船がFondamenta Nuoveを出発してすぐに韓国人の若い男女が話しかけてきました。
「この船ってムラーノ島に行きますか?」
「多分寄ると思いますよ。」
スマホを覗き込んで心配そうな顔をして
「でも、違う方向に向かってる。多分船を間違えたんだわ」
確かにスマホの位置情報を見ると違う方向に船が進んでる。
「ムラーノ島で何をするつもりなの?」
「何ってこともないんだけど、観光しようと思って」
どうしてもムラーノ島に行きたいわけじゃないみたい。ブラーノ島に切り替えたらいいんじゃないかなと慰めようとした時に船が急に方向を変えてムラーノ島に向かい始めました。多分干潟だから浅いところを避けて深いところを進んでいたんでしょうね。安堵する韓国人御一行。
以前、ソウルに遊びに行ったことがあるよと話すと、彼らも日本に遊びに来たことがあると楽しそうに話してくれました。日本と韓国って国と国はいろいろ問題があるけど、個人個人だとすぐに仲良くなれる。こういうことが国レベルでできると良いんですが。話に盛り上がっているとすぐにムラーノ島に着いた。良い旅をと言ってお別れ。

道標の杭が打ち込まれてます

船はそれからさらに30分ほど進んでブラーノ島に到着。
観光客がどどっと降ります。人の流れに身を任せて進むと早速ブラーノ島の名物のカラフルな家々が見えてきました。・・・が、今日もめちゃくちゃ暑い。まずはジェラート屋に行こう。レモンのジェラートを購入。さっぱりして旨い!ジェラートを食べてちょっと落ち着いてから街ブラ開始。この島はレース編みで有名らしいのですが、レースには特に興味はなくてカラフルな家並みが目的だったので、のんびり歩いて回ります。

ブラーノ島の色鮮やかな家並み
ブラーノ島の色鮮やかな家並み その2
マリア様

カラフルな家は漁師が自分の家を見分けられるための工夫だとのことですが、なぜこの島だけがそんなことになってるんですかね。ムラーノ島やヴェネツィア本島にも漁師はいただろうに。ちなみに名産品のレース編みは漁の網から派生したと言われています(全て地球の歩きかた情報です)。日差しが強いから鮮やかさが際立ちます。島の反対側まで行って折り返して運河沿いに戻っていると島の教会を発見。鐘楼が明らかに傾いている。埋立地に立ってる塔が傾いてるのはめちゃくちゃ恐いなあ。なんらかの補強をしないと近い将来倒壊するんじゃないですかね・・・。

傾いた鐘楼

ヴェネツィアの島巡りを計画した時に、このブラーノ島とヴェネチアングラスで有名なムラーノ島のどちらに行こうか迷いました。悩んだ結果こういうカラフルな家並みをぜひ見たくてブラーノ島を選んだんだけど、待望だった割にはすぐに飽きてしまいました(笑)1時間ほど滞在してヴェネツィアに戻ることにしました。

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