トラゲットで岸を渡ったところでランチのお店を探します。かなり歩いて色々吟味してなんとなく雰囲気の良さそうな路地裏のこじんまりとしたお店に入店。・・・が入ってすぐに失敗だと気付きました。ワインバーとのことなんだけどどう見てもキッチンらしいキッチンがない。とはいえここはイタリアだからまあ適当にパスタを頼んでおけばそこそこのものが出てくるでしょう。白ワインとパスタを二つ注文。奥さんは3日前に食べて美味しかったビゴーリパスタ(アンチョビと玉ねぎのパスタ)僕はチーズのパスタ。
オーダーしてすぐに厨房方向で
「チン!」
という電子レンジシェフが腕を振る舞う音が聞こえました。出てきたパスタは、もう食べるまでもなく見た目からしてマズいパスタ。
当たり前だけど一応食べる。うん。うどんみたいなパスタだ。それでも僕は一応完食しました。奥さんは2口、3口でストップ。せっかくイタリアに来たのにこんな料理で腹を満たすわけにいかないとのこと。確かにそうだね。愛想のいいウェイターがお皿を下げに来ました。
「美味しかった?」
「うん。とても」
ほとんど口をつけていない奥さんのお皿を下げながら、お互いに社交辞令だとはっきり認識した挨拶が交わされました(笑)
早々にお店を出て、もう一度ランチを仕切り直し。とはいえ僕はパスタを一皿平らげたので、そんなには食べられない。考えた結果サン・マルコ広場の裏手にあるいつも賑わっているピザ屋(Rossopomodoro Venezia)に行くことにしました。ヴェローナに行った日の朝に行ったんだけどまだ営業前で食べられなかったので、心残りだったのです。行ってみると案の定混んでいて列ができていたけどお店はかなり広く、列の進みが早くて5分くらいで席に案内されました。二人で1枚のピザを注文。二人で1枚でも嫌な顔をされることもなく受け付けてくれました。
さっきの店のパスタと同じくらいの速さでピザがやってきたけど、こちらは電子レンジシェフじゃないのでかなり美味しい。北イタリアにいるのにナポリピザってどうなんだろうという思いもあったけど来て良かった。サイズはナポリピザにしてはかなり大きい方だと思います。二人で1枚で十分のサイズでした。でも、思えば本場ナポリでナポリピザを食べたことがないから、これくらいの大きさが普通なのかもしれないな。
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