アルバート通りから地下鉄に乗って赤の広場に戻ってくると、セルビアサポーターが大集結していて大声でチャントを叫んでいました。キックオフまであと4時間。いよいよモスクワの街もブラジル対セルビアのテンションが高まってきた感じだ。
赤の広場からニコラスカヤ通りに出ると、そこもブラジル、セルビア、ロシアのサポーターでごった返していました。
みなさん、そろそろスタジアムに向かった方がいいんじゃないですかね(笑)
最後の最後までチケットを探したけどついに手に入らなかった僕らはスーパーでお土産を買って、イートインコーナーで一息つくことにしました。僕はフツーにオレンジジュース。奥さんは・・なんときゅうりとレモンのジュース。興味半分で買ってみました。
・・が、やはりというか想像通りというか・・マズい(笑)思いの外きゅうりの主張が激しい。すると隣にシャツだけでなく、短パン、ソックスもブラジル代表と化した少年が座りました。
グーグル翻訳を使ってポルトガル語で
「今日の試合を観に行くの?」
と話しかけてみる。
ニコニコしてるけど返事がない。発音が悪かったか。表示されたポルトガル語を見せてみる。
それでも意味がわからない様子。んーなんでだろと不思議に思っているとお父さん登場。
英語で挨拶して話してみてようやく謎が解けました。この親子はドバイに住むイラン人でした。息子さんが大のネイマールファンでこの格好をしているとのことで、一昨日はサランスクでイラン対ポルトガルを観戦したそうです。
惜しい試合だった(1対1の引き分けで、最後の最後にイランが勝ち越しするチャンスもあった)ねと伝えてから、かなりこの親子と話し込みました。
イスラム教の話とかサウジとの関係(あきらかにサウジアラビアを嫌ってましたが)とかを話しました。で、今晩の試合は観に行くの?と改めて聞くと男の子は満面の笑みで
「うん!」
いいなー、チケット持ってるんだ・・。
「いや、実は持ってない。スタジアム近辺で入手予定なんだ。」
とお父さん。予算を聞いてみると
「まあ1枚200〜400EUROくらいかな。試合開始前後ならそれくらいでいけると思う」
んーどうでしょうねえ。プラチナチケットだからなあ。一瞬僕らも行ってみようかと思ったけど、やっぱり可能性は低いとみてやめました。それにしてもこの観る気満々の男の子の期待は裏切れないよ、お父さん!頑張って!とエールを送って別れました。
そういえば、この親子と話している間にペルー代表のバスが通りかかりました。ペルーは昨日ソチで試合してるから、今日モスクワに移動してホテルに戻るところだろうか?
イラン人親子と別れてホテルに戻りました。ホテルの前のレストランの大型テレビではサッカーの討論番組が放送されてます。つい先ほどドイツが韓国に敗れてグループリーグ最下位で敗退したことについて喧々諤々の議論が交わされてます。ロシア語でさっぱりわからないけど。
すると青年が話しかけてきて英語に訳してくれました。
ドイツはパススピードが遅くて負けたと言っているそうです。この青年は母親が昔日本で勉強をしていたそうです。ロシア人は日本と関係がある人が多いなあ。というよりも関係がある人が話しかけてくるのか。
明日ヴォルゴグラードでの試合を観に行くと伝えると、ヴォルゴグラードは川幅1km以上ある大きなヴォルガ川と戦争博物館が目玉だと教えてくれた。でも夜は何も娯楽がないということも。ま、夜遊びするつもりはないので大丈夫っす。
それにしても今回の旅は見ず知らずの人といっぱい話すなあ。楽しい。
結局今日のディナーはこのレストランでブラジル対セルビアを見ながら食事することにしました。キックオフ時間の21時に席を予約する。イケメンでちょっと冷たい感じのウェイターは分かったと一言だけ。僕の名前も聞かないし、メモすら取らない。
名前も伝えてないけど大丈夫?と聞くと、覚えてるから大丈夫だ。俺に声をかけろという。
若干不安に感じながらも、時間になって店に行くとしっかり覚えてくれていました。
ワールドカップのブラジル戦を見ながら食べるステーキ最高でした。もちろん欲を言えばスタジアムで見たかったけど。
試合は2-0でブラジル勝利。なかなかエンジンがかからなかったブラジルもようやく本気モードになったようです。
さあ、明日はいよいよ我らが日本代表のグループリーグ突破をかけた大事な一戦。
朝も早いのでそろそろ帰って寝るとしますか。
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