今日はこの旅行のメインイベントともいえるチャンピオンズリーグの決勝戦。
とはいえ、僕らは肝心のチケットが入手出来ていませんでした。午前中にALTRINCHAMのホテルを出発してMANCHESTERのCANNON STREETから98番のバスに15分ほどゆられて2泊目の貸アパートに到着。アパートに着いてから荷物を置いてすぐにまたマンチェスターの中心地へ戻りました。なんといってもチケットを持っていないので、早く現地に行かなくては。ピカデリー広場に行くとそこはもうイタリアでした。
ミランとユーベのサポーターで溢れていました。数はミランが少し多いかも。街のチャンピオンズリーグの雰囲気を少し楽しんでから、トラムに乗っていよいよ、夢の劇場OLD TRAFFORDへ。
OLD TRAFFORDに着くとすぐさまダフ屋が声を掛けて来ました。相場を確かめる意味で値段を聞いてみると1枚300ポンドだと言う。あまりにも高いので、離れようとすると、あっさり半額にしてきた。それでも少し高いなと感じたし、できるだけ多くのダフ屋と交渉した方が良いと聞いていたので、別のダフ屋にもあたりたかったのですが、「買うのか買わないのかどっちだよ」みたいな感じになってビビッたのと、早くチケットを入手して安心したい気持ちから、あっさり購入してしまいました。チケットはそのダフ屋の仲間が持っていて、携帯電話で呼び出すとどこからともなく近づいてきて、さっと手渡しました。周りに警察が多かったのでそのダフ屋も警戒して、公園の芝生で麻薬取り引きでもするかのような取り引きを行いました。
けっこうスリルがあってドキドキでした。取引きが終わるとダフ屋も嬉しそうに(あきらかにダフ屋は金額に満足していました)自分の名前は「PAUL」だと名のってきたので、僕らも自己紹介して少し話をしました。別れ際に「今日は楽しめよ」と言ってポールは去って行きました。定価50ポンドのチケットを150ポンドで売りつけられたのに良い奴に感じてしまうから、ダメなんだなあ日本人は。
ようやくチケットを入手してほっとしながらスタジアムをぐるっと回ってみると、昨日街のインフォメーションセンターで出会ったイスラエル人や貸しアパートの近所で話をしたユーベサポーターに偶然会って少し嬉しかったです。スタジアムに入るまでVIP用入口で有名人が入ってくるのを見ていました。
プラティニ、ピクシー、エウゼビオ、ライカールト、シュマイケル、フリット、ファーガソン監督、ブラッタ−等結構有名人を見ることが出来ました。でも、選手もここから来ると思ってずっと頑張っていたのに選手はとっくに別の入口から入っていました。キックオフの45分前にやっとスタジアムに入りました。席はユーベ側のゴール裏のコーナー付近前から10列目くらい。試合の流れをつかむにはわかりずらかったけど、選手の迫力はすごかったです。開始前のアップをみているだけで幸せでした。あとなんといってもチャンピオンズリーグのテーマソングをナマで聞いた時の感動は一生忘れません。ハッキリ言って去年のW杯以上です。試合は序盤からミランペース。9分にシェフチェンコがゴール!僕らの目の前でインザーギと抱合って喜ぶ・・。
しかし何とオフサイドの判定でこのゴールは取消されました。シェバにラストパスを出したインザーギはどう考えてもオフサイドではなかったので、なんでだろ?と思ってとなりのユーベサポーターに聞くと彼も「わかんね」という仕種をしてました。(後日の情報ではルイコスタのオフサイドととのことです。)ともあれユーベ側のスタンドはほっとしてました。
僕らもすっかりユーベサポーターになっていたので大喜び。その後もミランの攻勢は続き、ピッポのダイビングヘッド、ルイコスタのシュートとひやひやのシーンが続く。ユーベはアレックスのバイシクルキックでチャンスを作ったものの単発の攻撃が続く。なによりもネドベドの穴をカモラネージとザンブロッタが埋めきれていなかったです。カモラネージはかなり期待していたんだけど、周りのティフォージも不満そうでした。後半になるとコンテを投入したユーベが少し反撃を試みる。
コンテのヘッドがバーを叩くなど見せ場を作るが、トゥドルに続きダービッツまで負傷退場してしまい、ユーベのチャンスはどんどん少なくなっていって、やがてミランもバテてきてついに試合は延長に。1分でも長く見ていたいと思っていたのでかなり嬉しかったです。結局試合は無得点のままPKでミランが優勝を決めました。かなり真剣にユーベを応援していたので結構ショックだったけど、ホントにたのしかったです。
デンマークリーグもそうだったけど、ヨーロッパの本場のサッカーは迫力、雰囲気がすごいです。これからJリーグで満足できるか自信がありません。来年はEURO2004に行こうかなあ。
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