クーレン山を後にして午後からはバンテアイ・スレイを観光。
バンテアイとは砦、スレイは女、バンテアイ・スレイは女の砦という意味です。
昔この辺の住民が、野焼きをした時に偶然この遺跡を発見したそうです。
赤い砂岩でできた遺跡がところどころ黒いのは、野焼きで焦げた跡らしい。
その赤い砂岩でできた彫刻は、アンコールワットなどの彫刻と比べるとかなり繊細で美しい。女の砦という名前が付いたのも納得できます。
その繊細な彫刻の中で印象に残るのは、カーラやカーラの口から飛び出るマカラなどのユーモラスな動物(神様?)たち。

愛嬌のある顔をしたカーラ
カーラの口から出るマカラ

沖縄のシーサーみたいに、怖いんだか可愛いんだかよく分からないところがイイな。

サンスクリット語だそうです

ただ、バンテアイ・スレイの目玉は、もちろんカーラやマカラではありません。
東洋のモナリザと呼ばれる、デバダー(女神)
東洋のモナリザと言えば、太秦の弥勒菩薩像が思い浮かびますが、確かにカンボジアのモナリザもお美しいですね。太秦の方が繊細だけども、カンボジアのほうが微笑みがキレイかな。
残念ながら、このデバダーが彫られている中央祠堂周辺は保護の為にロープが張られていて、近くで見ることは出来ません。以前「東洋のモナリザ」と呼ばれていたデバダーは北塔にありますが、中央祠堂の影になっていて全く見えません。
そのかわり今は北塔に彫られた別のデバダーが東洋のモナリザとされているようです。
それが下の写真です。
近くに寄れないのでズームで撮らないと、モナリザの表情はよく分かりません。

東洋のモナリザはちょっと遠いです
ズームで撮影しましょう

カーラやマカラ、東洋のモナリザ、繊細なレリーフが見どころのバンテアイ・スレイ。シェムリアップから1時間くらいの郊外にあるけど、アンコールワット周辺の遺跡とはずいぶん表情が違うので、ぜひ立寄られることをオススメします。

バナナのように人間をむいてます
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