アフ・ビナブからわりとしっかりハイキングしてようやくラノ・カウの火山口に着いたけど、まだゴールじゃありません。この火山口のへりをぐるっと回ってオロンゴ儀式村へ向かいます。これまでは左手に海を見ながら歩いてきましたが、今度は火山湖を見ながら歩きます。
Liliと雑談をしながら歩きました。
「日本って日本語があるの?」
え?どういうこと??
「日本人は中国語を話すわけ?」
あーそういうことか。チリ人がチリ語を話さずにスペイン語を話すように、日本人も日本語を話さず中国語を話すと思ったのか・・。まあ太平洋のど真ん中じゃ日本の認知度なんてそんなもんですね。中国語から派生した日本語を話すよと教えてあげました。なんでもLiliは中国人の遠い親戚がいるらしく、中国と日本は仲が良いのかと聞かれました。
まあ、国同士はあまり仲が良いとは言えないけど、個人レベルでは仲良くやってるよと言いました。下手くそな英語ではあまり誤解を招くことは言えません。
逆にチリについてどう思ってるか聞いてみました。
非常に微妙な感情だとのこと。Liliのお父さんはチリ本土の人で、お母さんがラパヌイの人。だから自分はミックスだけどやはり生まれも育ちもラパヌイだから、ラパヌイ人としての意識が強いとのこと。チリは生活に必要なインフラを整備してくれるけど、お金を全部持っていってしまうから、嫌な思いもするけどいなくなってしまっても困ると言ってました。
日本の米軍基地みたいなものかな・・・。
下手くそな英語で一生懸命コミュニケーションしながら50分くらい歩いてオロンゴ儀式村に到着!ミラドール(見晴らし台)と書かれた場所がありました。確かに絶景なので車でサクッとここに来た人にとっては感動ものだろうけど、今まで散々見てきた景色とあまり変わらないなあ。
この辺りにはペトログリフがゴロゴロしています。鳥人儀礼でチャンピオンになった人を記念して作られたそうです。火山湖に降りて行ったところにあるというドラゴンみたいな大きな魚のペトログリフのレプリカもあります。これ、実物見てみたいなー。
オロンゴ儀式村はかつて鳥人儀式の開催中にだけ使われた村とのことです。儀式が終わったら家は取り壊していたらしい。この村の1軒の家から小さめの綺麗なモアイが発見されました。残念ながらそのモアイは今は大英博物館に保管されてます。どう考えても略奪だから返還すべきだと思うんですけどね・・。いつかロンドンに行ったら是非見てみたいな。
村から鳥人儀式が行われた島モトゥ・ヌイが見えます。オロンゴから島に泳いで渡って海鳥の卵を一番最初に持ち帰った人が「鳥人」となって島の実権を握ったようです。
それほど重要な儀式だったので参加者は死に物狂いで、競争相手を傷つけて流血させてサメの餌食にするということもあったそうです。
イースター島はモアイ以外もミステリーがいっぱいだなあ・・。
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