夏の旅行はスコットランドとアイルランドに決定。昨年末はロンドンに行ったのでイギリスはもう当分良いかと思ってたのだけど、バンクシーがグラスゴーで開催している展覧会に行きたくてスコットランドに決定。で、帰りの飛行機がちょうど良い日程がなくてアイルランドに寄って帰ると休暇ギリギリまで旅行できてしかも値段も安いということでアイルランドを足しました。
旅行初日。トリノからのフライトが遅れて夜中の1時頃にエジンバラの空港着。多少ポンドを持っておいた方が良いかということで、空港でキャッシングしたのだけど信じられないくらいに高いレートで手数料とかを含めると1ポンド250円くらいのレートだった(中値レートは180円くらいだったと思います)。今後は空港でのキャッシングは最低限にしよう。
しっかりチェックせずにキャッシングしたことを若干後悔しつつ空港を出てタクシーで宿に向かう。エジンバラのホテルはYugoホテルという学生寮で、学生のいない期間(夏休みとか)を旅行客に貸出しているホテル。当然クオリティは良いはずもないけども、8月のエジンバラのホテルはとにかく高い。多分ミリタリータトゥーというイベントが開催されているからだと思います(僕らも当然そのイベントに行きます)。観光客が集まるだけでなく世界各国から参加者が大勢集まるのでホテルの需要が高いのだと思われます。
なのでリーズナブルに泊まれる宿はこういう学生寮を貸し出しているホテルかユースホステルしかありませんでした。
2時前くらいにホテル到着。事前に到着が深夜になることを連絡していて、ホテル側からも了承の返事が来ていたのだけど、入り口は固く閉ざされ、呼び鈴を鳴らすも誰も出ない・・・。
仕方ないので電話してみると、明らかに今まで寝てましたという声の主が電話に出て、入口を開けてくれた。フロントみたいな部屋があるのだけど「ごめんちょっと席を外してて」と言われた。いや、明らかにどっか行って寝てたでしょ。
まあ電話にすぐ出たから本格的に寝てたというよりうたた寝程度なのだろうけど。ともあれちょっとヒヤヒヤしたけど無事チェックインできて部屋に入る。
多少覚悟してたけどスーパー狭い。ベッドもまあ僕らのような小柄な日本人なら二人寝られるけど、欧米の人は無理でしょうなあ。
ともあれ疲れたのでシャワーを浴びてとっと寝る。8時頃起きて行動開始。
街の中心地へ歩いて向かう途中でいかにもスコティッシュな感じなカフェがあったので朝食を食べる。
フル スコティッシュというブランチメニューを注文。ベーコン、ソーセージ、ブラックプディング、ハギス?、ポテトスコーン、卵、豆にトーストがつきます。さすがに「フル」だけある。
注文後なかなか料理が出てこない。イタリア流の時間の流れに慣れている僕らも「ちょっと遅いよねえ」と感じ始めた頃、店主がやって来て
「ゴメン!注文通ってなかった。お詫びに好きなケーキかパンを取ってください」
とお詫びをしてきた。
あら、やっぱり。さすがに遅すぎるよね。じゃあ遠慮なく・・・ということで以下のケーキをいただく。
正直これで朝食を終了しても良いボリューム感。これを食べ切ったら流石に「フル」スコティッシュな朝食が入らないので、残しておやつ用に持ち帰ることとする。ほどなくしてフルスコティッシュ登場。
おお・・なかなかのボリュームだ。これがフルスコティッシュな朝食なんですねえ(いや一般的にこれをフルスコティッシュと呼ぶのかどうか知らんけど)。ハギスとブラックプディングというのは初めて食べたけハギスはパサパサのハンバーグみたいな感じで、ブラックプディングは血で真っ黒になったソーセージ。どちらも不味くは無いが食べるのは人生で一回で十分という感じ。
ということで朝食に想定以上に時間がかかったけど、街の中心地へ向かいます。お城の麓にある広場でちょっとしたマーケットが開かれてた。
大きな鍋で煮込んだいかにも地元名物料理という感じの屋台があったけど、今はお腹がはち切れそうなので匂いすら嗅ぎたく無い。
そうこうしているうちに雨が激しくなって来て持参した合羽をかぶる。やっぱりスコットランドは雨が多いんだな。
広場にラストドロップという名前のパブがあった。
お店の脇に書かれてた説明によるとこの広場(Grassmarket)は1660年から1784年までほぼ毎日公開絞首刑が行われていた。でその罪人が処刑の直前にいっぱい飲むことを「ラスト・ドロップ」と言ったらしい。別の解釈では首に縄を括られてに処刑台から落ちることそのものを「ラスト・ドロップ」という捉え方もあるそうな。
いずれにしろダーク。そしてこのパブの中にも絞首刑用のロープがディスプレイされてる。いや・・・ここで一杯飲むのはさすがに気味が悪すぎませんかね。
さらに歩いていくとエジンバラの目ぬき通りであるロイヤル・マイルに出た。ここをまっすぐ進んで今日の目的地であるアーサーズ・シートに向かう。
通りを歩いていると向こうからバクパイプの音色が聞こえて来た!おお!これぞスコットランド!衣装もバッチリでかっこいい!投げ銭して一緒に写真を撮ってもらいました。
バグパイプの音色ってどうしてこんなに哀愁を誘うんでしょうねえ。別に小さい頃に聞いていたわけでもないのに。
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