ビッグ・ダディの頂上から一気に駆け下りてデッドフレイへ。
デッドフレイというのは「死の沼」という意味だそうです。
干からびてしまった沼。枯れ果てた木々を分解するバクテリアすら生きられないため、木々は朽ち果てることなく残っているそうです。
干からびた沼の地面はひび割れていてまるでタイルが敷き詰められているよう。
デッドフレイは想像よりも広く、はじからはじまで2,3kmあるらしい。
いま僕たちはデッドフレイの一番奥にいる。車の止めてある反対側までのんびり歩いて戻る(幸いまだ日は高くないので暑くない)。
フィリップは先に車まで戻り、二人だけでゆっくり観光しながら戻ることになった。
実に不思議な光景だなあ。
水のない沼に立ちすくむ無数の木のミイラ。
それをぐるっと取り囲む世界最大級の砂丘。
真ん中あたりまでくると他の観光客がちらほら。
ビッグ・ダディ登頂の途中で出会ったフランス人夫婦にまた出会った。
「頂上まで登ったの?私たちは諦めたわ」
ご夫婦は3週間の休みでナミビアをぐるっと回ってるらしい。良いなあ長期休暇。まあ僕の会社では10連休でも長いほうなのでこれ以上の贅沢は言うまい。
どこを切り取っても絵になる風景なので、写真愛好家も多い。
僕らが自撮りに苦労していたら声をかけてくれて、二人の写真を撮ってくれました。
砂丘を見上げると稜線を歩く人が小さく見える。さっきまでああして僕らも歩いてたんだな。
日が高くなればなるほどきついだろう。砂丘に登るのであれば朝イチをお勧めします。
デッドフレイで1時間くらい写真を撮りながらのんびりして車に戻りました。
さっきのフランス人夫婦と雑談しながら駐車場へ。ご夫婦の息子さんは今度日本に旅行するそうだ。日本を好きなフランス人って多い気がします。
9時過ぎに車に戻って木陰に移動して朝食タイム。
そこそこ良いロッジなので朝食のお弁当もちょっと期待してたんだけど、期待はずれ。パッサパサのパン、甘ったるいパン、味気ないオレンジ、ゆで卵、ヨーグルト。
不思議なことにヨーグルトの消費期限が1年もあった。ヨーグルトで1年も持つってどういうことなんだろう。良からなぬ防腐剤的なものが練り込まれてるんだろうか。
ということで朝食にはがっかりだったけど、鳥がさえずる木陰で大きな砂漠を見ながら食べる朝食は実に気分が良い。
朝食を食べ終わって、次はセスリエムキャニオンへ向かう。
途中でトイレに寄った。
用を足して外に出るとすぐそばまでオリックスが近づいてきた。
様子を伺いながらちょっとずつ近づいてくる。30mくらいまで近づいてから逃げて行ってしまった。ドバイにいたオリックスは手が届くよりまで近づいてきたけど、ここのオリックスは少し警戒心が強いみたい。
戻る途中で行きではすっ飛ばしたDUNE45で停車。ずいぶん日が高くなってきたから日と影のコントラストはほとんどなく、少し味気ない。
ちょっと登ってみようかと思ったけど思いの外ビッグ・ダディ登頂の疲れが足にきていたので麓で数枚記念撮影して終了。
コメントを残す コメントをキャンセル