キューバの貨幣事情

朝食を食べ終わりました。さあ、まずは両替所に行こう。本当は空港で少し両替する予定だったけど、夜中だから閉まっていたので現地通貨ゼロでここまで来てしまいました。ホテルを出て目抜通りのオビスポ通りを目指します。

初クラッシックカー

ホテルを出るといきなりクラッシックカー発見。おー本当にこういう古い車が現役なんだなあ。
市場があったのでちょっと覗いてみる。

市場のカレンダーはチェ・ゲバラ

無一文なので何も買えないけど、実に無造作に置いてあるなあ。朝食のフルーツがことごとくマズかったこともあり、ちっとも美味しそうに見えない。
すると、バナナ売りのおじさんが話しかけてきた。
「中国人?ああ、日本人か。コニチワ。どこのCASA泊まってるの?
え、ラケルホテル?おーそりゃあラグジュアリーだねえ」
んーラグジュアリーでもないけど、まあ地元にしてみれば宿泊料は法外かと思われます。
「バナナ買わない?美味しいよ。」
ごめん。今お金ないの。
「オッケー。じゃまたね」
ってことで握手したその手は汚れか手汗か知らないけどベッタベタでした。

さらに少し進むとパン屋発見。地元の人がひっきりなしに出入りしている。パンはコッペパンのようなシンプルなパン1種類のようです。

パン屋さん

オビスポ通りは観光客で賑わってました。セントラル公園の方向へ2,3分歩くと両替所CADECAを発見。

両替所

入り口から2手に分かれて列が伸びてる。どっちに並べばいいんだろ。一方の列のおばちゃんに聞いてみると、英語は伝わらなかったようだけどこの列に並べという仕草をしてくれた。
言われた通りに列に並ぶ。サクサク進む。でももう一方の列は全然進まない。何が違うんだろう。思いの外早く順番が来た。
トロントの空港でキャッシングした300CADをCUCに両替。213.9CUCになりました。CADを経由したものの1CUCは概ね114円でほぼUSドルと同じ価値です。
3CUCだけCUPへ両替。72CUPになりました。

キューバ旅行を検討されている方なら既にご承知と思いますが、キューバは2通貨制度を採用しています。一つは主に外国人が使うCUC。おそらくCUban Convertible pesoの略です。Convertibleつまり兌換できるということ、つまり外貨と交換できるということですね。
もう一つは地元の人が使うCUP。CUban Pesoの略と思われます。3文字中2文字がCUBANを表すCUなので紛らわしいのですが、兌換できるか(Convertible)どうかと覚えれば覚えやすいと思います。Cか単なるP(ペソ)か。

1CUCは25CUPなので25倍(両替の時は手数料が取られて24CUP)。平たく考えると外国人向けのものは地元民向けと比べて25倍の価格設定になっているってことですね。
でも観光客がPを使う機会はかなり限られています。地球の歩き方にも書いてありますがCUPは「節度を持って」使うべきと思います。
つまり地元の人向けの安い店に観光客が殺到したらいかんと思うのです。なぜなら・・どの店も効率が悪く時間がかかるので、そんなところに観光客が押し寄せて地元の人の買い物の邪魔になるのは避けるべきだと思います。
まあその辺は実感したことがありますのでおいおい記事にしたいと思います。

あと、これもまた色々なところで言われてますが3CUP紙幣はチェゲバラがデザインされています。
お土産に欲しかったので両替所で3CUPをお願いしたのですが、あいにく品切れ。観光客に人気のため品切れになることも多いようです。どうしても入手したければ街中で地元民が1CUCで売ろうとしょっちゅう声をかけてくるのでそこで買えばいいと思います。1CUCということは約8倍の値段ですが、それでも100円かそこいらなのでお土産としては安いかと。
結局僕は買わなかったけど。

ただ3CUP紙幣以外にもチェゲバラがデザインされたお金があります。3CUPコイン、3CUC紙幣です。あと50CUCにも小さくチェゲバラのフラッグが描かれてます。3CUPコインはそれなりに入手が難しいかもしれません。僕はたまたまどこかのローカルのお店で食べ物を買った時のお釣りでもらっていました。
個人的にはコインの方がお札よりもお土産向きだと思います。

3CUPでなくてもチェがデザインされてます
3CUPはコインもチェ

あと、不安が色々あった両替ですが、USドルは10%の手数料がかかるのでカナダドルかユーロが良いというのは有名な話ですが、結論からするとキレイなATMがたくさんあるので、ATMでキャッシングが一番良いと思います。VISAかマスターカードを持って行ってください。アメリカ発行のカードは使えないという話もあるので、何種類か持って行くと良いと思います。

あと・・脅かすわけではないのですが、トリニダーの銀行のATMはチャージだけされてお金が出てこない機械があったそうです。その日はATMを設置している銀行が休みだったのでクレームを言うこともできず多くの旅行客が困り果て、翌日に銀行の前に長蛇の列ができていたとのこと(道中一緒に旅をしたベルギー人に聞きました)。
なので、一度に多額のお金をキャッシングするのではなく100CUCくらいでこまめに出すのが良いのではないでしょうか(最悪お金が出てこなくても諦められる金額にしておく)。



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