大晦日の夜をどこで過ごすか。年末年始に旅行するといつも悩むこと。
ヨーロッパだと広場に集まってカウントダウンなんてことも多い。
そういうイベントがある広場があるのかフロントで聞いてみると、カテドラル広場で多少集まるかもしれないけどイベントらしいイベントはないとのこと。
その代わりにとキューバ音楽付きディナーショーを紹介してくれた。でも、一人2万円以上。多少割引してくれるってことだったけどかなりツーリスティックな匂いがしたのでパス。おそらくイスタンブールで年越しした時にやはりホテルで紹介されたレストランのイベントみたいなもんだろう。

ということで、本当はホテルから徒歩圏で楽しみたかったけど、今ハバナで流行りのスポットだというFabrica de Arte Cubano(キューバ・アート工場)に行ってみることにしました。
ベダード地区にあるので、旧市街からはタクシーで行くしかない。行きは良いけど大晦日の夜に帰りのタクシーを拾えるのか??というのがよく分からなかったので躊躇してました。
でもまあなんとかなるだろう!
フロントでタクシーを呼んでもらって、20分くらいでFAC到着。
今の所FACの前には数台のタクシーが待っているのでピークよりも前に帰ればタクシーは拾えそう。
FACに隣接したレストランがあるので、まずはここで腹ごしらえしよう!
と思ったら今日は予約でいっぱい。
そりゃあそうだよねえ。僕だってそう思いましたよ。地球の歩き方にだって「週末は予約がベター」って書いてあるもの。だからフロントで予約してくれってお願いしたんです。でもフロントの兄さんは
「予約なんていらないよ。大丈夫。万が一入れなくてもFACで食べられるし」
ってことで予約してくれなかったんだよね。
まあしょうがない。言われた通りFACで食べるか。

20時だとあまり並ばずに入れました

ちょっと行列ができていたけど10分くらいで入場できました。入場料はたった2CUC(約220円)。中の飲み食いで稼ぐ仕組みのようです。
まずは・・お酒をもらいましょうか。

まずはドリンクを頼みましょう

注文の仕方もよく分からないけどとりあえず列に並ぶ。僕らの順番になった。うーん。やっぱりラム酒ベースの酒がいいよね。
ってことでキューバリブレを2つ注文。

手際も良く明るいバーテンダー

実に様になってるお姉さんバーテンダーが手際良く作ってくれます。結構大きめのサイズでも3CUC程度(やっぱり昼のレノンバーはぼったく・・・)。
入り口でもらったカードに金額を書き込まれてここでのやり取りは終わり。FACを出るときに精算する仕組みのようです。

カード無くすと罰金です。

カードを無くすと30CUCの罰金です。ということは言い換えるとたいていは30CUC以内で収まるのでしょう(それ以上飲み食いしたら、わざとカードを無くした方がお得だから)
お酒を持ってちょっと奥に進むとハンバーガーコーナーがあったので注文。
2018年年越しディナーはハンバーガーとキューバサンドと相成りました。
ショーケースのサンプルはあまり美味そうじゃなかったけど、奥でちゃんと調理し始めた(チンじゃなくってこと)。

キューバサンドとハンバーガーはなかなか美味

10分くらい待ってやってきたキューバサンドとハンバーガーはなかなか美味しい!昨日のランチで食べたキューバサンドとはえらい違いだ。
ちなみにメニュー名はキューバサンドではないです。ケージョ(チーズ)とハモン入りのバケットでした。

さあ腹ごしらえもできたところで中を見て回りますか。1階はクラブエリアとアートギャラリーエリアに分かれてます。ダンスフロアーはまだ人が少ない。

ギャラリーもあります
CUBAのアート

この建物自体もかなり洗練されてるし、アートも都会的なものが多い。昨日と今日過ごしたあのハバナで育って、どうやったらこういう都会的なセンスが磨かれるのか不思議でならない。旧市街しか見てないからなのかな。もっとオシャレな地区があるのかな?

2階もクラブエリアとギャラリーエリア。チェ・ゲバラアート発見。キューバ人でもモチーフにするんだな。いやそもそもキューバ人のアートじゃないのかもしれない。

無念のピンボケ

無念のピンボケをしてしまったけど・・・。ゲバラの顔の上の白い点々はライトの反射です。表現の一部ではありません。
もう一つビビッとくる作品発見。

今日たくさんみたブタとともに・・

ブタの中に裸の親父さんの写真。今日たくさん見かけたブタだなー。焼かれる前はこんなに白いんだよね。今日街で見たブタはこんがり小麦色してたなあ。
一通りギャラリーを楽しんでおおよその構造を把握しました。中庭の上にレストラン発見。何が食べられるのか覗こうとしたら、こちらのレストランは予約必須だそうで入れなかった。
方向感覚があやしいけど、もしかしてここが来たときに予約でいっぱいと断られたレストランなのかな?

一通り見終わって1階に戻るとかなり客が増えていてダンスフロアーも大盛況。男も女もみんな踊りがかっこいい!地元民がたくさん来ているようです。
いやーこういうダンスしてみたいなあー。

ダンスフロアー

クラブエリアは4つあります。22時過ぎになるとどこも結構盛り上がってきた。
また少しお腹が空いたので2階のタコス屋でタコスを注文。

タコスはイマイチ

これはまああんまり美味しくなかったかな。奥さんは入り口のバーでドリンクをもういっぱいおかわりしにいきました。
するとさっきの女性のバーテンダーが顔を覚えていてくれて
「キューバリブレ?」
って聞いてくれたそうです。でもせっかくなので違うカクテルをってことでクバータというカクテルを注文。2本のラム酒を両手で持って2方向からグラスに一気に注ぎます。ちなみにキューバリブレとの違いは、クバータはダークラムを使用するそうです。
僕は2階のバーで2杯目のカクテル、フローズンモヒート。
酔っ払いながら爆音に身を任せて踊ります。気持ちいー。
周りの人と笑顔を交わしてちょっとだけ一緒に踊りました。

気がつけばもう23時過ぎ。2時間半も経ったのか。あっという間だったな。
海外のクラブって多分これが初めてだな。みんな踊りがうまくてかっこよかったなー。
ホテルから徒歩圏ならまだまだいたいところだけど、そろそろ引き上げて旧市街で年を越そうってことでFACを出ました。
出口で精算。二人で合計33CUC。安い!
建物を出たところにいた係にタクシーを頼むと大声でドライバーを読んでくれました。旧市街のカテドラル広場までいくら?と聞くと25CUC。
いやいやー、来るときは15CUCだったよ?
「大晦日だからね。騙してない適正価格。俺は国の公式ドライバーだ。ポロシャツにロゴが入ってるでしょ。ほらクラシックカーだしさ。」
いや、クラシックカーなんて望んでないから20でどう?
「25。ほら行くぞ」
キューバの物売りやチップを求める人たちは他の観光地と比べると驚くほどあっさり引き下がるけど、このタクシーの兄ちゃんも驚くほど譲らないな。
んー仕方ないなあ。まあいいか。確かに一応初のクラシックカーではあるわけだし。
タクシーが出発する時にFACで停電!バツンという音とともに電気も音も全部消えて悲鳴が・・・
その後どうなったのかは不明です。いいタイミングで出たといえばそうなのかも。

ということで25CUCで旧市街に戻りました。

クラシックカータクシー・・
Share this:

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


Comments