週末弾丸ベルリン旅行だったので、日曜の夜にトリノに戻って月曜は普通に会社に行くはずでした・・・。

ところがベルリンからフランクフルトへ向かう飛行機に搭乗した瞬間ルフトハンザからメールが入り、フランクフルトからトリノへのフライトがキャンセルになったと・・・。

振替の提案はベルリンからミュンヘン、ミュンヘンからトリノの便など。もう飛行機が動き始めたので当然その案は使えない。Airplaneモードにしなきゃ行けないからこれ以上は振替便をスマホで探せない。絶望的な気分で約1時間のフライトを過ごしてフランクフルト着。

乗務員にアドバイスを聞いたところ、空港内のサービスセンターに行くのがいいと。

着陸してダッシュでサービスセンターへ。するとここはもう閉めるからカウンターに行けと。カウンターにダッシュして行列に並んだ末に提示された代替便は明日の早朝にローマへ飛んで、そこで4時間待ってトリノに戻る。トリノ着は14時過ぎ。明日は15時にサプライヤーが来社して打ち合わせなのに・・・。

明日の早朝のトリノ行きはもう埋まってしまったらしい。多分キャンセルの案内が来てすぐに手続きできれば翌朝の便を確保できていただろう・・・。うーむついてない。

とりあえず今晩の宿はルフトハンザが手配してくれた。でも空港からのシャトルバスが結構カオスで結構待って来たバスは結構小さくて全員が乗れなかった。僕らは幸い乗れたけど、乗れなかった人が猛抗議。
「さっきのバスにも乗れなかったのよ!次のバスはいつなの?」

「20分後にまた来るから。でも次が最終バスだよ。」

いや・・疲れてるのに最悪。そしてホテルのチェックインも異常に時間がかかり30分くらい並んでようやく部屋に入れた。ホテルのロビーでとりあえずビールとおつまみを食べながらサッカーを見る。

本当は今頃家だったのに・・・

会社の同僚にメールで明日の打ち合わせに遅れそうなことを伝えてまずは寝る。

翌朝はシャトルバス運行前の早朝だったのでタクシーで30ユーロ程度かけて空港へ。そしてなぜかローマに向かう。

ローマのEATALY

ローマの空港のEATALYでコーヒーを飲んだのだけど、レジの店員がかなり感じ悪かった。Satispayで払おうとしたら僕の列はSatispay対応不可で隣で処理すると(その言い方もぶっきらぼう)。で隣のレジの人に振られたら、なぜか僕らが割り込んだみたいになって、QRコードを読み込もうとしただけなのに「今、別の人を処理してるから待って!」と叱られてしまった。

いや、Satispayで払えるって書いてあるのに、このレジはダメとかそういうことはイタリアではしょっちゅうあるので大したことじゃないのだけど、その後の対応がフレキシブルじゃないというか、イタリア人らしい血の通った対応じゃないというか。

やっぱり観光客が多いところだと、外国人対応にうんざりしちゃってるんだろうか。とにかく僕の好きなイタリアではなかったですね。はい。

ローマからの便はそんなに遅れずにどうにかトリノ着。サハラ砂漠の砂が混じった雨が降ったようで車が異常に汚くなってた。駐車場代も当然遅延で14ユーロ追加。

き・・汚すぎる

家に帰ってる時間はないのでパーカーにジーパンという実にカジュアルな格好(ウチの会社はそれでもあまり問題ないのだけど僕は普段はYシャツを着ている)で、会社に直行。ウチの奥さんは会社の近くの街で数時間時間を潰してもらった。

どうにか仕事を終えて家に向かう。運の悪いことに今日はツールドフランスのイタリアレースがあるそうで、会社とウチの間がコースになってるらしく通行規制があって遠回りして帰った。すると途中からものすごい雹と豪雨。雹のせいかツールドフランスのせいか知らんが大渋滞。

うーむ。最後の最後までなかなか家に帰らせてくれないなあ。疲れもあるので最後の運転は気を引き締めて運転してどうにか無事家につきました。

大豪雨&雹

(後日談)

欧州内のフライトが3時間以上遅れると補償金を受け取ることができます。ルフトハンザに申請したのだけど、まずルフトハンザから買った僕らのチケットの運航はエアドロミティということで、ルフトハンザからの返事は「エアドロミティに転送しました」のみ。

そしてエアドロミティからは何の連絡もない。

2週間に一度「どうなってるんだ?」「いやすでに転送済みです」的な不毛なやり取りを続け、一向に埒が開かないので9月上旬に出張でフランクフルトに行った際に、空港内のサービスセンター(先に書いたキャンセルをくらって最初に駆け込んだところ)で相談してみた。

すると「あなたの不満はよくわかる(よくあるケースらしい)。ここでは何も対応できないが、一つアドバイスをあげるとすると、私があなたならルフトハンザとエアドロミティの社長宛に手紙を書く」とのこと。

え?社長宛に手紙?そんなの読んでくれるの?

「社長自身は読まないだろうが少なくとも社長に近い人が開封して中身を確認する。これが物事を先に進めるのに一番有効だと思う」

まじか・・・。でも手紙って超めんどくせえ。どうしようかな・・・

考えた結果最後にもう一度メールでプッシュすることにした。

「サービスセンターでは社長に手紙を書けとアドバイスを受けた。社長が本当に手紙を読むか疑わしいが、手紙を書いたらあなたの評価や査定に影響する可能性があるだろう。私は補償を受けたいだけで私の要求があなたの社内評価に影響を与えるのを望まないので、それはしたくない。

でも今月(9月)いっぱいで進展がなければ手紙を書かざるを得ないでしょう。お願いだからそれはさせないでくれ」

と送ってみました。

すると・・なんと僕が示した期限の翌日の10月1日に初めてエアドロミティからメールが届いた。

「大量のリクエストがあって・・連絡が遅れて本当にごめんなさい」的な内容だったけど、ともかく「社長にチクるぞ」という遠回しの脅しが功を奏したのです。

そこからの展開も若干よくわからなくて、まず今回のキャンセルは天候不順によるもので補償の対象ではないと。ただしこれによって僕が追加で支払ったタクシー代等は支払うと。

その金額がなぜか33.2ユーロ。僕が支払ったタクシー代、ホテルでの軽食代、駐車場代の合計額はだいたい50ユーロくらいだったけど、どうして33.2ユーロなの?と聞くと、

「再計算した結果44.93ユーロお支払いします」

との返信が来た。いやもう30でも40でも50でもいいのだけど、どうやって計算したのかだけ教えてくださいと。改めて僕の実費をセント単位まで足して55.1ユーロだったのだけどどう計算したら44.93なの?ともう一度聞いたところ、差額の10.17ユーロも追加でお支払いしますとの回答が来た。

・・・全くわからん。どうやって33.2とか44.93を計算したんだろう。でもこれ以上ストレスを感じたくないのでこれにて終了。10/28現在44.93しか振り込まれていないけど、もし振り込まれなかったとしてももう良いです・・・。

とりあえず・・・同じような境遇の方、「社長に手紙書くぞ」の脅しは効果的なようですよ笑
(ただし、そんなことしたくないからさせないでくれ・・という言い方が良いと思います。強気に脅すと向こうも態度を硬化させる可能性がありますので)

Share this:

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


Comments