クエンカへの道のり

楽しかったバルセロナを離れ今日はクエンカへ向かう日。
スペイン東部のバルセロナから中央部のクエンカはめちゃくちゃ遠いだけあって、移動ルートはいくつか考えられる。

  • マドリッドまで飛行機→空港からバスでバスターミナルへ→高速バスでクエンカ(約4時間)
  • マドリッドまで電車→駅からタクシーでバスターミナルへ→高速バスでクエンカ(約7時間)
  • マドリッド乗り換えでクエンカまで電車(約7時間)
  • バレンシア乗り換えでクエンカまで電車(約6時間)
  • バルセロナから高速バスで一気にクエンカ(約8時間)
8時間ずっとこんな道です

ざっとこんな感じ。で、僕らが選んだのは一番時間がかかる高速バスでクエンカ8時間の旅。こんな苦行を選んだ理由は一番安かった(33.48ユーロ)というのもあるけど、乗り換えの不安もなくて、到着時間が一番早かったからというのが大きい。
大きなトランクかかえて治安が悪いと言われるマドリッドで右往左往したくないし、クエンカは1泊しかしないからできるだけ早く着きたかったんだよね。
一番移動時間が長いのに到着時間が早いのは何故か。答は簡単出発時間が早いのですね。とっても。バルセロナ北バスターミナルを朝6時出発です。余裕をもってホテルを5時15分出発。タクシーで5時30分頃ターミナルに到着。長距離バスターミナルだけあって早朝にもかかわらずちらほら人がいる。イスラム教徒らしき一行がマットを引いてメッカの方角(たぶん)向かって祈りを捧げ始めた。海外にいるんだなーって感じ。
バスの乗車率は50%くらい。ほとんどがお年寄り。イスの肘掛けの出し方がわからず苦戦しているととなりのおじいちゃんが親切に教えてくれた。
まだ暗いバルセロナの街を出発して、3時間くらいウトウトしたあたりで朝食休憩となった。なんとなく15分休憩って言ってたように聞き取れたんだけど、日本で下調べをしていた時に「スペインの長距離バスの休憩でおきざりにされた人がいた」って情報を入手していたので、運転手にしっかり確認。
「¿A qué hora tengo que volver al autobús?(ア ケ オラ チンゴ ケ ボルベル アル アウトブス)」
何時までにバスに戻ってくれば良いですか?
すると運転手は10時5分を示している腕時計を差し出して、20分あたりを指差した。やっぱり15分休憩みたい。・・・あとで気がついたんだけど、この時の運転手の腕時計はなんと1時間進んでました。実際は9時ちょっと過ぎだったんですね。いくらラテンとはいえバスの運転手の時計が1時間も狂っていて良いんだろうか??

TORREBLANCAという街でひと休み

そこから先5時間は基本的に休憩無し。一度テルエルという街のバスターミナルで5分程トイレ休憩らしき停車があったものの、14時30分頃にクエンカに到着するまで一気にバスは走る。途中の車窓は下の写真にあるような赤土の荒野がひたすら続く。ま、ラマンチャって感じといえばそんな感じなんだけど、かなり退屈だったなあ。
クエンカのバスターミナルに着くと8時間の長旅で奥さんは完全グロッキー状態。とりあえず明日のマドリッド行きのバスチケットを買って、タクシーでホテルへ行こうとするもタクシーがいない。
バスターミナルなのにタクシー乗り場らしきものがない。
バス会社の窓口へ行って、タクシー乗り場を聞くと乗り場なんてないから、電話でタクシーを呼べと言う。
ええ、身振り手振りならともかく電話でスペイン語会話なんて出来ないよ。しかも番号分からんし。ということを顔で思いっきり表現すると、窓口のおっちゃんが電話をかけてくれた。やさしいー。グラシアスおっちゃん。
五分程待っているとタクシー到着。トランク使用料込みで5ユーロくらいでパラドールとうちゃーく。バルセロナのホテルを出て実に9時間45分!飛行機で日本からヨーロッパに来れるくらいの時間ですな。

赤土の荒野
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