セングレア・・と思ったらヴィットリオーザ

マルサシュロックから、タクシーでセングレアまで行くことにしました。
20分くらいで到着。セングレアに来たのはガイドでよく見かける監視塔を見てみたかったから。

セングレアの入口だと思ったら・・

町の入口らしき門のところで、ヴァレッタ行きのボートの客引きのおじさんが声をかけて来た。
一人5ユーロでヴァレッタまで連れて行ってくれるらしい。帰りはこれでホテルまでもどるのも良いななんて考えながら、帰りに乗るよと断って監視塔を目指す。
海に突き出すようにくっついている監視塔の写真を色々なパンフやガイドブックで見かけたので、おそらく海に面しているんだろうということで、街のはじっこを目指してどんどん歩く。
似たような監視塔をいくつか見かけるものの、写真で見たような「目」とか「耳」の彫刻が彫られた監視塔がなかなか見つからない。
そうこうしているうちに行き止まりになった。それでも監視塔が見つからない。何故?首を傾げていると、奥さんが対岸にある監視塔を発見。
てっきりセングレアだと思って歩いていたここは、隣町のヴィットリオーザの町でした。タクシーを降りる時に「セングレア?」って聞いたのに・・。
タクシーを降りてからまっすぐ海の先端を目指さずに、ちょっと横にそれたらセングレアだったようです。

巨大な豪華客船をバックに監視塔がありました

うーん。ちょっと残念だけど、まあ、とりあえず発見出来たから良いか。
気を取り直して、ヴィットリオーザの町を観光することに。ヴィットリオーザはオーベルジュの跡がいくつか残っているので、オーヴェルジュ探しに切り替えました。
中世の街並を歩いていると、雷の音がゴロゴロ鳴り始めました。これはマズイ。
すぐに降り始めそうだ。雨具を全くもっていなかった僕たちは急いでカフェに逃げ込みました。カフェ入るや否やもの凄い大雨。
一休みしたかったところなので、ちょうどいい。

カフェで雨宿り

カフェラテやホットチョコを注文。このホットチョコはヨーロッパで一番と思われるほどの酷い味(笑)。ヨーロッパのホットチョコと言えば、ココアなんか比にならないくらいに濃厚なチョコ。その鼻血がでそうなほどの濃度を期待してたんだけど、お湯にチョコを溶かしたかのようなうすーいホットチョコ。まあいい。雨が凌げればこんなカフェはおさらばだ。
・・と思っていたのになかなか雨がやまない。日が射し始めたのに雨足はちっとも弱まらず。
オーベルジュ探しは断念してヴァレッタに戻ろることにしたんだけど、タクシーもいないしバス停は歩いて15分くらいかかるらしい。
そこで思い出したのが、町の入口にいたボート屋のおっちゃん。ボートに屋根があればそれでヴァレッタまで戻ろう。
カフェを出てボート乗り場に行って、おじさんを探す。
おじさんもさっき僕が帰りに乗るって言ったのを覚えていて、
「おー、マイフレンド。ヴァレッタまで乗ってくか?」
ときました。
「ボートに屋根ある?」
「ないよ」
「傘とかは?」
「ないよ。でもたった4分で着くよ」
うーん4分でもびしょびしょになりそうなくらい強い雨だしなあ・・・。
すると、通りすがりのおばさんが、折りたたみ傘を1本分けてくれた。
なんて優しいんでしょう。日本は思いやりの国と言われてますが、さすがに日本でもこんな親切に遭遇したことなんて無いよ。
でも4人で1本じゃちょっと足りない。
どうしよう・・・。しばらく悩んでいると、おばさんの親切に負けまいと思ったのかおじさんが
「じゃあ、俺の車で送ってやる。」
ときました。ええ!?ホント?どんだけ親切なのよ。
いや、待て。この商魂逞しいおっちゃんがタダで送ってくれるわけない。
「いくら?」
「ボートと一緒。一人5ユーロ」
ハハ。さすがにそうだよね。タダじゃないわな。まあでもタクシーもいないしありがたい。商売根性半分の親切に乗っかることにしました。
しっかしこのおじさん、ボートという移動手段を自分であっさり完全否定しちゃったね。雨対策しておけば良いのに(笑)
ボート乗り場から少し歩いたところにおじさんの車はありました。かなり古いバン。後部座席には工具とかの荷物がいっぱい。とてもじゃないけど5人も乗れそうにない。
もしかして二往復するのか?って思うほどでした。ところがおじさんはささっと荷物をはじっこに寄せて、その荷物の上に3人乗り込めと言うじゃないですか。
本気か?とりあえず一人ずつ乗り込む。うむ、確かに乗り込めた。座り心地は最悪だけど。
父が助手席に座ってなんとか出発進行。
走り出して1分ほどでフロントガラスが曇って視界ゼロになった。こんなんで前が見えるのか?って思っていると、なんとおじさんは父が手にしていたマフラーを奪ってフロントガラスを拭き始めました!
一同大笑い。
お客さんのマフラーを雑巾替わりにするとは見上げた根性。その後もガラスが曇る度に父にガラスを拭くように指示するおじさん。
馬力も極端に少ないおじさんの車は次々に後続車から抜かれていきます。いつエンストするか分からない状況で、なんとか進みます。
ボートなら4分とのことだけど、30分くらいかかってようやくヴァレッタに到着。この酷い乗り心地と人使いの荒さで、一人5ユーロというのは高いのか安いのか分からないけど、個人旅行ならではの面白いハプニングだったなー。

親切な?おじさんの車でヴァレッタに帰りました

今回の旅行は両親が一緒だから、安全でゆとりのある旅行を心がけていたのに、飛行機に乗り遅れたり、ヒッチハイクのような車に乗ったりでハプニングが多かったな(笑)

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