チンクエトッリを降りてほぼ対面にあるラガツォイという山へ。
ここも第一次世界大戦の戦場だったそうで、ドロミティのオススメスポットを教えてくれたイタリア人の友人や会社の同僚の一押しスポット。理由は当時のオーストリア軍が掘った坑道を通れるからだそうな。
正直ドロミティに求めるものは雄大な自然なわけで、戦争の坑道とか全く求めてないのだけど、一番のオススメだというイタリア人が身近に二人もいたので行くことにしました。
今回のロープウェイは片道切符。下りはその坑道とやらを通って降りる次第です。やたらと急なロープウェイ。見下ろすと結構怖い。
それだけに頂上からの景色は素晴らしい。見晴らしという点ではこのドロミティ旅行で一番かも。
頂上からの眺めを堪能していよいよ坑道へ。
これ?行き止まりじゃない?断崖絶壁で超怖いんだけど・・・というところを進むと坑道の入り口がありました。ちょうど僕らの前にも人がいて、これって下に通じてるんですかね?と聞くと一人はガイドらしく、そうだよと教えてくれた。
一緒に入り口に入る。中は真っ暗。懐中電灯は一つしか持ってきてなかったから妻は携帯のライトをつけて下っていく。
階段は急で狭い。ヘルメットなんていらないのでは?と思っていたけど結構頭を打ちました。ヘルメットは確実にあったほうが良いです。先に行ったガイド連れの3人組はどんどん行ってしまって僕ら二人でゆっくり進む。真っ暗なので結構怖い。
時々横穴があって外が見れたり、当時の兵士の休憩所とか寝室があったりするのだけど、基本的には、真っ暗で息苦しい急階段を降りていく。
どうしてここがオススメなのか・・・と降りている時は思ったのだけど、20分か30分くらい降りてようやく普通の道に出た後は、大自然の素晴らしい景色と戦争という相反するギャップが感じられて、確かにこれはこれで楽しかったなと思えました。
ドロミティの他の地域ではなかなか味わえない面白い体験だと思います。ということで僕もラガツォイはおすすめです。
まあ坑道に行かなくても頂上にも多少戦争の爪痕が見られるので、坑道はきついなあという方はそれだけでも楽しめるかもしれません。
普通の道に出た後は、なだらかな下りで楽ちんです。対面に現れたチンクエトッリを眺めながらのんびり歩きます。
(ただし石がゴロゴロしていて若干歩きにくい。靴底が硬い登山靴マストです)
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