今日はローマからフィレンツェに移動。駅前のホテルに荷物を預けてまずは11時のチケットを買っているウフィツィ美術館へ。20年近く前に一度来たことがあるのだけど、その時の印象としては建物そのものが美しく、有名な作品はたくさんあるが、広過ぎない素晴らしい美術館。
今回の再訪で改めて感じたのはやはり建物は素晴らしい。そして有名な作品もたくさんある。・・が広過ぎないというのは少し違った。明らかに広い・・・。歳をとったせいかもしれないし、ローマの観光で疲れが溜まっていたからかもしれないけど、館内でのランチを含めて4時間以上いました。記憶ではボルゲーゼ美術館みたいな感じで2時間くらいで回れるこぢんまりとした美術館だったのだけど。
両親と別れて僕らのペースで鑑賞していく(といっても見学コースがほぼ一通りしかないのでしょっちゅう会ったけど)。ウフィツィ美術館の目玉はボッティチェッリですかね。もちろんダ・ヴィンチとかカラヴァッジョもあるのだけど、ボッティチェッリが印象的な美術館という感じがします。
ダヴィンチの受胎告知は僕らがここに来た後に上野の美術館にやってきたので改めて見に行った作品。なので3度目のご対面。
団体客のガイドさんが説明していたけど聖母マリアの右腕が不自然に長く見えるのは、もともとこの絵は鑑賞者が絵の右側から絵を見るように設置される予定だったから、右側から見た時に違和感がないようにわざと右腕を長く描いたのだとか。
へー知らなかった。ということで右側から見てみる。
うーん。まあ確かに右側から見ると腕の長さは気にならない。だけどやっぱり肘の位置が低過ぎて変な気がする。でも流石にダ・ヴィンチのミスでそんなことになるとは思えないから何か意図があるんでしょうね。
前回来た時に見逃したメドゥーサが描かれたカラヴァッジョの盾を今回はしっかり回収。
盾にメドゥーサってセンスありますなあ。実際には戦いには使ってないのだろうけど。
館内にカフェテリアがあってそこでパニーニのランチを食べた。隣の市庁舎が見えてとても良い眺め。パニーニはイタリアとは思えないくらいフツーの味だったけど笑
ウフィツィ美術館を出て、たまたま今日フィレンツェに来ているミラノの友人のステファノとちょっとだけ会った。彼は本当に偶然に出会うことが多い。スペイン旅行でミラノへのフライトでたまたま隣になったことをきっかけにメールでのやり取りが続いて、その後ミラノ旅行で再会、数日後に偶然ヴェローナで再会。で2年前に僕がトリノに住むことになってそこからたまに会うようになって、今日はたまたまフィレンツェで再会。多分前世で家族だったんだと思います笑
ステファノの友人でフィレンツェに数年住んでいたという人に今日の夕食のおすすめレストランを教えてもらって別れました。またどこかで会おう!
一旦ホテルに戻って休憩して夕方にアカデミア美術館へ。本当は美術館は1日1つにしたいのだけど、日程的に余裕がないので仕方ない。
前に来た時はアカデミア美術館はとにかくダヴィデに尽きるという印象だった。しかし今回は違いました。ミケランジェロの未完の作品群がとても印象的だった。
まるで石から生命が生まれてくる経過を見ているかのようでした。
ミケランジェロは彫刻を「石の中に埋もれている人を解放する」作業と例えたそうだけど、まさにそれを感じた。前回来た時は「なんだ未完かよ・・」って見向きもしなかったけど・・・。
逆に前回あれほど感銘を受けたダヴィデ像。今回はほとんど感動しなかった。この美術館の見せ方が素晴らしくてこの未完の奴隷像の先にどどーんとダヴィデ像が立っているのが神々しいのだけど、今回はその配置を知っていたせいかあまり感動できなかった。
撮った写真もなんとこれだけで、正面の写真なし笑
まあ違った部分での感動があったから良いか。その他の展示は前回通りほぼ印象に残らず。とにかくアカデミア美術館はミケランジェロの数点の彫刻につきますな。
コメントを残す コメントをキャンセル