ハル・サフリエニ・ハイポジウム神殿はマルタ島の世界遺産の巨石神殿です。マルタには巨石神殿が他にもいくつかあるけど、このハイポジウム神殿は唯一地下に掘られた神殿です。
地下なので入場人数が限られていて、1日に見学できるのは80名とのこと。世界遺産なのに1日に80人しか入れないということで、ハイシーズンだとずいぶん前に予約が埋まってしまうらしいです。ちなみに僕たちはだいたい1ヶ月前に予約しました。
予定では昨日の夜にマルタに着いて、今日は色々観光して15時からこの神殿を見学する予定でした。
ところが、昨日のフライトに乗り遅れたもんだから、今日マルタに着いて空港から直接ハイポジウムに来るはめになってしまいました。タクシーから降りるとまだ14時前。僕の父が
「14時に変更してもらえ」
と無理難題を突きつけてきたけども、当然変更不可。でっかいトランクを持って1時間も待つのは嫌だなと思っていると、荷物を預かってくれるとのこと。
荷物を預けて神殿の周辺を散歩することにしました。近くのスーパーで自分の家向けのお土産(バジルペーストやインスタントリゾットとか)を購入。
ブラブラ街を歩くと、マルタの名物らしき「出窓」をたくさん見かけました。チュニジアに近いだけあって、ヨーロッパの雰囲気とはちょっと違う。アラブとか北アフリカの雰囲気が混ざってます。ま、アラブも北アフリカも行ったことないから直感的に感じただけだけど。
その後、パオラの中心っぽいところの教会を参拝しました。
教会の前にバス停があって、何台かバスが通った。さっき乗ったタクシーの運転手は今日は年末だからバスはお休みだなんて言ってたけど、やっぱり帰りも乗ってほしいがためのウソだったみたい。とりあえず一安心。これでハイポジウム神殿を見学したらバスに乗ってバレッタに行けそうだ。
そうこうしているうちに、ハイポジウム神殿の予約時間になりました。
ハイポジウム神殿は住宅街にひっそりとあります。タクシーで来ていなかったら見落としちゃうんじゃないかなってくらい地味。入口だけ見ると、とてもじゃないけど世界遺産とは思えません。
10人ぐらいのグループで神殿に入っていきます。手荷物を全て預けた後、オーディオガイド(日本語)を貸してくれます。地下に降りるといきなりスリーピングレディが置かれていて、オーディオガイドが
「どうぞ手を触れてみて下さい」
と言うじゃないですか。
こんな貴重な出土品を触っていいの?って驚いていたら、これはレプリカとのこと。本物はバレッタの考古学博物館にあるそうです。そりゃあそうでわな。
10分くらいの案内ビデオを見てからいよいよ神殿に降ります。
永遠の命を表現したと言われている渦巻きの壁画とか、生け贄の血を注いだ穴とか、祈りのお経の声が不気味に響く神殿とか、けっこう刺激的です。
屋外の遺跡は風雨にさらされるので損傷が激しいけど、地下の遺跡は保存状態が良いんですね。マルタの地上の巨石神殿はどこも屋根が無くなってしまっているけど、おそらくこのハイポジウムと同じような構造だったのではないかと考えられているそうです。
おおよそ50分くらいで見学コースは終了です。
神殿内は撮影禁止なので、後日考古学博物館で撮影した神殿内の様子を載せておきます。
ハイポジウム観光後はトランクをゴロゴロ転がしながらパオラのバス停まで歩いて、そこからバスでバレッタに行けました。
バス代は一人0.47ユーロ。なんでこんなに刻んだ数字なんだろ。0.5ユーロじゃダメなのかな?ともかく4人で2ユーロもかからない。さっきのタクシーが提示した料金の10分の1以下。良かった良かった。
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