10兎くらい追ってみました。

S.Maria Maggiore

イタリア滞在二日目の今日はユーロスターでフィレンツェに行く予定だった。8時頃ホテルを出て地下鉄でテルミニ駅へ。早速フィレンツェ行きのチケットを探したけど、直近の9時と9時30分の電車は満席で次の電車だとフィレンツェ着が昼前になっちゃう。たった1週間の滞在なのに、この待ち時間と移動時間はもったいないと判断して、この日もローマを堪能することにした。

急遽ローマ観光になったのでどこに行こうか数分悩んだけど、そこは世界最大の観光地ローマ!見どころはいくらでもあるんです。まずは駅近くの四大教会のうちの一つサンタ・マリア・マジョーレ教会へ。良く分からんがすごい威厳だ。

角を曲がるとコロッセオが!

次にラツィオストアやASローマストアに寄った後、徒歩で次のスポットへ。路地をうねうね歩いて、角を曲がると突然それは現われました。ローマの象徴とも言えるコロッセオ!

町中に突然こんな遺跡が顔を覗かせるなんて、さすがローマだな。まだ朝の10時前なのに、コロッセオではすでに入場待ちの観光客がわんさか並んでる。20分くらいならんでセキュリティチェックを受けてコロッセオ内部へ。

おおお、凄い迫力だ。といっても当時の大理石はあとかたもなく持ち去られ、どこにどういう風に座席があったのか、フィールドはどうなっていたのか想像するのが難しかった。とりあえず、2000年も前にこんな大きなモノが造られただけでもすごいことだ。コロッセオ内部には売店があって記念品やガイドブックを売っていて、ガイドブックは世界各国の言語の本が売られている。当然日本語版もあって10euro。レジのお兄さんも慣れたもんで
「ジュウユーロ。アリガトウ」
ときた。今回の旅行ではイタリア人と同じくらいに日本人を見かけたけど、ローマ市内のレストラン、お店、観光地はけっこう日本語対応してる。刺激を求めて海外旅行する人にはちょっと物足りないかも知れないけど、それを補って余りある良さがありますよ。

聖なる道

コロッセオの後は、当初全然行く予定じゃなかった真実の口へ歩いて行くことにした。ガイドブックで見てなんとなく想像ついたし、ローマの休日にもそんなに思い入れ無いし、って思ってたけど、数日前にたまたまテレビでローマの休日をやっていたのを見てしまい、なおかつ急遽ローマ観光が1日増えたのでせっかくだからってことで行きました。

海外旅行ではこの「せっかくだから」っていうのが、良くも悪くも行動を左右するね。日本にも歴史があるお寺だとかお城だとかいっぱいあるのに、いつでもいけると思って全然見向きもしない。
でも海外に行っちゃうともう二度と来れないかもとか思って、大して興味もないのにあれもこれもって欲ばっちゃうのね。でもそれがきっかけでいろんなことに興味を持てるんだけど。
今回で言えばベルニーニやカラヴァッジョ、ラファエロだな。名前も聞いたことがないような芸術家達だったけど、今回の旅行で深く記憶に刻まれました。そういうわけで真実の口を目指してコロッセオを後にしたんだけど、このコロッセオから真実の口までのルートも普通じゃないです、ローマってところは。フォロ・ロマーノという遺跡群の間を突っきって行きます。さらっと流して10分くらいで着くはずだったんだけど、あんな凄い遺跡群を前にしたらそういうわけにいかない。いちいち立ち止まってガイドブックを見て、あれは何だ、こっちは何だとちょっとした古代ローマ勉強会です。

結局1時間くらいかかって真実の口に到着。予想通り観光客が列を作ってる。ウチの奥さんはさらっと流すつもりだったらしいんだけど、野郎二人は口に手を突っ込む気マンマン。いわゆるこれが「せっかくだから」ってやつです。

30分くらい並んでようやく記念撮影。もうとにかく写真がとれれば良いやってことで、ちゃんと真実の口を見なかった・・・。帰国した今でもこの行為に意味があったのか疑問。でも行かなかったら後悔してるんだろう。そう思うことにした。

この真実の口の行列に並んでいる間に考えた次のスポットはマルタ騎士団長の館の鍵穴というちょっとマイナーなスポット。アヴェンティーノの丘にある館の扉の鍵穴を覗くとサン・ピエトロ寺院が見えるという、微妙に地味なスポットです。大して期待もして無かったけど、こういう何気ない目的地をブラブラ目指すっていうのが結構好きです。
テヴェレ川沿いをてくてく歩いて、ふと気がついた。いやとっくに気がついてたけど、次々に現われる観光スポットを前に黙殺してしまっていた。猛烈に腹が減って歩き疲れてる!もう既に14時過ぎだ。
というわけで鍵穴に行く前にパニーニ屋で軽食。10席くらいしかない小さいお店だけどかっこいいイタリアっぽい店だ。パニーニを選ぶとどうやらオーブンで暖めてくれるとのこと。カプチーノをすすって待っていると、パニーニ登場!3人とも一斉にガブリ。

奥さんが「おいしい!」

よし!じゃあ俺もって食べようとした直前にT郎が

「・・あんまりあったかくない」

え、マジか。あの店員さん丁寧に暖めてくれてたじゃない。おいらのはどうだ?
・・・冷めてる部分とホットな部分が混在してる。うむむ、さすがイタリア、大雑把。

今回の旅行ではこういった親切だけれども詰めが甘い作業を、僕達は親しみを込めて「イタ公仕事」と呼ぶことにしました。

鍵穴から見た初めてのサンピエトロ

ともあれ一部冷めていたとは言え、本場のパニーニで栄養補給できて気力もみなぎってきたところで、再度鍵穴へ向けて出発。静かな高級住宅街を登って行くと、それらしい教会やら館のような建物やらがいくつかあるけど、今までのスポットと違って観光客が全然いないので鍵穴が見つからない。同じところを何回か行ったり来たりして、あれ?もしかしてこれか?と思って、とある扉を覗いてみると、「おおっ!!」

見えました、サンピエトロ寺院が。昨日ローマに着いて、今朝からほぼ1日ローマを歩いていても、不思議と一度も見ることがなかったローマのシンボル、サンピエトロ寺院を初めてこの鍵穴から見た衝撃は、今でもはっきり覚えてます。(まだ1週間しか経ってないけど)。

ちょっとした遊び心で設計したらしいんだけど、とても感動しました。
三人でしばらくキャーキャー言っていると、外国人観光客のカップルが来て、鍵穴を覗いて「ワーオッ!」って感動してた。うんうんその気持ちよく分かる!5分前の自分を見ているようだ。そんなに有名じゃないスポットだけに静かにサンピエトロを一人占め出来た感じが嬉しかった。鍵穴を覗いた後は、アヴェンティーノの丘からローマを一望して、チルコマッシモを経由して、地下鉄のCirco Massimo駅へ。

Parco Savelloからの眺め

この時点でおそらく5、6キロ歩いたはずだけど、ローマ初日で興奮状態の3人はまっすぐホテルには帰らずに、Flaminio駅で途中下車。
昨日T郎の会社の先輩のOさんに教えてもらった「ローマっ子通り」とも言うべきコーラ・ディ・リエンツォ通りを歩いてみることにした。コーラ・ディ・リエンツォ通りはポポロ広場から始まる。ポポロ広場にあるポポロ教会にはカラヴァッジョの逆さ磔の絵があるから必ず見ろとOさんに言われたので、「せっかくだから」入ってみた。

カラヴァッジョという人の絵は初めて見たんだけど、やっぱり長い歴史を経ても評価されている絵っていうのは、美術の素人にも分かるね。教会にある多くの絵の中でカラヴァッジョの絵が抜きん出てた。とびきりコントラストが効いた絵ということもあるんだろうけど、すごい迫力。残念ながらラファエロの作品は見つけられず。いや、見たのかも知れないけど判別できず。この辺が美術の素人の悲しいところ。ローマ初の芸術作品を堪能した後はいざロ−マっ子通りへ。
コーラ・ディ・リエンツォ通りでは33ユーロのYシャツを2枚ゲット。年始のセールで買うつもりだったからちょうど良かった。全然知らないブランドだけど、お土産にもなったし、安かったし。その後Grotta Azzuro(青の洞窟)というレストランで晩餐。本場のブカティーニ・アマトリチャーナやスカンピのリゾットが美味しかった。ローマ初日ということもあってアドレナリン出まくりで、かなり歩いた一日だった。多分歩いた距離は10キロ超えてます。

Via Cola di Rienzo

今日のイタリア語:bellissimo(素晴らしいの意。町中で色んな人がこの言葉を口にしてました)

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