白と黒のドゥオーモ

シエナ色というのはシエナの街並の茶色(黄褐色)のことだけど、シエナの象徴の色は白と黒。
その由来は諸説色々あるけど、シエナを建国したセニウスとアキウスが白い馬と黒い馬に乗ってやってきたからっていうのが比較的すんなり納得出来たし、なによりかっちょいいと思った。
滞在中お目にかからなかったけど、シエナ市の紋章は白と黒の紋章らしい。
それで気がついた。だからA.C.Siena(シエナのサッカーチーム)のユニホームは白と黒なんだと。数年前はサプライヤーがlottoだったので完全にユベントスのパクリだと思ってたけど、ちゃんと由緒正しいユニホームだったんだな。なにしろあのセニウスとアキウスの馬の色だよ。いや全然知らない人達だけど。で、そのA.C.Sienaのエンブレムをよく見ると白と黒の縦縞を背景にしてやっぱりルーパ・セネーゼ(シエナの牝狼)が描かれてた(ちなみにAS Romaのエンブレムにも描かれてる)。1904年創立って書いてあるし、立派なクラブのようです。失礼しました。
まあサッカーバカな話はそれくらいにして、なんでシエナのシンボルカラーの話になったかというとカンポ広場のあとにドゥオーモに行ったから。茶色に統一された街にあって、シエナのドゥオーモはかなり異質な存在。白と黒(実際は濃い緑らしい)の横縞のデザインが一際目をひく。ファサードもかなりイカつくてザ・ゴシックって感じだ。
ただ、調べてみるとベース部分はロマネスク様式のようで、100%ゴシック建築ではないみたい。でもファサードのインパクトが強烈だから、ゴシックってことで良いでしょう。
普段は入場料3ユーロかかるみたいで、チケット売り場らしき場所も入り口にあったけど、今日は元旦で特別に?入場無料。僕らは反射的にラッキー!って喜んじゃったけど、タダになった分多少の寄付をすれば良かったかなといまさら反省してます。
外観が強烈なインパクトのドゥオーモだけど、内部もすごい。白と黒の横縞の柱がなかなかかわいい。どうやら見所もいろいろ満載のようだけども、そのへんは地球の歩き方におまかせするとして、僕がみなさんにお伝えしたいのは床の象嵌細工の絵。何十個も絵が床に描かれていてほとんどが宗教的なものなんだけど、やっぱり一番心を奪われるのは入り口入ってすぐのところにある「シエナの牝狼」の絵(下の写真参照)。ドゥオーモで売ってる絵はがきでもこのパネルの絵はがきが多かったから人気があるんだと思う。分かりやすいしね。
この絵は真ん中にシエナを象徴するルーパ・セネーゼが描かれていて、それを取り囲むように様々な都市を象徴する動物が描かれてる。野うさぎ(ピサ)、フィレンツェ(ライオン)、ペルージャ(こうのとり)等々。もちろんそんな解説は日本に帰ってきてから知ったんだけど、何にも知らなくても思わず魅了されちゃうわ。単に動物が好きっていうのもあるけど。
ところでシエナのシンボルマークが白と黒なのは分かったけど、僕が見る限りその白と黒は必ず横縞で表現されてる。
・・なんでA.C.Sienaは縦縞なんだろ。あ、またサッカーバカに戻っちゃった。

世界の中心はシエナ
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