2009年新年あけましておめでとうございます。
33年生きてきてこんなに正月を感じない1月1日は初めてだ。
動物が主役のマサイマラでは正月やクリスマスなどという人間の営みは全く関係無し。
単に1年の1/365なのです。

2009年初日の出

リトル・ガバナーズではサファリは早朝、午前、夕方の1日3回。
早朝のサファリが終わったらキャンプに戻って朝食を食べても良いんだけど、サバンナの安全地帯でピクニック気分で朝食を食べることも出来る。
当然そっちを選択。朝6時30分からお昼までサファリしっぱなし。
最高です。

ライオンの家族

今日はキャンプからマラ川を渡ったサイドをサファリ。昨日のマラ川の手前サイドよりも動物が多いらしいので楽しみ。
と思っていたらいきなりライオンの家族に遭遇。10頭くらいいたけど大人のオスはいなかったな。みんな起きたてで眠そう・・・。
しばらく進むと無線で連絡が入って、スタックした仲間を助けに行くことになった。

HAPPY NEW YEAR!

溝にがっつりはまった車を発見。スタックした車の乗客に
「HAPPY NEW YEAR!」
って挨拶したら何故か大爆笑。
新年早々散々だよーって感じ。
スタックした車に縄をくくりつけて、僕らの車で引っ張る。
もう一息のところまでいくけど、引っ張り出せない。そうこうしてると助けの車がもう一台やってきた。僕らの車と2台連結して引っ張ると、ようやく溝から脱出成功!
その場にいた全員が大喜び。
別れる時に
「GOOD LUCK!」
って声をかけたら、何故かまたまたウケた。こういう旅のハプニングって楽しいなー。やっぱり旅の醍醐味は人とのふれあいだ。
救出劇の後はまたしてもライオンに遭遇。
今度は新婚夫婦のライオン。旦那も奥さんもぐうぐう寝てると思ったら、突然新婦がむくっと起きて新郎の前に座り込んだ。
すると新郎がなにやら新婦の上に乗っかって・・・。
子づくりし始めた!
ライオンの子づくりはだいたい1,2分で淡白な感じだけども、最後にオスがイク時にもの凄いうなり声をあげる。その声はあたりに響き渡って、見渡す限りの動物が逃げ隠れちゃう感じ。凄い迫力だ。オスが威厳を放つのはこの時だけなんじゃないだろうか?

最初はゴロンとしてました
唐突に奥さんが旦那に近づいて
始まりました
終わったらまたゴロン

コトが済むと二人ともまたゴロン。で驚くことに5分くらいしたらまた新婦が起き上がって・・・(以下同)
いやあなんたる絶倫。しかも必ずメスが誘うんだな。ライオンは狩りも子づくりも子育てもみんなメス主導。オスはあのたてがみしか存在意義がない感じ。
ライオンの珍しいシーンを見た後は、若いチーター3頭に遭遇。100mくらい向こうで座っているところを発見。かなーり遠くを歩くインパラをじーっと狙ってたけど、遠すぎると判断したのか座り込んでしまった。
そこから驚くことに3頭のうち1頭がまっすぐこっちに向かってきた。ランドローバーは横の扉がないから飛び込まれたらかなり危険。車を動かした方が良いんじゃないかと思ったけど、Ngeiさんはエンジンをかけるそぶりも見せない。意外に安全なんだろうな。
一体何処まで近づくのかと思ったら、なんと車の日陰に入って休み始めた。暑いから日避けにしようと思ったみたい。車が安全なものって知ってるのかもしれない。残された2頭は
「あいつ大丈夫かな?」
って最初は心配そうに見てたけど、5分くらいして安全なんだと分かると残りの2頭も車に向かってきて、しまいには3頭のチーターが車の脇にやってきて休みだした。
ちょー至近距離のチーター。最初はちょっと怖かったけど、めちゃくちゃ感動。そういえばリトルガバナーズにあった写真では車の屋根にチーターが乗っかってたもんなあ。人間が動物をハンティングしなくなってずいぶん経つから、警戒心がないんだろうな。

チーター3頭発見
1頭が近づいてきて
なんと車の日陰に入った
すると2頭もやってきて
3頭がこんなにすぐ近くでゴロン

大興奮のライオンとチーターの遭遇の後、朝食をとることになった。見晴らしの良い丘で周りに動物がいないことを確認して、キャンプから持ってきてくれたお弁当を食べる。周りに動物がいないって言ってもさっきライオンやチーターを見たところから1kmも離れていないと思う。ぶっちゃけいつ猛獣が走ってきても不思議じゃない。でもNgeiさんが大丈夫っていうから大丈夫なんだろう。さっきもチーター大丈夫だったし。

見晴らしの良い丘で朝食を

お弁当を食べながらお世話になってるガイドのNgeiさんに色々聞いてみた。
Ngeiさんは童顔だけど15歳の息子がいるって聞いてびっくり。なんとNgeiさんは45歳だった。只今単身赴任中で家族はナイロビとモンバサの間の街に住んでいるんだそうだ。遠く離れた別々の生活でとても寂しいけど、この辺じゃ学校もないし・・って本当に寂しそうに語ってくれた。現在息子さんの進学問題で悩んでるらしい。
3ヶ月に1回くらいしか会えないらしい。
去年ナイロビで起こった暴動についても話してくれて、国の経済の悪さを憂いていた。だから僕らのような観光客からの収入が大事なんだよって。だからまた来てねって話してくれた。
今回の旅行は動物が主役だけど、やっぱり僕はそこに住む人間の営みに興味を惹かれる。マサイ族のような刺激的な生活ももちろん興味深いけど、ナイロビみたいな都市の生活っていうのも、もっともっと見てみたかったな。
午前中のサファリの主な収穫:
近く:ライオンの家族、ライオンのカップル、チーター3頭、ハイエナ、ジャッカル、アフリカゾウ
たくさん:シマウマ、インパラ、トムソンガゼル

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