トリノが誇るブランドの一つMartini。トリノに住むまで何のブランドか知らなかったけど、車のレースのスポンサーになっているのでロゴだけは見たことがあった。
Martiniというのはベルモット(Vermouth)というワインとハーブを混ぜて作るお酒を作っているメーカーです。お酒は弱い方なのでとりわけ好きということでもないのだけど、世界的に有名なトリノ発のブランドなので、トリノ郊外のPessioneという街にある博物館で行われている工場見学に行ってきました。
試飲もあるので当然電車で。リンゴットから1時間に1本の電車で行きます。向かう前に同じアパートのアンドレアが経営しているリンゴットのジャケットポテト屋のPATAGOでランチ。
味は美味しいのに立地が悪いせいかいつも空いているので心配になる。
アンドレアに挨拶してからリンゴット駅へ行ってPessioneへ向かう。何分1時間に1本しか電車がないのでかなり早く着いてしまった。工場の周りをちょっと散歩でもするかと思いきや見事に何もない。
見渡す限りの菜の花畑(と住宅街)。
特にすることもないのでかなり早めに博物館へ。
受付に行くと工場見学の前に博物館を自由に見学していて良いってことなので、見学開始。なんだそれならもっと早くくればよかった。
ベルモットの製造工程やら昔の広告やらが展示されています。LAVAZZAに負けず劣らずかっこいい作りの博物館。
日本でも昔から飲まれていたそうで、大正時代の宮内省御用達だったとか!
宮内省御用達の証書はかなり恭しく展示されていました。丁重に扱われて嬉しい。
と、なかなか見応えのある博物館を見学した後、工場見学開始。
事前にビデオを見て注意事項を確認。館内撮影禁止とのこと。なるほどちょっと残念だけど仕方ない。
・・・と思いきや、みんなガンガン撮影していて、ガイドの人も何も言わない。あのビデオは一体なんだったのだろう・・・
工場の中はまるで小さな町のようになっていて、通りの名前までついてます。あと鉄道の引き込み線がどこかにあるらしく、工場から電車で直接出荷できるとか。
製造工程のいくつかの段階で人と機械によってクオリティーチェックが行われているそうです。毎日チェックしている人と、数ヶ月に一度チェックする人がいるらしい。
毎日チェックしていると徐々に味が変わっていってしまった場合にその変化に気づきにくいから、数ヶ月に一度だけチェックする人が、味の一貫性を保つためのチェックをするらしい。
そういう職人気質な製品管理がかっこいい。
工場見学終了後、テイスティングがあります。事前にカクテルのチケットを別途買っていたので、それを飲むのだと思ったら、別途買うまでもなく工場見学の中にテイスティングも含まれてました。
つまり工場見学にセットになっているテイスティングと、それとは別に購入したカクテルを飲むことになります。
トリノの博物館カードを使って無料で参加しているので、まさかテイスティングまで標準で付いてるとは思わなかった。
ちなみにこのテイスティングと一緒に出てきたFeylesというブランドのグリッシーニが猛烈に美味しかった。調べてみるとSantenaというこの近くの街にある会社で最近トリノにもショップを出したらしい。後日同僚のAlbertoに聞いたら彼もここのグリッシーニが一番だと言ってました。
ちなみにAlbertoのおじいさんはMartiniで働いていたそうで、Feylesのグリッシーニも工場から直接買ってるそうです。
あ・・ベルモットの感想よりもグリッシーニの感想が多くなってるな・・・。
この試飲の後、さらにカクテル(繰り返しますが僕はお酒に弱い・・・)
Fiero TonicとAmericanoというカクテルをいただきました。見た目がかっこいい。味は・・・Fiero Tonicはジュースのようでちょっと物足りない一方で、Americanoはちょっとビターがすぎる感じかな・・。まあでもガッツリ工場見学もしたし、トリノの誇りなのでファンになりました。世界のどこかでマルティニを見かけたら飲むと思います。
お土産にMARTINI ROSSO一本とLeone(ラムネ)のマルティーニ味を購入。ちなみにLeoneもトリノブランドです!
若干酔って顔を赤くして電車で帰りました。お酒好きには結構楽しい工場見学だと思います。
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