昨日サッカー観戦している時に後ろの家族に話しかけられた。リヨンが地元だけど現在はアメリカ在住のフランス人でつい最近日本に行ったとのことで、僕らが日本人と分かって話しかけてくれた。

しばらく話した時にディナーにおすすめのレストランを聞いてみたところ、このBrasserie Georgesがいいと。典型的なリヨンの料理で、歴史もあるとのこと。あとで調べてみるとかなり観光客向けの雰囲気だけど、まあリヨン出身者がおすすめしてくれたんだしと言うことで行ってみました。

19時過ぎに店に着くとすでに長い列が!そうか、フランスの夕食の時間はイタリアよりも結構早いのか・・。あるいは単純に観光客が多いからこの時間でも人が多いのかもしれない。

ちょっと不便な立地にあるので今から他の場所には行きにくいということで並んでみた。・・・が進みが遅く30分経ってもまだ入れない。今更もう変えられないのでそのまま待つことさらに30分。ようやくお店に入れました。

長い行列に並びました
想像よりかなり広い

中に入るとかなり広い!こんなにテーブル数があるのにあんなに長い時間並んだのか・・・。

いい意味でちょっと古臭い大型食堂という感じ。日本で言うと上野あたりにありそうな洋食屋。

ムール貝、オニオングラタンスープ、鴨のロースト、ソーセージとザワークラウトなどの盛り合わせを注文。

オニオングラタンスープ大好きなのだけど、なんとリヨン発祥だそうな。これは食べるしかないでしょ。

ソースたっぷりムール貝・・・

まずムール貝。・・・出てきた瞬間絶望。なぜこんなに濃厚なソースをかけてしまうのか・・・。このソースを作った人には悪いがムール貝が泣いている。

そしてオニオングラタンスープ。

本場リヨンのオニオングラタンスープ

隣の人が先に食べていたのを見ていたのだけど、ウェイトレスが何やらソースをかけていた。でも僕の時は何もなくてただスープが出てきたので「何かソースがつくのでは?」と聞いてみると
「ああ!すみません!今すぐお持ちします」
と言う感じで追加でソースらしきものを持ってきた。曰くお酒と卵黄を混ぜたものらしく、これをスープにかけるのだそうな。・・・うむ、実にユニークでリヨンならではのものじゃないか。はっきり言ってこれは重要なものなのでは?
それを忘れたの?リヨンのオニオングラタンスープの特徴とも言うべきものを一緒にサーブせずスープだけ置くなんてことあるだろうか?

そのウェイトレスは基本的な対応は感じが良くて、ソースを忘れたことを謝ったけど
「ソースはいらないと勝手に思い込んでた。本当にごめんなさい」という感じでした。
うーむ。愛想も良い人だったので悪く思いたくないが、そんな思い込みってあるかね?というモヤモヤが消えなかった。結局もらえたから良いのだけど・・・。

ちなみに僕らは何かを聞かれる度にトリノにいる時の癖で「Si」と答えてしまってたのだけど、そのウェイトレスさんが「あなたたちスペイン人なの?」と聞いてきた。これも果たして単純な疑問と受け取って良いのか、おちょくってるのか判断がつかなかった。だって僕ら思いっきり見た目がアジア人だからね。スペイン人に見えるわけがない。まあ最近は移民も多いから見た目では国籍は分からないけどね。とりわけフランスはアジア系のフランス人も少なくないのだろうし。

ともあれ、なんだか微妙な接客だった。はっきりと不愉快というわけではないのだけど・・・。

これがリヨンのオニオングラタンスープの特徴的なソース

このソースをかけるとまあコクと深みが出ます。まあでも味は普通のオニオングラタンスープの域を出なくて、チーズが重くて中年にはちょっと堪える。若い時ならぺろりだったのだろうけど・・・。

そしてメイン。ソーセージとかジャガイモ、ハムの盛り合わせは想像通り。

すごかったのが鴨。そもそも鴨は油っぽく重いものだけど、そこにさらに濃厚なソースがたっぷりかかってる。

Magret de Canard Rôti

それでも味は美味しい。確かに美味しい。・・がそれは3口、4口目まで。その後はだんだん味に飽きてきて、最後の方はかなり重たく感じる。

うーむ・・白人の強靭な胃袋であれば最後まで堪能できるのでしょう。日本人にはやっぱりフランス料理は少し強すぎるんじゃないでしょうかね。

ということでせっかくリヨンの地元の方にお勧めしてもらったわけだけど、味的にも待ち時間的にも、お店の対応的にも大満足にはならず。

まあいわゆるフランスのブラッセリーという感じはするので観光的には良かったとも言えます。というかそのように消化しました。

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