サンティアゴ滞在のランチは旧市街近くのLasterria(ラステリア)地区で探すことにしました。
TripAdvisorによれば、サンティアゴの中目黒って感じのオシャレな地区らしい。
サンタ・ルシアの丘から歩いて数分で到着。確かに小綺麗でオシャレな通りです。
チリの名物料理だという「ロモ・ア・ロ・ポブレ」という肉料理が食べられれば良いということで、レストランがひしめき合ってる一角を手当たり次第に聞いてみることにしました。
こういう時は大抵僕がお店に聞くんだけど、たまには奥さんにも良い経験だろうということで、今回は奥さんが勇気を出してお店の前に立っている女性店員に話しかけました。
ちょっと離れたところで見ていると、どう考えても日本語で話してる。
あー、英語を諦めて日本語で押し切る大阪のおばちゃん方式か。やれやれ手伝ってあげるかと思って近づくとなんと店員さんも日本語。なぜ?有名な観光地なら多少日本語を話す店員はいるけど、こんなサンティアゴのマイナーな地域でしかもペラペラだなんて。聞けば、この女性は父親の仕事で9年間日本に住んでたんだって。
勇気を出して話しかけたチリ人が日本語ペラペラだなんて奇跡に近いんじゃないかな(笑)
それで肝心の料理ですが、この辺の一角はいわゆるヨーロッパの料理(主にイタリアン)がほとんどだから典型的なチリの料理はないとのこと。もう少し通りを進んだレストランにはあるかもしれないと教えてもらえました。
ということでもうちょっと進んでいくとすぐにレストラン発見。
店先に立ってるハビエル・エルナンデス(メキシコのサッカー選手)にそっくりな店員にまたしても奥さんがチャレンジ。
「ロモ・ア・ロ・ポブレはある?」
「ないね。」
んーウェイターなのに随分あっさりしてるな。普通こういう店の店員なら、違う料理を無理やり勧めてきそうなもんだけど。
立ち去ろうとすると店員が僕に声をかけてきた。
「ロモ・ア・ロ・ポブレは無いんでしょ?」
「ああ、あるよ大丈夫!さあ席にどうぞ!」
え?さっきのエルナンデスの方を見るとややバツが悪そうに
「ロモ・ア・ロ・ポブレそのものは無いけど、もっと旨い本当の肉料理があるって言いたかったんだよ」
とのこと。よくわからないけど、もうあんまり店探しで迷ってる時間は無いのでここにしました。
結局僕たちの対応はエルナンデスがしてくれることになりました。エルナンデスは最初に話しかけた時は愛想が悪かったけど、席に着いてからは笑顔になっていい感じ。ロモ・ア・ロ・ポブレは観光用のメニューだからもっと美味しい肉料理のこれにしておけ!というオススメ料理とセビッチェにしました。
両方とも美味しい!通りに面したテラス席の雰囲気も良いしなかなか良い店に入れてよかったな。
地球の歩き方で調べて「Sabroso(美味しい)」ってエルナンデスに伝えると、サムアップして当然だぜって感じの得意顔。でもそのあとに「普通はSabrosoとは言わない。Ricoって言うんだ」と教えてくれました。Ricoも地球の歩き方に載ってる。Sabrosoはかしこまった言い方なのかな。Ricoだと「うまい!」って感じなんだろうか。
食べ終わってからチリの中目黒と言われるラステリア地区を少しぶらついて、地下鉄でアラメダ・ターミナルまで行ってバスでホテルに戻りました。朝よりも酷い渋滞でターミナルから出るにも15分以上かかってしまってどうなることかと心配になったけど、中心地を抜けるとスムーズに流れたのでホテルでシャワーを浴びてフライトの3時間前にチェックイン。
帰りも当然24時間以上のフライト。ちょっとうんざりするけど良い旅行ができたから全然OK!
最高のシルバーウィークでした〜。
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