ローマからフィレンツェ。連日美術館やら街歩きやらで両親の疲労もピークに。昨晩時点で「ドゥオーモに登るのは諦めよう」と言っていました。

もちろん無理強いはできないけど、できることならせっかく来たんだし、一番の見どころは連れて行ってあげたい(そのためのチケットも買ってあったし)。

朝になってもう一度母親に聞いてみたら「やっぱりここまで来たんだから挑戦したい」と。
この旅行中さかんに「イタリアに来るのはこれが最後なんだから」を繰り返す母親。うむ。もし本当に途中で登れないとなれば途中で引き返すなりなんなりできるだろう。とりあえず挑戦してみよう。

ということで出来るだけ体力を温存すべく、駅前のホテルからドゥオーモまでバスを使う。

あのクーポラの頂上を目指します

予約時間になって入場。セキュリティチェックのおじさんが「フィレンツェは安全な街だけどそれでもスリがいるから、カバンは前にして気をつけてね。脅かすわけじゃないけど。」と僕らに丁寧に注意してくれた。年老いた両親を見て心配してくれたんだろうか。どうもありがとう。気をつけます。

両親のカバンを僕が持って登頂開始。外の景色が見えたり、クーポラの天井画を楽しめたりで、一本調子に登り続けるわけじゃないから、案外辛くない(少なくとも僕は)。

最後の方は狭い階段を登ります

そしてどうにか頂上到達!素晴らしい眺め!

クーポラからの素晴らしい眺め

うん。眺めは確かに素晴らしい。でもそれよりも年老いた両親が遥々フィレンツェまで来たのに、年齢のせいでやりたいことを諦めるということにならなくて良かったとしみじみ思った。現実的に考えてフィレンツェに来るのは最初で最後になる可能性が高い。振り返った時に「疲れて諦めた」というのではなく「頑張ってあの有名なクーポラに登って綺麗な眺めを堪能した」という思い出を残すことができて本当に良かった。

しばし眺めを楽しむ

しばらく頂上で眺めを楽しむ。前回(15年くらい前)に来た時は落書きが酷かったような記憶があるけど、ほとんど消されてました。

母親は上機嫌で「なんならジョットの鐘楼にも登れる」と言っていたけど、まあさすがにそこまでは止めておきましょう。確かにあちらからだとクーポラが見れるのでそれはそれで素晴らしいのだけど、「フィレンツェのクーポラに登った!」それで十分。勝手ながら僕はそう思いました。今回の両親のイタリア旅行でここに登れたのが僕にとっては一番良かった。

クーポラを降りてから隣の美術館へ。天国の扉の実物や未完のピエタを鑑賞。

天国の扉
未完のピエタ
博物館のテラスからさっき登ったクーポラが見えた

ドゥオーモの近くでランチを食べて(結構良い感じのレストランだったけど何故かガラガラ)、洗礼堂へ。洗礼堂は僕らも入ったことが無かったのでちょっと楽しみだったけど、残念ながら工事中で足場があってほとんど見れなかった。まあ仕方ない。

足場ががっつり・・・

最後にポンテヴェッキオを渡ってホテルへ戻りました。

ポンテヴェッキオ
Share this:

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


Comments