ナスカの地上絵!

手荷物も無事届いて、USドルをソル(複数だとソーレスになるらしい)に換金。
何故か空港を出るときにも荷物チェックを受けます。
荷物チェックの列で前に並んでた白人のおじさんは、ヒューストンで待合室で隣のイスに座ってた人でした。
やっと着いたねーなんてちょっと雑談。
とてつもなく大きな荷物を持っていたので、何が入っているのか聞いてみると、自転車が入ってるとのこと。
クスコ近辺を自転車でぐるぐる回るんだって。
高山病は大丈夫なのか他人事ながら心配になります。
到着ロビーに出ると、僕たちの名前を書いたボードを掲げて旅行会社の人が待っていてくれました。日本人女性のNさんとペルー人のドライバーさん。
「長旅お疲れさまでしたー。大変でしたね」
Nさんはとっても明るくて感じの良い人。
「ちょっと大変ですけど、時間がないのでホテルに寄らずにイカに向かいます」
!!え?今なんて言ったの?イカに向かう?
ええっ!ナスカの地上絵見られるの??
「え!ナスカに行けるんですか?」
あまりの驚きに思わず大きな声で聞いてしまいました。
「行けますよー!大丈夫ですよ!」
昨晩は2つの旅行会社に聞いても満席だと断られていたし、リマの空港に着いたらナスカに行けるかどうか伝えると言われていたものの完全に諦めてました。
今日はリマの考古学博物館でも行くしかないかと。
それだけに本当にこの瞬間は嬉しかったですね。
今回のペルー旅行で一番嬉しかった瞬間かもしれない。
Nさんはどうやら昨晩電話で話した人ではないらしく、
「担当者からお二人(僕たちのこと)の長年の夢だったと聞いていたので、なんとか行ってもらいたいと思って頑張りましたよー」
と元気に教えてくれました。
いつの間にやらナスカの地上絵が僕たちの長年の夢にすり替わっていたのでちょっと可笑しかったけど、そんなことはどうでも良い。
なんなら本当に長年の夢だったんじゃないかって錯覚するくらいに嬉しかったですね。
長旅の疲れなんてあっという間に吹っ飛びました。
迎えの車に乗って、車の中でこの後のホテルのバウチャーやらクスコ行きのフライトのeチケットなどを受取りながらペルーについて少しレクチャーを受ける。
リマは少し治安が悪いと言われているが、実際はそんなことはなくNさんは30年リマに住んでいて強盗にあったのは1回だけらしい。
いや1回でも充分怖いけど、まあ30年に1度ならよっぽど不運でない限り大丈夫でしょう。
旧市街はちょっと危険、新市街は全く大丈夫らしい。
まあ、おかげさまで今日ナスカに行けることになったので、リマを観光するのは最終日の数時間だけなんだけど。
あとはペルーの料理は日本人好みの味付けだから必ず気に入るとのこと。Nさんは毎日が楽しくてしょうがないという感じの明るい人なので、話を聞いているだけで楽しくなってくる。良い旅になりそうな予感!
街中でNさんは車を降りました。ここから先はペルー人のドライバーさんと僕たちの3人で旅行。ちなみにドライバーさんはスペイン語しか話せません。お互い手探りで話すしか無い感じ。どうやらイカまでは4,5時間かかるとのこと。
最初は興奮で車の外を見てたけど、長旅の疲れか時差ボケかいつの間にか夢の中へ・・・。

リマの海
鉱山の街かな?

途中で日系人が経営するお土産屋でトイレ休憩。ナスカの地上絵が刻まれた石(1.5USドル)を購入。この時はこの石のお土産はこの先色んなところで売ってるだろうからここで買わなくても良いかなとちょっと思ったけど、結局このお土産屋でしか見かけませんでした。ここで買っておいて良かった!

その後もひたすらパン・アメリカン・ハイウェイを南下します。僕らのドライバーさんは行きも帰りも時速90キロをきっちり守る安全運転。あとで聞いた話ではO君の車は常に150キロで飛ばしたそうな。僕たちはイカまで4時間半かかったけど、O君はピスコ(イカよりは手前)まで3時間くらいで行ったらしい。ナスカまでのドライブ時間はドライバーによって随分違うんですね。

ということで13時30分頃イカに到着。
ドライバーさんが何やら時計を指差してスペイン語で話しかけて来た。わずかな英語とボディーランゲージで会話したところ、どうやらフライトまで少し時間があるから観光スポットに行って写真を撮ったらどうかと誘ってくれてるらしい。
ということでイカの街にあるワカチナというオアシスに連れて行ってもらいました。
イカは砂漠の街なんだけど、その砂漠にこつ然と現れるオアシスがワカチナです。
この「ワカチナ」という名前は昔の王女の名前らしい。
ボディーランゲージによる聞き取りなので定かではないですけども、女性の名前であることは間違いないです。

砂漠のオアシス、ワカチナ

オアシスの周りではサンドバギーなどで楽しんでる人もいます。

湖のボートも乗れます。ドライバーさんが一人数ソルで乗れるよと教えてくれましたが、ボートに乗ってたら飛行機に間に合わないだろうからやめておきました。
少し慌ただしく記念写真を撮って、いよいよ空港に向かいます。
ワカチナから10分くらいで空港に到着!

ナスカの地上絵セスナ待合室

一人9ドルの空港税を支払って、体重を量って準備完了。20分くらい待合室で待ちました。待合室は閑散としていて、何故最初に問い合わせした2社の旅行会社が「満席」と回答したのかちょっと不思議だったなあ。まあ見れるんだからどうでもいいか。
パイロットがロビーにやって来て名前が呼ばれました。ナスカの地上絵の地図をもらってセスナに乗り込みます。
セスナは定員6人。パイロット2人と乗客は3人。場合によっては大きめのセスナになって窓側の席にならない時もあるらしいけど、僕らは全員窓席に座れました。あたり前だけど。

イカとナスカの間の山々

イカからナスカまではセスナで20分ちょっと。荒涼とした砂漠を眺めていると、徐々に線とか三角形が現れ始めました!
おおお!これぞナスカの地上絵!

なにやら図形が現れ始めた!

単なる三角形なのに大興奮、大感激。ほんとこんな砂漠に誰が何の為にこんな図形を??
めっちゃくちゃ神秘的です。ナスカの地上絵は実際に見たらガッカリだったという人が多いらしい。思ったより小さくてテレビのほうがよく見えたとか、飛行機に酔って地上絵どころじゃなかったとか。
幸い天候にも恵まれ、飛行機酔いにもならなかったこともあるかもしれないけど、僕たちはとっても感動しましたね。リマへのフライトの遅延があって、ナスカの地上絵観光をほとんど諦めていたということも、感動をよりいっそう大きいものにしたのかもしれませんね。
そして、もちろん本番はここからです。
ヘッドホンを通じてパイロットがスペイン語(同乗したもう一人のお客さんのおじいさんはベネズエラの観光客)と日本語で地上絵を説明してくれます。
「ミギ、ハネノシタ、クジラ。クジラ。コレコレー」
クジラ!どこどこ?

クジラ!かわいい!

おおお!見える!はっきり分かるよ!
随分線が薄いって聞いてたから、肉眼でちゃんと見えるか不安だったけど、はっきり見えました。カメラもこの日の為に新調した望遠レンズでばっちり撮影出来ました!
続いて、でっかい三角形。うん、三角形。クジラを見た後ではあんまり感動しない(笑)。
その後は宇宙人!めちゃくちゃカワイイ!右手を挙げてこちらに挨拶してるみたい。山の斜面に描かれています。

宇宙人。こんにちわー!

続いて、サルとイヌ。
この二つはかなり線が薄かったですね。あと絵の上に他の地上絵の直線が重なったりしていてちょっと分かりにくいです。

サル。何故か指が4本・・・
イヌ。線が薄い・・

次は、かの有名なハチドリ!台地みたいなところに描かれてます。周りの土(石?)の色が濃いせいかこれはかなりはっきり分かります。
ハチドリが一番感動したかな。描かれている場所もなんか凄いんですよ。わざわざこの山に登って描いたんだろうなって。
それにしてもナスカはほんとにだだっ広い大地です。周りに人間が生活出来そうな雰囲気の場所は全然ありません。わざわざ絵を書きにここに人が集まったんですかね・・。

コレコレ。ハチドリ。
三角形とかうずまきとかいっぱい

さらに、コンドルと続きます。
コンドルはデザイン的には一番かっこいいけど、線が少し薄いのと他の図形の線が重なってしまっているのとで、イマイチ美しくありません。だからハチドリのほうが有名なんでしょうね。

コンドル!

クモはちょっと小さいので見つけるのがちょっと難しいです。このクモはアマゾンのクモとのことで、ナスカ近辺には生息しないクモらしいです。神秘的ですねー。多分その昔宇宙人がアマゾンでこのクモを見つけて、UFOに乗ってナスカでちゃちゃっと絵を描いたんですよ。
そうに決まってます!

アマゾンのクモらしいです

パイロットが紹介してくれる絵は有名な絵、あるいは線がはっきり残っている絵だけですが、よーく目を凝らしていると紹介されない絵(というか図形)も色々あります。
気になる線があればとりあえず写真に撮っておいて、あとでじっくり調べてみると意外な絵が写ってることもありますよ。
下の写真は奥さんが撮ったものですが、パイロットからは何の説明も無かったけど、家に帰って調べてみたら、シロサギとグンカンドリが重なった絵でした。
家に帰ってからもなお感動させてくれるんです!ナスカ最高!

シロサギとグンカンドリ(半分切れてます)

ミラドールという地上絵研究家のマリア・ライヘ女史が使っていた観察やぐらも上空から確認出来ます。本当はもともと参加する予定だったツアーでは、このミラドールにも行けるはずだったんだけど・・。
まあこうして上から見られてるだけでも幸せだな!
ミラドールの脇には「木」と「手」が見えます。さらに木の隣にはパン・アメリカンハイウェイにしっぽを切られた感じになっちゃったトカゲも見えます(この写真にはほとんど写ってないけど)

ミラドールと木と手

最後にオウムです。・・・オウム?いやトンボという説もあるらしいです。オウムにもトンボにも見えませんが、そういうことになってます。

オウムだかトンボだか

ということで、ほとんどの絵をしっかりと確認できたし、撮影もできたのですが、唯一フラミンゴはよく分からなかったな。奥さんは見つけられたみたいだけど、僕は一瞬だけジグザグの首がなんとなく分かっただけ。それでも期待していたよりもはるかに感動しましたよ。
遊覧飛行はだいたい1時間半くらいでした。その内イカとナスカの往復に約45分かかるので、ナスカ上空の遊覧飛行はだいたい45分くらいです。
フライト前に酔い止めを飲んだおかげか、二人とも怖れていた飛行機酔いは全くなし。
今まで乗った飛行機で一番小さい飛行機で、なんだかおもちゃみたいだったし、ナスカの遊覧飛行は結構墜落事故も多いって聞いてたので、最初はちょっとビビったけど地上絵の素晴らしさにそんな不安はあっという間にどっかに消えちゃいましたね。
イカの空港に無事着陸した時、本当にこの素晴らしき地上絵を見逃すことにならなくて良かったと思いました。直前のオーダーに見事対応してくれた旅行会社「カントゥータトラベル」さん本当にありがとうございました!

イカに戻る途中に見かけた火山?温泉?
Share this:

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。