もう30分以上散歩しているので、そろそろ朝食を食べたい。この街でもやっぱりパン屋は行列を作ってます。

人民ペソ売りのパン屋さん

これは地元民向けのパン屋だよなー。いくらくらいするんだろ。列に並んでる人に聞いてみた。
するとみんな僕に注目して「1」だと教えてくれた。
ありがとう。1CUC(約110円)ですか。
「違う違う。1ペソ・クバーノ」
えー、ペソ・クバーノってCUPのこと?
「そうそう」
わお。すごい物価差。約4.5円。4.5円のパン。かなり興味ある。
このやりとりでみんなが外国人来るな!って雰囲気じゃないのが分かったので並んでみよう。
列の前のおばちゃんは自宅からビニール袋を持ってきてた。これに入れてもらうんだな。あれ?よーく見るとその袋に印刷されてるのは・・チェ・ゲバラ!
わお、こんなとこにもチェ・ゲバラ。
その袋かっこいいですねー
「そう?じゃああなたにあげるわよ(笑)」
え!いいんですか。ありがとう!とても喜んでいると後ろのおばちゃんも良かったねと微笑んでくれた。
僕らの順番になった。うしろのおばちゃんが英語で助けてくれる。
「いくつ欲しいの?2つ?」
スペイン語で店の人に伝えてくれました。

いろんな人が親切に助けてくれる

ミルクパンのようなシンプルなパンでした。ふつーにうまい。とてもじゃないが4.5円とは思えない。地元の人とも交流できたしいい経験だったな。チェのビニール袋ももらったし!

ゲバラプリントのビニール袋いただきました

大通りのBOULEVARDからちょっと裏道に入る。

裏道で朝食探し

大量のにんにくを肩からぶら下げた行商のおじいさんが家々を回ってる。こんな朝っぱらから営業するんだねえ。夕方の方が売れそうな気がするけど。

にんにくの行商

大通りから1本裏に入った道は地元の人向けの店が多い。地元民向けの店は見るからに外国人観光客丸出しの僕らが行くと拒絶されそうな気がして今まで行けていなかったけど、さっきのパン屋でみんなに優しくしてもらったので勇気が出た。どこかに入ってみよう!
店の入り口でたむろしている客が愛想よく手を振ってくれた。よし、ここにしよう。

歓迎ムードのこの店にしよう

スペイン語はわからないけどメニューはだいたい読めた。
ハンバーガーは5CUP(約22円)、コーヒーは1CUP(約4.5円)。

やっぱり激安です

安いねー。スタンドで朝食中の爽やかなお兄さんが食べてるものがハンバーガーだろう。いいね。美味しそうじゃないか。これにしよう。

キューバの爽やかイケメン

すみません。(お兄さんのハンバーガーを指して)これを2つください!
あとコーヒー2つ。合計で12CUP(約54円)。なんと安いことか・・。
つくづくこの国の経済システムが理解できない。なぜこの値段で提供できるんだ。利益が仮に5円あるとして・・1日100人さばいて500円の利益。
外国人向けにギターを弾いて歌えば10分で稼げるかもしれない。
この差をどう解消してるんだろうか・・。
ハンバーガーを待ってる間も、地元民が次々とやってくる。ペットボトルを持ってきて緑茶のような飲み物を入れてもらってる人もいた。なんかのジュースかな?
毎朝ここにきてるんですか?
「そうよー」

毎朝ここで食べてるの?

グーグル翻訳でしばし交流。観光地だけじゃなくてこういう普通の暮らしに触れてみるのもやっぱり楽しいもんだ。
そうこうしているうちにハンバーガーが出来上がった。
まあ・・すごく美味しいわけじゃないけど、まずくもない。これで22円とはつくづく驚きだ・・・

ハンバーガー22円なり
Share this:

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


Comments