土曜日。ちょっと寝坊していつもより少しおしゃれな人気カフェSCAIOLAへ。

とてもいい雰囲気なのだけど家から歩いて15分くらいかかるのでたまにしか来ない。

右のパンというかケーキは美味しいけど激重です。

New york rollなる菓子パンを食べた。とてもヘビー。持った感じが文字通り重い。そして食べ心地ももちろん重い。

朝っぱらからヘビーだったけどとても美味しい。激甘のパンを食べながら今日はどこへ行こうかと奥さんと相談。

この激甘のパンでふと思いついたのが2月のオレンジ祭りで訪問したイヴレア。会社の同僚にイヴレアにTorta 900というとても有名なケーキがあると聞いていたのだけど、残念ながらお祭り期間はそのお店がクローズしていて食べられなかったので、行ってみるかと。

車を修理に出しているので電車で向かうことに。電車でもそんなに遠くなくてトリノから1時間くらいで着きました。

まず駅前のハンバーガー屋でランチ。さくっと食べるつもりだったので全く期待していなかったのだけど、ハンバーグがとても美味しかった。さすがイタリア・・。

雰囲気も良いハンバーガー屋でした

腹ごしらえして街に向かうと、川でラフティングのイベントをしていたのでちょっと立ち寄ってみた。

イヴレアの激流降り

結構大きなイベントのようでした。オレンジ祭りだけじゃないんだな。ちなみにイヴレアはオリベッティというコンピューターの会社(アップルだかマイクロソフトだかが昔買収しようとしたらしい)があって、産業都市として発展したことからなんと世界遺産に指定されています。

さてラフティング大会をしばらくぼーっと眺めてからいよいよトルタ900へ。無計画にハンバーガーを食べてしまったから全くお腹は空いてないけど、ぐずぐずして売り切れてしまったらここに来た意味が全くなくなるので。

トルタ900というケーキはBALLAというパスティッチェリアで食べられます。

BALLA

お店に入ってまずはトルタ900が売り切れでないことを確認して席へ。

二人とも当然トルタ900を注文。

こちらがTORTA900です!

チョコレートとマスカルポーネのたっぷりクリームをチョコレートスポンジで挟んだケーキ。

店員さんに「なんで900なの?」と聞いたらたくさん説明してくれました。・・・イタリア語で。はい。何も分からなかったです苦笑。ということで後でChat GPTに聞いたところ、1900年)に考えられたケーキで、1900年にちなんで900と名付けたそうです。なるほど。
・・・というか1000はどこ行った?笑

お味は・・ハンバーガーを食べたばかりのせいかはたまた朝にも重たい菓子パンを食べたせいか、かなり重たく感じました。評価としてはあっさり食べられるチョコレートクリームということらしいですけど。

100年前は多分画期的なお味だったのでしょう。今も確かに美味しいけど、特別な感じはしなかった。まあでもイヴレアの誇りであるのは分かる。僕も地元だったら誇りに思うと思います。ともあれずっと気になっていたケーキを食べられて満足です。

トルタ900の後は少し街ブラ。ふらっと入った教会がの中がとても綺麗だった。天井から光を取り入れてまるで天国が輝いているかのように見えるデザイン。

陽の光が差し込んで輝いてる!

しばらく見惚れてまた街歩き。イヴレアのオレンジ祭りの博物館というか小さな案内所があったので入った。

オレンジ祭り博物館

中に入ると、中にいた女性が一つ一つ丁寧に説明してくれた。

実に興味深かった。僕らが2月の日曜日に実際に来たというとベストなのは火曜日なのだと教えてくれた。日曜日は観光客が多くて本来の雰囲気ではないと。

いやー次は火曜日に来てみたいけど、2月の平日休み取れるかな?(あとはそもそもトリノにまだいるかどうか・・・)

またイヴレアの祖先はケルト人なんだそうな。実は今日街を歩いていてふとそれが気になった。街の人がどこか典型的なイタリア人と違ってバイキングっぽい人が多いなと。まあ偶然のような気もするけど、ハンバーガー屋の店員さんとか目抜通りですれ違った人がどことなくイタリア人っぽくないなあと感じていたのです。

なので、案内の人が「我々はケルト人だ」と言ったのがとても腑に落ちました。

ともあれオレンジ祭りはそのケルト古来のお祭りの要素が多分に含まれているそうです。

さらに色々説明してくれたのだけど、実は帰りの電車のチケットを買ってしまっていて泣く泣く失礼してしまった。「本当に面白くてありがたいのですが電車の時間が・・」と言って。

博物館を出て駅までダッシュ。ああ・・・車で来れていればもっと話を聞けたのに残念!

でも、トルタ900はクリア!オレンジ祭りの理解も深まったということで思いつきで来た割には実りの多いイヴレア再訪でした。

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