若い時の苦労は

メルジェッリーナ湾の眺め

今日は日本で予約したポンペイ日帰りバスツアー。7時30分にvastoursという旅行会社に集合だったので、ホテルの朝食は断念。
地下鉄Barberini駅から徒歩5分くらいで集合場所に到着。なかなか豪華な大きいバスだったので喜んでいたのも束の間、参加者がかなり多かったのでバスは満員状態。乗客の3割くらいは日本人だ。

せっかくポンペイまで行って、遺跡の意味が分からないと悲しいので、およそ3000円割増しの日本語ガイド付を申し込んだんだけど、これだったら英語ツアーを申し込んで他の日本人にくっついて行けば良かったのかも。まあ、結果論だけど。出発してしばらくすると、ツアー参加者であることを証明するシールが配られて上着にくっつけた。・・・ツアー参加の証明というよりは、自由を拘束する鎖みたいだ。屈辱的な気がするのはなんでだろう。
高速道路を走って1時間程するとサービスエリアで途中休憩。このSAがまたすごい。ちょっとバスで寝てる間に日本に帰って来たのかと思うくらいの日本人の多さ。ポンペイに注目してるのってもしかして日本人だけなのか?ってくらい多かった。店員も当然日本語対応。

「パニーニ、ヨンユーロ!」・・・高いよ、でも食べたけど。さらにバスに揺られること1時間30分。ナポリ到着!到着直後にSSCナポリのホームスタジアム「サン・パオロ」の横を通り過ぎる。おおお、ここであのマラドーナが活躍してたわけか。なんて感慨に浸る時間は全く無くバスはどんどん過ぎて行く。
個人旅行なら30分は留まりたいところだが。まあしょうがない。その後はメルジェッリーナ湾で記念撮影タイム3分。・・・3分。いかにもとりあえず名所は押さえるって感じのツアーだ。まあいいか。ナポリの高級住宅街とヴェスビオ火山をチラ見して、バスはナポリ市内へ。

サンタ・ルチア港、卵城、ヌオーヴォ城など数々の名所をかるーくスルーしてバスはカメオ工場に一目散。
このカメオ工場ってのは、世界遺産でもあるナポリ歴史地区をスルーするくらい価値があるんだろうな!って思っていたら、案の定観光客向けのカメオ「販売店」(当然日本語完全対応)。
だってカメオ作ってるの一人ですよ一人。若手のお姉ちゃんがやる気なさそうに、カメオ削ってます。こんなの工場じゃねーだろ。カメオについての説明はほんの1分程度。じゃあさっそくお店を御案内しましょうってことで1万〜20万円くらいのカメオを売りつけてくる。
いきなりこんな胡散臭いところに連れてこられて、誰が買うかよって思ってたら、日本のおばちゃん12万円のカメオをあっさり購入してました。いや僕はカメオの価値を良く知らないし、おばちゃんが前々からカメオをどうしても欲しかったのかもしれないけどね、他にもう少し良いお店があると思いますよ。ちなみに僕達が帰る頃にはカメオ職人であるはずのお姉ちゃんは携帯電話で長電話してました。生産性0%です。

ポンペイの街を散策

もうどうでもいいから早くポンペイ連れてってよーって焦れていたら、次のイベントはランチ。このランチもすごい。大衆食堂というかツアー専用食堂みたいなところに連れて行かれて、選択の余地もなくスパゲッティとハムステーキとケーキがエサのように出された。不本意ながらもスパゲッティは美味しかった。腐ってもイタリアだな。

いんちきカメオ工場やイタメシ食堂を引きずり回されたおかげで、ポンペイに到着したのは13時過ぎ。なんだかこのツアーの胡散臭さに若干嫌気がさしていたけど、ポンペイに足を踏み込むと、そんなちっぽけなことはどうでもよくなった。
遺跡という点ではローマも物凄い数の遺跡が残っているわけだけど、ポンペイは街全体がまるまる残ってる。神殿とかバシリカはもちろんだけど、金持ちの家とか、大衆浴場、居酒屋、売春宿、パン屋とかほんと街がまるごと。これが紀元前の話だっていうんだから凄いよね。この頃日本人はまだ猿だったんじゃないでしょうか(笑)。
このポンペイはまだ修復や発掘作業が進行中なんだけど、いたるところにイタリア人のズサンさが出てしまっている。有名な石の横断歩道も発掘の邪魔という理由で、石をとっぱらっちゃったところもあります。
これぞ僕らの言うところの「イタ公仕事」です。ポンペイでは日本人ガイドのおばちゃんがあれこれ説明してくれたんだけど、このガイドさんも長いことイタリアに住んでるせいか、仕事ぶりがかなりの「イタ公仕事」。
水飲み場の遺跡があって、飲み口の左側の石が右側と比べてかなりすり減っていた。
ガイドさんの説明は
「おそらく右利きの人が多いから飲み口の後ろに回って右手をついて、水を飲んだため飲み口の左側が削られたんでしょう」
とのことだった。ツアー参加者一同、納得。
なるほどー、って思ってたら別の水飲み場が出現。なんとこちらの水飲み場は右側の石が削れている。
「なんでですか?」
と訪ねると
「多分この辺は左利きが多く住んでたんでしょう・・・。」
へーなるほどー。っておいいっ!。さっきの水飲み場から100mも離れてないじゃねーか。でも結局どんな解説をしても想像でしかないわけだから、このガイドさんを責めてもしょうがないし、右利きと左利きで住み分けしてたのかも、なんて考えるとちょっと楽しいので納得したことにしよう。

ヴェスビオ火山をバックに

今日のポンペイは(昨日も明日もどうなのか知りませんが)晴天と土砂降りが30分おきに入れ替わる天気だったので、実感できたのですがポンペイは水掃けがとても良い。ごつごつした石と石の間を雨が流れていくので、水たまりが出来ない。
多分現代のローマよりも水掃け事情は良いね。ローマは周りの景色に見とれていると、すぐにバシャと水溜りに足を突っ込んじゃうから。ポンペイのパン屋の仕組みは現在のものと比べてもほとんど遜色ないって言うし、ポンペイの生活文化レベルはかなり高かったと言えるでしょうね。別の見方をすれば現在のイタリアが進歩してないとも言えるけど。
2時間程街を散策してツアー終了。散策終了後に実は奥に楕円形競技場があると聞いて、是非見てみたかったと後悔したけども、この辺が団体ツアーの辛いところ。楽である反面、自由はないよね。
帰りもお決まりのぼったくりサービスエリアに寄って18時頃ローマ到着。当初はホテルの近くまで送ってくれるとのことだったのに、ヴァチカンは遠いからダメとのこと。だったらどこなら良いのか?って聞くと、Barberini(ツアー会社の最寄り駅ね)かテルミニしか選択肢がない。
最初からそう言えば良いのに、どこでも送ってくよみたいな聞き方するから、こっちも期待しちゃうんだよ。ということでテルミニ駅でバスを下車。やっぱりまだ若いんだから面倒くさがっちゃダメですよね。団体ツアーなんてものに手を出した僕達が間違ってた。自力で電車でポンペイに行くべきだった。でもポンペイはすごく良かったですよ。

ヴェスビオ火山をバックに

地下鉄で一度ホテルに戻ってから、ローマでの最後の晩餐に出かけた。最後なので、ガイドブックに頼らずに自分達の直感を信じてお店をチョイス。初日に行こうかどうか迷った、ottaviano駅近くのレストランに決定。これがまた大正解。ローマ滞在中で一番美味しくてなおかつ値段も安かった。
メニューは赤ワイン、白ワイン、アマトリチャーナ×2、カルボナーラ、水牛のモッツァレラチーズとポモドーロのピザ、Tボーンステーキ、海老(残念ながらスカンピは売り切れ)のグリル、子牛のボロネーゼ風カツレツ。中でもアマトリチャーナは最高。大きなチーズをくり抜いてその中にパスタを入れてチーズと混ぜて出て来ます(写真参照)。

Bucatini all’Amatriciana

他のメニューもとにかく旨い。今までは観光客がよく行くようなお店が多かったけど、ここは地元の人が多いみたい。最終日にしてようやくローマっ子のレストランに来れた。
残念だったのはボリュームが多すぎてピザを残してしまったこと・・。気のせいかも知れないけど、ピザ職人が残念そうにこちらを見てました。でもモッツアレラとポモドーロは全部食べたよ!ホントに美味しかった。Era tutto buonissimo!

今日のイタリア語:Mi scusi(すみませんの意。やっぱり日本人ですからこの言葉はGrazieと同じくらいよく使います。)

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