今日は日本で申し込んでおいたモンテネグロのコトルへ日帰りツアー。

2017年の幕開け

7時30分にお迎えがくるのでそれまでに朝食をとろうとしたら今日は新年だから8時から営業とのこと。うーん。仕方ない。ちょっと散歩でもして時間をつぶすか。
昨日行けなかったロヴリイェナツ要塞まで行ってみましょう。

ロヴリイェナツ要塞

もちろん中には入れないので入り口まで行って雰囲気だけ感じてホテルに戻りました。ホテルに戻ると駐車場の前に1台のセダンが。もしかしてこの車かな?と覗き込んでみるとおじさんが出てきてコトル?と話しかけてきました。
そうそう。そうです。よろしくお願いします。今晩からホテルを変えるのでスーツケースを車に積み込んで出発。もう一組のお客さんをピックアップするそうです。セダンに5人。ちょっと窮屈だけどまあ仕方ない。

ブランコおじさんの運転で出発

朝から「仕方ない」続きだな。もう一組はバルセロナから来た悠々自適な老後を過ごしているご夫婦でした。簡単に自己紹介して一路モンテネグロへ出発。ガイドのおじさんはブランコ、バルセルなのご夫婦はゴンサルとイザベルさんです。途中で旧市街が綺麗に見えるスポットで写真撮影タイム。

旧市街撮影スポット

昨日も来たけど今日の方が良い場所のような気がします。ツァヴタットへ行った時と同じ道を通って40分くらいで国境到着。

モンテネグロとの国境

特に問題なくあっさり通過したけど、シーズンや時間帯によっては1時間近くかかってしまうこともあるようです。国境を通過してガソリンスタンドに併設されたコンビニで一休みしてから、見晴らしのいい駐車場で休憩。国境通過がスムーズだったからちょっと時間に余裕ができたからだそうです。Herceg Novi(ヘルツェグ・ノヴィ)という街だそうです。

ヘルツェグ・ノヴィ

駐車場の脇には廃墟と化したレストランがありました。旧ユーゴ時代は繁盛してたのかなあ・・。そこからさらに30分くらい走るとコトル湾に入っていきます。入り組んだ湾なので四方八方が山に囲まれていて湖みたいです。

ペラストの海に浮かぶ教会

湾をぐるーっと回ってPerast(ペラスト)という街に到着。
コトルに行くだけと思ったら色々と立ち寄ってくれるんですね。コトル湾の真ん中に浮かぶ島に二つの教会があってペラストから船で行けるそうです。ブランコがどちらかが正教会の教会で、もう一方はカトリックだと教えてくれました。ハイシーズンなら観光客でもいけるみたい。今日はローシズンな上にお正月なので観光客どころか地元民もほとんどいないので、船はお休みでしょう。教会まで行けなくても、この街から見える景色はめちゃくちゃ綺麗。対岸の山の麓が開発されちゃってる部分を指してブランコがモンテネグロがアホな開発をしたからせっかくの絶景が台無しだって言いました。言われるまで全然気にならなかったけど、そう言われてみるとまああの辺の街が無かったら確かにもっと綺麗かもね。でもまあ地元の人は生きていかなきゃいけないから観光客目線だけでもの言うわけにはいかないですね。

ペラストの街

ペラストの街にも大きな教会があって、ブランコが色々説明してくれたけど忘れてしまいました。入ってもいいの?と聞くともちろんだよ是非、といって中に入れてくれました。中では新年のミサが行われていたので静かに見学させてもらってしばらくして退散。僕たちが教会に興味があったのが少し不思議だったようで、ゴンサル夫婦が教会に興味があるの?と聞いてきました。日本人はいろいろな宗教に興味があるんですよと答えました。この頃からだんだんゴンサル夫婦とブランコと打ち解けてきました。イザベルは元英語教師だったそうです。ゴンサルはエンジニアで英語があまり得意じゃないせいもあってちょっと無口。ブランコはなんとこの旅行会社(LEA TRAVEL)の社長さんでした。
しかも驚くべきことに、旧ユーゴスラビア時代はシークレットサービスをしていたとのこと。・・・シークレットサービスってスパイ??それともスパイ以外の意味があるの?興味津々だけどどこまで聞いていいのやら分からずみんなやんわり質問していきます。東ドイツの大使館で働いていてパスポートは5種類持っていたとのこと。ドイツ駐在時代はドイツ語で夢を見るようになって気が狂いそうになった。内紛ではセルビア軍やボスニアのムスリムたちと戦ったとのこと。ちなみにお父さんはチトー軍としてヒトラーのドイツと戦ったとか!すごすぎる。
昨日までの綺麗なドゥブロヴニクの印象とまったく違う旧ユーゴスラビアなエピソードだなあ。戦争から帰ってきた時は血やらオシッコやらの匂いで完全に獣になってしまっていたそうです。家に着いた時飼い犬が逃げていったとか。そんな人が今は元敵国(さらにその前は同じ国だったんだけど)へ観光案内してるというのはちょっと不思議だなあ。
ペラストに30分くらい滞在していよいよコトルへ向かいます。

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