみることにした。
ホテルでタクシーを呼んでもらい運転手に
「Vaya hasta busterminal(バスターミナルまで)」
と告げると即座に出発しようとする運転手を止めて
「その前にVaya hasta top of the mountain」
と言いながら山の頂上を指して
「Monument!,Monument!」
「でその後にVaya hasta busterminal」
という具合にスペイン語、英語、日本語、ボディーランゲージの4カ国語を駆使して話したところ見事伝わりました!
その頂上のモニュメントに行きたいという人は少ないらしく、何度か
「あの山のキリスト像で良いんだよな??」
って確認してきたけど意図は汲んでくれた。
車で行けば1,2分だと思ってたんだけど、道がめちゃくちゃ遠回りの一本道しかなくて山をぐるーっと回り始めた。どんどん遠ざかっていくモニュメント。一瞬近づいたかと思うとまた遠くなる。5分くらい走っても一向に着く気配がない。タクシーに乗ったのは多分11時15分くらいだったと思うけど、マドリッド行きのバスの出発時刻の12時に間に合うか不安になってきて、電子辞書を調べて聞いてみた。
「¿Quànto se tarda?(どれくらいかかりますか?)」
「Diez mitunto(10分)」と答えた後こちらを気遣って聞いてくれた
「バスの出発時間は何時なんだ?(何て言ったかよく分からなかったけどニュアンスで分かった)」
とっさにスペイン語で12をなんて言うのかが分からず、電子辞書を探る。あった!
「Doce!」
運転手は時計を見て、ちょっと考え込んで
「ギリギリ間に合うぜ!(これもニュアンスで汲み取った)」
と言いながら車を飛ばしてくれた。
パラドールを出発して10分ちょっとでようやく頂上到着。このペースならバスにもどうにか間に合いそうだ。
運転手が車を止めて
「Cinco minuto!(5分だよ!)」
山をぐるぐる回ったのでちょっと気持ち悪かったけど、慌ただしく車を降りる。

山の頂上からクエンカを見下ろす

クエンカの街から見上げていたモニュメントはやはりキリスト像でした。ただし近くで見てもかなり高いモニュメントなのでキリスト像がどのような姿なのかはよく分かりません(泣)。そのかわりここから見る景色は素晴らしかったです。多分。実はバスの出発時間が気になって慌てていたのであんまり景色を堪能してません。写真をバシバシとって、あれが宙づりの家だな、あれがパラドールだなと数カ所確認して慌ただしく車に戻ったのでした・・・。ということで何しにここまで来たのかよく分からないけど、とにかくやり残したことはこれで何もない。心置きなくマドリッドに出発できるってもんだ。
ばたばたと車に戻って、一目散へバスターミナルへ・・・行くはずだったんだけど、下山中に山羊の大群に遭遇。山羊の周りを牧羊犬が回って群れを統率してる。あまりの山羊の多さに感動する僕ら。驚きながら写真を撮ってるとタクシーの運転手が気を利かせて車を止めて窓を下ろしてくれた。
急がせてるのにゴメンねえ。ひとしきり撮影して礼を言うと再び車が猛スピードで走り出した。新市街に入るとクラクションをガンガンならして裏道を通り抜けて12時5分前にバスターミナル到着!ギリギリ間に合った。パラドールから30ユーロ弱かかったので無駄な出費といえばそうかもしれないけど、なんかやり遂げた感があったし、時間に間に合うように頑張ってくれた運転手の心意気も嬉しかった。
うまく言えないけどこれこそ旅だよなあ。

山羊の大波が押し寄せる
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