フィゲラス2日目の今日はサルバドール・ダリの家に行きます。ダリの家はカダケス市のポルトリガトという小さな漁村にあってフィゲラスからはバスで1時間ちょっと。結構遠い。
本当はレンタカーを借りたかったのだけど、クリスマスでお店が休み。バルセロナの空港で借りることも検討したけど、何やら空港で待ち伏せしているパンク強盗もいるらしく、ビビって止めてしまった。
道中でローマ遺跡のようなところを通った。レンタカーだったら確実に立ち寄るのだけど・・・
直線距離的にはそんなに離れていないフィゲラス-カダケスだけれども山を越えるので時間がかかる。つづら折りの道をどんどん登っていくと向こうに海が見えた。あの辺がカダケスかな?
カダケスに着くと思ったよりも街のお店が営業していた。繁盛していたパン屋でパンとコーヒーをテイクアウトして海を見ながら朝食。日が当たってあったかい。12月とは思えない暖かさ。
ここからダリの家があるポルトリガトへは小さな山を越える必要がある。どう考えても迷うことも無さそうだったけど、時間指定のチケットだったので早めに向かう。指定時間の40分くらい前にダリの家到着。すると予約時間よりも前の組に空きがあるとのことでその組で入館させてもらえることになった。
入館時間までしばしポルトリガトの漁港を眺めてゆっくりする。昨日ダリ劇場美術館で見た「十字架の聖ヨハネのキリスト」で描かれた港が目の前に広がる。とても感動した絵だけに翌日にその舞台を訪れられるのはありがたい。
偶然か意図的か分からないけど絵で描かれていたような船が停泊してました。
指定時間になりガイドに付き添われて入館。10人くらいのグループで部屋に入る。
増改築を繰り返した家だそうで想像よりも一部屋一部屋は小さくて複雑に繋がってる。隠れ家みたいな作り。
ガイドの人が「あなたたち日本人?この大きな傘は日本のテレビ局からプレゼントされたものですよ」と教えてくれた。へー。こうやってちゃんと自宅に飾っていてくれるのは嬉しいな。僕があげたもんじゃないけど。
ここにはダリのオリジナル作品も2つあります。と言っても2つとも未完成ですが、アトリエに置かれていて、ここでダリが絵を描いている姿が想像できるのがとても良い。
リビングのテーブルにカタツムリのランプが置かれていた。うわーこれ、いかにもダリっぽい!これはダリが作ったんですか?とガイドに聞くと「いやこれはNYに行った時にティファニーで購入したものです」とのこと。
うーむ。全然違った。まあでもダリのお眼鏡に適ったという点ではダリっぽいというのも間違いじゃないでしょう。
リビングには小さな鏡があってこれは湾から登った朝日の光をこの鏡で反射してベッドにいるダリを照らすようにデザインされているのだそうです。
あと、ガーラが写真で飾り付けしたドレッシングルームも印象的。フランコ将軍と握手している写真とか・・・。
家のガイドは30分ほどで終了。あとは好き勝手に中庭を見学という流れになります。中庭もかなりぶっ飛んだ作りになってます。
当時の映像も放送されていて、スペイン語、カタラン語、英語の順で放映されているのだけど、英語の回は1時間後だったので流石にパス。
昨日のダリ劇場美術館に続き、じっくり見学できたのでとても堪能できた。2日間ダリの世界にどっぷり浸かることができました。本来であればガラにプレゼントしたというプボルのお城の博物館も行きたかったのだけど、明日(25日)はお休みということで断念。これもレンタカーだったら今日一緒に回れたかもしれないけど。
まあ仕方ない。この2か所をじっくり見られて満足です。
来た道を戻ってカダケスでお昼。良さげなお店は営業していなくて、いかにも観光客向けという感じの海沿いの店に入った。
海鮮煮込み料理のようなものと昨日に引き続きパエリア。周りの人が食べているのを見るにそんなに大きなサイズではない。美味しそうなARROZ NEGRO(イカスミパエリア)。
どちらも失礼ながら想像と違ってめちゃくちゃ美味しかった。量も適量だったので濃い味だったけど最後まで飽きずに食べられた。
日差しが夏のようでとても暑く、濃い料理と暑い日差しが相まって白ワインもとても美味しかったです。フランス国境からも近いこともあってフランス人もたくさん来ていました。
さてまたバスに乗ってフィゲラスに戻ります。
コメントを残す コメントをキャンセル