ムラーノ島から帰って、アカデミア美術館へ。第一日曜の今日は入場料無料とのこと。僕らはここはあまり興味なかったし、少しは両親だけで行動してもらうのも良いだろうということで、入館まで付き添って、僕らはその近くをしばらく散歩。
2時間ほど見学してもらって出口で再び合流。ティツィアーノの作品を楽しみにしていたそうだがあまり良い作品に出会えなかったそうでちょっと残念そうでした。うーむ名前だけは聞いたことあるけどそんなに良い画家なんだな。
近くの広場のバーでパニーニのランチ。お世辞にも平均レベル以上とは言えない味だったけど、両親は満足のよう。この旅は両親が満足なら僕も満足です。
軽くランチを食べた後はドゥカーレ宮殿へ。
旅行前に両親からもらった「ここだけは訪れたい」リストに入っていたのがドゥカーレ宮殿。サンマルコ寺院はリスト入りしてなかったけど、この宮殿はリスト入りしていたので、よほどの希望なんだろうなと思い、「隠された宝物ツアー」というちょっと特別なコースのチケットを買った。
時間になってガイドさんがやってきて他の数人の観光客と一緒にツアースタート。
ガイドの説明を聞きながら両親に要点だけ訳して伝える。その時はなるほどー、へーって思ったこともこれを書いている今はほとんど忘れてしまいました。
この広場に面したテラスの柱のうち2本だけが赤くなってますが、昔ここから罪人の遺体が吊り下げられたのだそうです。だから血の意味の赤だとか。怖っ・・。
若干英語の聞き取りに誤りがあるかもしれませんが、多分そう言ってました。
続いて建物の中に入り小さな部屋から隠された急階段を登ります。おお早速隠された財宝か。
ところがその先にあったのは質素な部屋で、ここに昔は財産目録とかが保管されてたそうです。写しも作って幾つかの場所に別々に管理されたとか。ということで隠れた場所ではあるけれども「トレジャー」感は全く無し。
その他当時の提督を決める投票箱などの展示。まあこれがお宝かな・・・。
しばらく進むと通路になんとティツィアーノの作品が!聖クリストファーを描いた絵でした。
これはいかにも隠されたお宝だ!しかもついさっき両親がアカデミア美術館で散々探したというティツィアーノ。良かったじゃないですか。僕もなんか嬉しい。しかもこの絵のある場所が良い。限られた人だけが見られる場所に飾るという贅沢。
その後提督専用の礼拝堂を参拝してこの特別見学コース「The Doge’s Hidden Treasures」は終了。どれがトレジャーだったのかよくわからないけど、僕らにとっては上のティツィアーノが何よりの宝物でした。ありがとう。
特別コースが終わった後は一般見学コースに入る。
一般見学コースはど迫力な感じ。豪華絢爛ヴェネツィアの栄華を感じる。ちなみにここにも別のティツィアーノがいくつかありました。でもありがたみは隠された絵の方が上ですな笑
そう言えば前に来た時もこの宮殿に来たな。この一般見学コースに戻った時にようやく思い出しました。この宮殿の不思議なのは牢獄とも繋がっているところ。めちゃくちゃ豪華な部屋にいたかと思えば溜息橋を渡って薄暗い牢屋も見ることができます。
で、両親はここに満足したのか・・。自分で「ここには必ず行きたい」とリストアップしたのはすっかり忘れていたそうで、「なんでここに来たの?」と言ってました苦笑。自分で言ったんじゃん・・。塩野七生を愛読してるので色々蘊蓄を知ってるのかと思ったら全くそんなことなく。
まあでもヴェネツィアの栄華とティツィアーノは堪能していただけたかと思います。
コメントを残す コメントをキャンセル