元ユーゴスラビア代表ラダさん

モスクワ2日目。ホテルの食堂へ行って朝食を食べます。エカテリンブルクのホテルの朝食はあまり美味しくなかったけど、ここのホテルはまずます。今日はフランス戦が行われるのでホテルもフランス人が多いようです。

ホテルの朝食会場

すると一人の男性宿泊客がやってきて、隣のテーブルに座りました。背中に「SERBIA」って書いてある。もしかしてセルビアサッカー協会の人だろうか。ダメ元で明日のチケットが余ってないか聞いてみよう。
あのーすみませんと声をかけると男性は満面の笑みで
「あ、写真?いいよ」
という感じで肩を組んできた。え?あ、まあ写真も撮って欲しくないわけじゃないけど、そうじゃなくてセルビアの方ですよね?
あ、写真じゃなかったのかとちょっと照れた感じで
「うんそうだよ」
「難しいと思うんですけど、明日のチケット余ってませんか?」
「いやー、余ってないなあ。友達に聞いてみてもいいけど明日のスタジアムは小さい方(スパルタク)だからチケットの数が少ないんだ。組み合わせはマフィアが仕組んでいて、ブラジルの試合が小さいスタジアムになるようにしたんだよ」
「ハハハ。マフィアですか」
「いや、ほんとだって。FIFAはマフィアに牛耳られてるよ」
んーまあ確かにそういう話も聞いたことあるけど、マフィアに何のメリットがあってブラジルの試合を小さいスタジアムにしたんだろうか・・・。ともあれマフィアが牛耳っていようといまいと、大事なのは明日のチケットなんだけどね。まあ難しいですな。
「やっぱり難しいですよね。ところでストイコビッチはご存知ですよね?彼は日本でプレーしていて僕は彼のファンでした。」
「ああ、ピクシーは本当に紳士だよ。何度かディナーを一緒に食べたことがあるよ。」
「ええ!?もしかしてあなたはサッカー選手だったんですか?」
「遠い昔だよ」
「代表選手?」
「まあね。でも本当に遠い昔」
「お名前を教えてください!」
「ラダだよ。」
僕が最初に声をかけた時に、写真を一緒に撮りたいのだとラダさんが勘違いしたのは彼が有名人だったからなんですね。
全く知らなくて申し訳ないけど、結局一緒に写真を撮っていただきました。チケットはダメだったけど、いい出会いで嬉しいな。

朝食を食べ終わって、観光スタート。夕方の試合開始まで今日はモスクワを観光します。
まずはクレムリンを目指します。赤の広場に近づくにつれてデンマークサポーターをちらほら見かける。クレムリンの近くにあるオープンカフェはデンマークサポーターに占拠されていて真っ赤。話しかけて一緒に写真撮影。

デンマークサポーターも集結!

日本人?日本は小さくてちょこちょこパスを回してるよなと言われました。笑顔でフレンドリーであるもののどことなく日本を下に見ているような話し方。嫌味な感じではないけど、俺たちの方が当然強いって思ってる感じ。その場を離れてから気づいたけど、8年前は日本が3対1で勝ったねって言ってやればよかったなあ(笑)

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