ウィーンのBelvedere宮殿でクリムトの接吻を見た。有名作品だけに、おおーこれがかの有名な・・・と感動はしたものの、随分前にピエモンテのBardで見たクリムトの方が心揺さぶられたような気がした。

その絵を見た時の個人的な心境だとか体調によっても芸術作品に対する印象が変わるということもあると思うのだけど、専門家が下す芸術的な価値と僕ら素人にとっての価値というのは必ずしも一致しないのだなと思った。

ということで若い頃から海外をたくさん巡って、芸術作品もそれなりにたくさん見てきたので、いわゆる巨匠の芸術作品の個人的な最高傑作をまとめてみました。随時更新していきます。

Leonard da Vinci

巨匠と言えばなにはともあれレオナルド・ダ・ヴィンチ。

モナ・リザが有名なわけだけども、僕が一番感動した絵はパルマ国立美術館にあるLa Scapigliata(ほつれ髪の女)という作品。

La Scapigliata

下絵なのか未完成なのかわからないけど、顔以外の部分は描き込まれていなくてでも顔の部分がやたらリアルだから、ダ・ヴィンチが絵の具を使って命を吹き込んだかのよう。完成したら動き出すんじゃないかってくらい。

パルマにダ・ヴィンチがあるなんて知らなくて、あまりすることもなく入った美術館でたまたま見かけた作品ということもあったかもしれない。とんでもなく衝撃を受けました。

パルマ旅行1日目

ちなみに完成した作品だとパリのルーヴル美術館にある洗礼者ヨハネが好きです。

洗礼者ヨハネ

妖艶ですねえ。妖しさで言えばモナ・リザをはるかに凌ぐんじゃないですかね。

あとトリノ王立図書館にある自画像はパスクワ(イースター)シーズンしか見られないというレア度が高い作品ですが、思いの外カビだらけで今後の保管に不安が募る作品でした。こちらは特段好きと言うことではないです。

レオナルド・ダ・ヴィンチの自画像

あとモナリザで言うと、レオナルド・ダ・ヴィンチは実はもう一つ別のモナ・リザを描いていたのでは?という説があって、この絵はアイルワースのモナ・リザと言われています。

アイルワースのモナ・リザ

こちらの絵についてはこの絵がトリノで展示された時の記事で詳細に書いていますので、以下のリンクをぜひご覧くださいませ。

LA PRIMA MONNA LISA

Raffaello

続いてイタリアのもう一人の巨匠のラファエロ。ラファエロのマイベスト作品はドレスデンのアルテ・マイスター絵画館にあるシスティーナの聖母です。

なんと言ってもしたに描かれた二人の天使がとても可愛らしい。この二人の天使の絵はサイゼリヤでも使われてるらしいです。

システィーナの聖母

ひょうきんな人間味あふれる表情の天使とは対照的に背景の無数の顔(これも天使?)がおどろおどろしい。

他のラファエロ作品とは一線を画す絵だと思います。

ドレスデン

Michelangelo

ミケランジェロは画家でもあるけど彫刻のほうが名作を残しているように思います。

ミケランジェロ作品の中で僕が一番感動したのがヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂にあるピエタ。これについては世間的な評価とも一致しているように思います。

初めて見た時はそりゃもう・・・凄いインパクトでした。ガラスと柵のせいで近くで見られないのが残念。初めてピエタを見た時はこの像の意味がわからなくて、女性(マリア様)はキリストの奥さんだと思い違いをしました笑

現にマリア様が若すぎるのでは?という批判もあるようですね。

ピエタ

ちなみにミケランジェロの絵ということであればシスティーナ礼拝堂の最後の審判がやはり凄い。こちらも見たことはありますが、撮影禁止のため写真はありません。

Bernini

ミケランジェロの方が知名度は上だろうけれども、彫刻ならミケランジェロよりもベルニーニのほうが凄かったのでは?と思います。

とりわけローマのボルゲーゼ美術館のコレクションは凄まじい。甲乙つけ難いのだけど、プロセルピナの略奪が凄まじいです。男(プルート)の手が食い込む春の女神プロセルピナの太ももとか、滴り落ちる涙とか硬い大理石とは思えないです。

Ratto di Proserpina

ちなみにこのボルゲーゼ美術館は世界に数ある美術館の中で一番好きな美術館です。まず建物そのものが芸術作品。そして大きすぎない建物。入場人数の制限があるので混雑もしていない。ゆっくり作品を堪能できます。

ボルゲーゼ美術館

Caravaggio

続いてローマで活躍した芸術家。カラヴァッジョ。光と影のコントラストが特徴的な画家。初めてローマに旅行で行った時に知った画家で強いて言うと一番好きな画家です。

そんなカラヴァッジョの作品で一番好きなのがダブリンのアイルランド国立美術館にあるキリストの捕縛。

それぞれの人物の光と影、ローマ兵の鎧のテカりがたまらん。

キリストの捕縛。ガラスの反射が残念・・・
ダブリンの街

Botticelli

お次もルネッサンスの巨匠でボッティチェッリ。フィレンツェの画家なのでウフィツィ美術館に代表作が多くあります。ヴィーナスの誕生とかプリマヴェーラとか。

そんな中で僕が一番惹かれたのは、ロンドンのナショナルギャラリーにある神秘の降誕と言う作品。

Natività mistica

キリスト生誕の場面で天空で踊る天使たちの歌声が聞こえてきそうな神秘的な作品でした。

Tiziano

ヴェネツィアの画家だけど正直あんまり知らなくて、両親とヴェネツィアに旅行した際に父親がやたらとティツィアーノを見たいと言うので知った画家。その両親とヴェネツィアのドゥカーレ宮殿のシークレットツアー(シークレットと言っても普通に公式サイトでチケット買えます)で見かけた聖クリストフォーロが印象的でした。

なんでこんな隠れた通路に?という場所的なこともあって。

San Cristoforo
ドゥカーレ宮殿

Klimt

イタリアの芸術家がたくさん続いて、いよいよこの記事を書くきっかけとなったクリムト。

ピエモンテのBardにある要塞を改装した美術館で見た作品。普段はピアチェンツァにある作品がたまたま貸し出されていて、この絵を目当てに来たわけでもなかったから、この絵を見た時は相当な衝撃でした。

元々クリムトの描く女性は妖艶だけれども、この三白眼の女性の妖しさは特別。

Ritratto di signora

ウィーンで見たクリムトも凄かったけど、この絵の衝撃は超えなかった。初めて見たクリムトだったと言うこともあるかもしれない。詳しくは以下の記事で書いています。

Forte di Bard

Dalí

ダリはなんと言ってもフィゲラスのダリ美術館が素晴らしい。めっちゃくちゃ楽しい。なぜかマテーラにあったダリ美術館も素晴らしかった。ダリは難しいことを考えずに楽しめる作品が多いように思います。

そんなダリの中で一番好きな作品は聖ヨハネの十字架のキリストと言う作品。

普段はグラスゴーのケルビングローブ美術館にあるそうなのだけど、僕らがフィゲラスの美術館に行った時にたまたま貸し出しされていて見ることができました。

この作品をダリのホームタウンであるフィゲラスで見られたのが嬉しい。この作品の背景になっているポルト・リガトにもダリの博物館があってそちらも行ったのでさらに作品との結びつきを感じられた。

Christ of Saint John of the Cross
Teatro-Museo Dali

BANKSY

さて生きてる現代のアーティストで好きなのはバンクシー。バンクシーは絵そのものが素晴らしいと言うよりはその体制に立ち向かう姿勢がかっこいいですね。なので芸術的に良いと言うよりもパンク的アティテュードに惹かれます。よってもって、美術館で鑑賞するのではなく彼が残したストリートの作品を楽しむのが好きです。

ホームタウンのブリストルや、フィレンツェで作品を見ましたが、一番衝撃だったのはパレスティナで見たFlower Thrower。あんなにでっかいのかよと。行きにくいってこともあってガラガラというか誰もいませんでした。

ガソリンスタンドの壁にあってスタンドのおじさんに「見て良い?」と声をかけるだけです笑

Flower Thrower

その他のアーティスト

その他、ピカソ、モネ、ゴッホ、マティス、シャガール、ルノアール数々の巨匠がいるけれども、この作品は凄い!とビビッとくる作品には出会えていません。個人的にビビッとくる作品に出会ったらこの記事に足していこうと思います。

ちなみに世でいうところの巨匠とは違うかもしれないけれども個人的に好きな作品は以下です。

Georges de La Tour

カラヴァッジョのような光と影の使い手だけれどもカラヴァッジョよりも優しく繊細のように思います。

すごく好きな画家。

大工の聖ヨセフ

Antonio Corradini

ドレスデンの美術館で知った彫刻家。このベールが透き通った感じが神秘的すぎる!ナポリに作品が多くあるらしいのでいつか見て回りたい!

これからもまだまだ素晴らしい作品に出会ってこの投稿に足していきたいです!

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