モスクワから2時間弱のフライトで無事ヴォルゴグラードへ到着。地元ボランティアの歓迎を受けてシャトルバスで街中へ。気温は40度近いらしく猛暑。30分弱で中心地に到着。ここからホテルは近いはずで歩いて5分くらいで着くはずなんだけど、5分ですら歩きたくないくらいの猛暑。こりゃあ試合する選手たちは大変だな。

日陰を探しながら歩いて、ちょっと裏路地に入ったところにホテルはありました。

Stariy Stalingrad Hotel

旅の準備編でも記事を書いたように、ヴォルゴグラーでは一度予約したホテルが強制キャンセルをかましてきて本当に嫌な思いをしました。その悪質ホテル以外も異常なぼったくりホテルが多かった。エカテリンブルクやモスクワはFIFA経由で比較的リーズナブルなホテルを予約できたけど、ヴォルゴグラーは1泊しか泊まらないのでFIFA経由で予約できず、Booking.comで探したのです。(ちなみにFIFAは最低宿泊数2泊から予約可でした。)
途方に暮れかけた時に見つけたのがこのホテル。朝食付きで1泊8500RUB(約16000円)。街中なのに!もちろんW杯期間でなければ半額くらいで泊まれるんだろうけど、これくらいなら全然問題ない。ヴォルゴグラードが嫌いになりかけていた時に、やっぱり良心的な人たちもいると分かって良かったです。
ということですでに泊まる前から感謝の気持ちでいっぱいの状態でフロントに行くと、想像以上の大歓迎。英語を話せるのは若い女性一人だけなんだけど、それ以外の人も身振り手振りとこちらが分からないというのはお構い無しのロシア語で歓迎してくれました。
なんか家族経営のようなアットホームな雰囲気だな。「スターリングラード」という以前の地名を使ってるだけあってロビーは「戦争」は「共産主義」をモチーフにした装飾になってます。

戦争をモチーフにしたロビー
スターリンではなくレーニン

チェックインの手続きをしている間、英語を話せる女性に聞いてみました。
「どうして地名をスターリングラードからヴォルゴグラードに変えたの?スターリンが嫌だった?」
「うーん、というよりは古い体制を忘れて、イメージを刷新したかったんだと思う」
と教えてくれました。スターリンが嫌いとははっきりは言えないのかもしれません。でも、ホテルの名前にスターリンが入ってるのにロビーにある像はレーニンです。
「じゃあなんでこのホテルはスターリングラードの名前を残してるの?」
「昔の雰囲気を残したかったからかな。多分ね」
ま、そうですね。こういう戦争とか共産主義の雰囲気は観光客に受けそう。このやりとりを聞いていたいかにもマダムって感じの年配女性は英語は分からないようだけど大きく「うんうん」と頷いてました。そのマダムが部屋に案内してくれます。部屋の鍵のキーホルダーはなんと銃弾。多分本物だなこれ。

銃弾のキーホルダー

部屋に案内してくれたマダムは英語が話せないながらもシャワーとかセキュリティボックスとかを説明してくれました。そして最後にウェルカムドリンクだと言って冷えたフルーツジュースをくれました。暑いところを歩いてきたからありがたい!うまい!一気に飲み干しました。いやー予想に違わずフレンドリーで良いホテルだ!ここを予約できて本当に良かった。

清潔で広々したお部屋

日本代表のユニホームに着替えて、まずは腹ごしらえすることにしました。ホテルを出ると地元民が写真を撮ろうと声をかけてきた。やっぱりエカテリンブルク同様、地方都市だと外国人が珍しいようです。

ホテルからちょっと歩いたとこにショッピングセンターを発見。その中に入っていたパン屋で軽く昼飯にしました。

親切なパン屋さん

このパン屋の人もすごく親切。かなり丁寧にパンの説明をしてくれました。モスクワのピロシキ屋の雰囲気とは随分違う。ピロシキとレモネードのランチを食べて、いよいよスタジアムの方へと向かいます。

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