マルタバスで向かいます。

大晦日の今日はマルタのめぼしい観光名所はほとんどお休みなので、ヴァレッタを出てラバトとイムディーナという街にバスで出かけました。

ラバトとイムディーナは隣合った街で島の真ん中に位置します。ヴァレッタは海沿いの街だから結構離れてるんだけど、バスで30分くらい。改めてマルタ島って小さいんだなと実感しました。

マルタの交通手段はとにかくバスです。でもってほとんどのバスがヴァレッタから出発するので、レンタカーを借りる人とビーチ目的の人以外はヴァレッタを観光の拠点にすると良いんじゃないでしょうか。観光名物にもなっている黄色いマルタバスは運転が乱暴だとか乗り心地が悪いという前評判だったけど、乗ってしまえば普通のバスって感じでした。まあ、それなりに覚悟して乗ってたからかな。
イムディーナの入口近くでバスを降りるとキオスクのような売店があったので、サンドイッチやミートパイを買ってイムディーナの城壁の脇にある公園でのんびりランチ。
ランチを食べ終わってから、城壁の外の街ラバトを散策開始。
まず最初に行ったのが聖パウロ教会。
名前だけは聞いたことがある聖パウロ。調べたところによると聖パウロは元々はユダヤ教徒で、キリスト教徒を迫害していたんだけど、復活したイエス・キリストの声を聞いてキリスト教徒に回心し、キリスト教を布教したそうです。
そういえば、以前ローマでカラヴァッジョが描いた「パウロの回心」という絵を見たことがあります。あのパウロなわけです。
で、そのパウロがどんな理由か知りませんが捕縛されてローマに送られることになったんだけど、船が難破してマルタに辿りついたんだそうです。そして、この聖パウロ教会が建てられている地下の洞窟に隠れて布教活動をしていたんだそうな。
どこまでが伝説で、どこからが実話なんだか分かりませんがそういうことです。
そもそも聖パウロって本当にいたのか?ってところからして疑問なわけですが。

聖パウロの洞窟入口
教会の地下が聖パウロが隠れてた洞窟です

教会の地下に降りると、ガイドさんがいて参拝者を英語組とイタリア語組に分けます。
僕らは英語組なわけですが、英語組だからといって英語が理解できるわけではありません。あたり前ですが。
かなりゆっくりな英語で説明してくれたけど、あんまりよく分からなかったなあ。昔は牢獄だったとか、床には神父さんが埋葬されてるとかそんな感じだったと思います。
あと、ヨハネ・パウロ2世とベネディクト16世がここで祈りを捧げたそうです。
聖パウロがほんとうにいたのかどうか分かりませんが、直近2代ローマ法王が祈りを捧げたってことは、かなり神聖な場所には間違いないですね。
ガイドさんが15分くらいしっかりと解説してくれるけど、入場料はタダ。お布施を気持ちで支払います。

ヨハネ・パウロ2世もここに来ました
聖パウロはこんな感じで布教したのでしょうか

洞窟の上に建つ教会は、今朝参拝した聖ヨハネ大聖堂と比べると質素そのものだけど、とんでもない聖遺物が安置されています。
それは聖パウロの腕!地球の歩き方によれば、柵で守られたニッチに安置されているとのこと。聖パウロの存在そのものを疑ってた僕にはかなり衝撃的な話。だけどニッチって何よ?電子辞書によれば、像や飾り物を置く壁の窪みなんだそう。
・・・多分あれか?
じっくり見てみたけどイマイチわからない。なんとなく指のように見えるものもあったけど・・・。ということで聖パウロの存在の確証は得られず、次のスポット聖アガサの礼拝堂へ向かいました。
またしても聖人ですな。

左のニッチに聖パウロの腕があるらしい
Share this:

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


Comments