ピエモンテの南西のフランスとの国境に程近いENTRACQUEという小さな村にオオカミの博物館というか保護施設がある。
オオカミという動物にとても魅力を感じるので一度行ってみたいと思っていたので、日曜日の今日、思い立って行ってきました。ネットで調べるとどうも予約が必要な感じ。
電話してみるとどうやら本当に予約がいるようだ。施設は少し離れた場所に二つあってそれぞれ13時と15時半で予約。今11時。グーグルで調べると1時間半かかるそうなので慌ただしく出発。
よくドライブするランゲエリアのちょっと先という感覚だったのだけど、だいぶ先のようだ。どんどんアルプスの山が近くなってきた。
途中雪道になってちょっと怖かったけど、Googleの言う通り30分前に到着。二つある施設の内、どちらの予約が13時なのかいまいち理解できてなかったので、受付で聞いてみるとここではない方だと。もう一つの施設は車で10分くらいの場所なので急いで近くの喫茶店でサンドイッチを買ってもう一つの施設に向かう。駐車場に到着してサンドイッチを食べていると施設の柵の向こうに動く影が見えた。
おお!柵の下の方から狼が顔を覗かせてる。さっそくご対面!ゆっくり近づこうとしたら向こうに逃げていってしまった。ちらっと見ただけなのにかなり興奮。
この施設は狼の生態を紹介する博物館と、事故などで怪我をした狼の保護施設を兼ねています。まずは博物館部分を見学。
架空の動物カメラマンと一緒に狼の撮影を通して狼の生態を知っていくというストーリー仕立ての見学コース。英語の音声ガイドもあります。
かなり工夫が凝らされた展示でした。こんな山奥の博物館なのにこんなにおしゃれな感じにできるんだなあ。
見学コースを見終わるといよいよ狼観測タワーへ。広い保護エリアの中心にあるタワーから狼を観察できます。
早速2頭目の前に!巨大な望遠レンズを持った人が4,5人撮影してました。僕も持ってきた望遠カメラをセット!・・・が電池切れ。ドタバタ出発したので充電をする時間がなかった・・。仕方ないのでスマホで撮りました。残念。
タワーに近づいてきた。おおー、本物の狼だー!と興奮する一方で頭の片隅で、あれ?結構小さいな・・・犬と何が違うのか・・・という思いも若干よぎる笑
でも狼が向かった先は鹿か何かの大きな肉。お昼のエサの時間のようです。いい時間に来れたな。
敷地が広いので全体で何頭の狼がいるのかわからないのだけどおそらく6,7頭いると思います。餌を食べ終わると散り散りになっていって(そもそもエサを食べに来なくて遠くで走ってる狼もいた)、最終的には2頭しか見えない状態になった。なので訪問する時間帯によっては狼が見れないこともあるかもしれないです。まあ長く待っていれば見れると思うけど、それくらい敷地が広いです。
敷地で保護されてはいるのだけど、敷地があまりに広いのでまるで野生の狼を見たような感動があった。これは凄い(例え狼のサイズが思ったより小さくても笑)。
かなり長いことタワーにいたけど次の予約も迫ってきたので見学終了。とても面白かった。
観察タワーの後はさっき間違って行ってしまった街の中心にある方の博物館へ。こちらは狼の生態というよりは狼の伝説にまつわる物語を紹介する博物館。こちらも手の込んだ作りになってるけど、観察タワーの後ではインパクトが薄い。
30分くらいで見学終了。
まだ少し時間があるのでしばしEntracqueの街を散歩。Entracqueというのはエントラクエと読むらしいのだけど、フランスに近いせいかどことなくフランス語っぽい名前。そこの山を越えたらもうフランスだからね。
街を歩いていたらおじさんがジャガイモを直売していた。Entracqueはジャガイモでも有名らしい。ジャガイモ好きとしては買わずにはいられない。5kgで6ユーロ。相場をよく知らないけど多分安いのでしょう。
秋にはジャガイモ祭りが開催されるらしいので、そのタイミングでまた来たいな。今日は朝決めてドタバタと来てしまってあまり時間もなかったし。
Entracque、遠いけど狼とジャガイモという僕が好きなものが二つもある素敵な街でした。
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