加計呂麻島の魅力のとりこになった僕たちは3日目の今日も加計呂麻島へ。
古仁屋に着くと海上タクシーの事務所へ。昨日仲良くなった船長さんが僕らを見つけてくれて、車をとめさせてくれた。
昨日の加計呂麻島がいかに素晴らしかったかを船長さんに話して、今日は無人島に行くと告げると、その島は数日前にテレビ朝日の「いきなり!黄金伝説」でロバートが2,3日暮らしたばかりだと教えてくれた。で、そのロバート3人組を島まで連れて行ったのが、この船長さんだった!ロバートは船で渡ったようだけど、僕らは今日シーカヤックで行きます。大丈夫かね?
まずは海上タクシーで加計呂麻島へ。昨日の生間(イケンマ)じゃなくて、瀬相(セソウ)へ。片道350円です。瀬相でチキさんと合流。今日はチキさんの奥さんと別のお客さん夫婦もいたので合計6人です。
加計呂麻島のはじっこ実久(サネク)まで車で移動。小さな商店でおやつや飲み物を購入。水中対応写ルンですも売ってたので購入。カメラ持ってなくて昨日後悔したからね。

実久の商店で写ルンです購入

昨日シーカヤックにある程度慣れたと思ってたけど、今日はちょっと上級者コースで大変だった。岩の間をすり抜けたり洞窟に入っていったりかなりスリリングな展開の後、いよいよ無人島へ。無人島は江仁屋離(エニヤバナレ)という島です。撮影隊(もしかして黄金伝説か?)が残していったというゴミがあったのが残念だったけど、そらあもうめちゃくちゃキレイですよ。理屈じゃないので文章よりも写真でどうぞ。

江仁屋離到着!(右奥がチキさん)
写ルンです大活躍
深い海も底までよく見えます
海から無人島をパシャリ

無人島でお昼のお弁当を食べて、みんなで海の話をしながらしばしぼやーっとした後、シーカヤックで沖へ。本当は無人島を一周しようとしたんだけど、波が高くて断念。加計呂麻島の静かなビーチに漂着しておやつタイム。ここのビーチは死んじゃったサンゴがいっぱいでちょっと不気味。水はきれいなんだけど、廃墟って感じ。魚も無人島や昨日の知之浦と比べるとかなり少ない。
ところがかなりカワイイフグを発見できました。写真じゃ分かりにくいけど、ゴマフアザラシみたいな間抜けな感じのフグ。愛嬌があって可愛かったなあ。

静かな加計呂麻島のビーチにに漂着
ゴマフアザラシもどきのフグ

唯一困ったのは僕だけを狙ってくる昆虫がいたこと!最初は僕のふくらはぎを噛んできた。リラックスしてたからめちゃくちゃ痛かった。その後も時々僕のところにやってきて逃げても逃げても(海に逃げても)追っかけてくる。なんなんだろ?日焼け止めの匂いに反応してるのか?
そんなこともあって?そろそろ帰宅時間に。シーカヤックでのんびり戻りました。シーカヤックをやる前はただ船を漕ぐだけでしょ?ってたいして期待してなかったけど、自然と一体感があってすごく楽しい。自分の体と海面がもの凄く近いから。海の表面をスイスイ進む。他じゃちょっと味わえない感覚です。

海の上をスイスイと

瀬相の港に戻る途中で見晴らしの良い山に寄ってくれた。地元の人に教えてもらったらしく、ここの夕焼けはカケロマ一よ!ってことらしい。確かにそうなんだろうって思う。すごく幻想的。シャンパンゴールドに輝く海。さっきまでエメラルドグリーンや鮮やかな青だった海がこんな色になるんだ。結局奄美大島旅行なのにほとんど加計呂麻島で遊んだことになるわけだけど、ホントに充実した2日間だった。うみがめ隊のチキさんありがとう!

大島海峡の夕暮れ

加計呂麻島から古仁屋に戻る海上タクシーに乗って海を見ていると、魚がたくさん集まってた。
「何の魚かね?」って話してると、隣の小学生が
「アジだよ」って教えてくれた。
その後も、あれが何、あれは何って色々教えてくれて(全部忘れたけど)
「ガム食べる?」
って10円ガムをくれた。9歳だというその小学生。自然の中でまっすぐ育っている子供の純粋さに心うたれた。10円ガムとはいえ9歳の小学生にとっては大切なおやつだよね。それをちょっと話した見知らぬおっちゃんに分けてくれる。
海上タクシーの船長さんと話していても感じたんだけど、奄美の人は自分と他人の垣根が低い。自分のものとか他人のものっていう意識が少ないんじゃないかな。みんなで幸せに、みんなで楽しく。無意識のうちにそうやって生きてる気がする。駐車スペースが余っていれば、じゃあ貸してやろうってなるし、10円ガムを2つ持っていれば自分と隣のおっちゃんで分けあうかってなるみたい。
共産主義みたいな無理矢理の平等じゃない。どうしたらこんなに余裕がある人達に慣れるんだろう。すごく豊かですよ奄美は。
9歳の少年は今日は一人で古仁屋から加計呂麻島に遊びに来てたらしい。古仁屋の港に着くと
「自転車降ろすの手伝ってね!」
って無邪気に頼んで来た。もちろん手伝うさ。10円ガムもらったしね。協力、共有。自然の脅威と隣り合わせで暮らしているせいなのかな?そういうことがあたり前なんだろうね。
今回の旅行は自然と人間の素晴らしさを堪能できました。海外旅行も良いけど日本も良いよなあ。

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