コッレール博物館を出て、特に目的もなく東の方を散策することにしました。とにかく暑いのでジェラートを食べたり、水道で水浴びしながら進みます。
アルセナールを通り過ぎた辺りでヴィエンナーレのチケット売り場を発見。午前中にグッゲンハイム美術館にいってアートのテンションが上がってたので行ってみようかと思ったけど思いの外チケット代が高かったのと、もうすぐ終了時間だったので止めました。公園の日陰で少し涼んで、海に面したカフェで一服。もう休んでばっかり。
少しだけ日が傾いてきたようなので力を振り絞ってまたブラブラ散歩。サンマルコ広場近くに戻ってきたところで、雑貨屋で赤いベルトを発見。今回の旅行でイタリアンな赤いベルトが欲しいと思ってたのですが、ついに発見しました。でも想像していたようなお洒落なイタリアンブティックとは随分違うお店(正直かなり小汚い)だけど・・・。
店に入って親父さんに試着させてもらいました。かなり大きい。すると親父さんが
「大きいか?」
と聞いてきました。
「うん。もっと短いのある?」
「大丈夫だ」
奥からもっと短いベルトを持ってきてくれるんだと思ったらバックルを外して、裁ちばさみでバサっと大胆にベルトを切り落とした。
え・・いや、まだ買うって言ってないし、サイズもちゃんと測ってないのに・・・。メッシュベルトだったので切り落とした部分をセロテープでぐるぐる巻きにしてホチキスでバチバチ止めてバックルを元に戻し始めました。なんて雑な仕事ぶりなんだろう。イタリア職人のイメージとはかけ離れた仕事ぶり。なかなかバックルが元に戻らなかったのと、これまでの雑な仕事ぶりに対する不信感が僕の顔に出ていたのでしょう。僕の顔をチラッと見た親父さんが僕に言いました。
「大丈夫。すぐできるから心配するな」
まあいいか。こんなお気楽な感じもイタリアっぽいといえばイタリアっぽい。どうにかこうにか仕上がったベルトを腰に巻いてみるとサイズはピッタリだ。色も形も希望通り。気になるのはさっきのセロテープ+ホッチキス加工だけ。でもここまできて要らないとは言えない雰囲気だし、26.5ユーロとお値打ち価格でもあるので買うことにしました。親父さんの娘さんと思われる女性がレジ担当でお釣りを1ユーロ少なく返してきた。足りないよと言うと、あれごめんねと言って1ユーロ返してくれたけど、あれはわざとだったのか純粋な間違いだったのか・・・。
仕事ぶりにはあんまり満足できなかったけど、親父さんが頑張ってくれたのは間違いないからその1ユーロをチップであげてもよかったかな。
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