先週の4月25日の祝日(イタリア解放記念日)は出張で仕事になってしまったため、5月1日(労働者の日)の祝日と振替休日と有給を組み合わせて5連休にして中部イタリア(主にウンブリア)を旅行することにした。
本当はまだ行ったことのない中部4州(ウンブリア、マルケ、モリーゼ、アブルッツォ)を全て回りたかったのだけど、同僚に相談したら誰もが「5日じゃ無理」との回答だったのでウンブリア攻略としました。
ペルージャが地元の同僚におすすめを聞いてルートを設定。ということで最初の宿泊地はペルージャ。トリノからは色々なルートがあるのだけど、リミニから回るとウルビーノに立ち寄れそうってことでウルビーノに寄ることに出発当時の朝決定。これで一応未到の州だったマルケにもチェックマークできる笑
トリノから4時間ほどでウルビーノ到着。巨大な立体駐車場に駐車して最上階から出るとウルビーノの街の入り口の前に着きます。
中部イタリアの街は中世の街が多く、そのほとんどが防御上の理由から丘の上にあるのだそうです。
門を潜ってウルビーノの街へ入る。石畳の通りの先に教会の屋根が見えて突然中世の街に迷い込んだ感覚になる。
ちょっと歩くと街の中心地と思われる通りに出た。通りのプレートを見るとVia Raffaelloと書いてある。ウルビーノはラファエロの出身の街なのです。
おー、ラファエロ通りかあ!と感動してそのプレートを撮影しようとしたら、何やらおばさんがこちらに向かって叫んでいるのが視界に入った。
ん?なんだろ?と思ってカメラを下げて、耳を傾けると「No Photo!」と叫んでる。え?プレート撮ったらダメなの?と最初は理解できなかったけど、そのプレートの下におばさんが経営しているギャラリーがあって、そのお店が映るから撮影するなという意味らしい。
・・・いや・・そのお店全然視界に入ってなかったよ。僕はただラファエロ通りという看板を撮りたかっただけなんだけど。
でもこうもはっきりと抗議されてしまってはこれ以上カメラを向けるわけにいかないから撮影は断念。はいはいゴメンねって感じで去りました。
ウルビーノで最初にコンタクトした人がこのおばさんだったので、ウルビーノの印象はかなりマイナスからのスタート。
気を取り直してまずはランチ。グーグルで良さげなお店を探して見つけたのがここAl Cantuccio。
お店に入るとガラガラで心配になったけど今更引き返せないので覚悟を決める。
昨日は行ったばかりという感じのバイトのカメリエーレの仕事ぶりがトロいけど、その新人(おそらく)を指導するベテランのおじちゃんが愛想も良くテキパキ働いてとても感じがいい。新人さんも早くこのおっちゃんみたいになるといいね(新人さんも愛想が悪いわけではないです)。
さて、ランチ。GARGANELLIとSTROZZAPRETIという中部イタリア(主にエミリア・ロマーニャらしい)のパスタを注文。
GARGANELLIはペンネみたいな形で、STROZZAPRETIはプーリアのカヴァテッリをもう少し細長くしたような形。
どちらもトマトのラグーソース(細かくはパンチェッタが入ってるとか、ペペロンチーノが入ってるとか違いはあるのだけど)で日本人が思い描く典型的な「パスタ」という感じで美味しかった。
なお、おっちゃんがラー油みたいな辛い辛味油を持ってきてくれて、「これはむっちゃ辛いから、足すならちょっとだけ足して」とアドバイスをくれた。
アドバイスに従って途中でちょっとだけ足す。うむ。味変して美味しい。
ということで入店した時は少し心配だったけど、結果的には美味しかった。ふらっと入ったなんでもないレストランがこんなに美味しいのがイタリアの良いところ。
腹を見たしてからウルビーノの観光開始。まずは街を回る。
小さい街なのですぐにぐるっと回れた。街の中心にあるドゥカーレ宮殿が国立マルケ美術館になっていて見どころのようなので入ってみる。
ラファエロが生まれた街だけあって、ラファエロの作品も二つあります。
小さな絵はアレクサンドリアの聖カテリナ、大きい絵は無口の女という絵で、大きい方の絵の女性はムスっとしていてどうも美しくない。一方で小さい方の絵は小さすぎてラファエロの良さというのはよく分からない。
ラファエロの街なのにこの2作品しかないのは寂しいですねえ。
美術館を出た後ラファエロの生家の前まで行ったけども「生家」を見てもねえ・・ということでパス。
ウルビーノの街の入り口で見かけたジェラート屋が気になってたので帰りに寄ってみた。
雨が降ってきたので店内で食べた。
今週はどうも天気が良くないみたい。
気温も低くて結構寒い。ジェラートを食べてますます寒いけど美味しかったから良いや。
さて、ではペルージャに向かいますかね。結局ウルビーノ観光の印象はパスタとジェラートとなりました笑
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