土佐と聞いて真っ先に思い浮かべるのは何ですかね?坂本龍馬かな?
僕はね、闘犬でしたね。せっかく高知まで来たんだからどうしても闘犬を見て帰りたかった。実は昨日は年に数回開かれる闘犬の大会だったので、それを見に行きたかったんだけど、ホエールウォッチングの後に駆けつけると既に大会は終わってた。それでも闘犬博物館が500円で見れるというのでそれで諦めようとしたら、明日(つまり今日)もちょっとだけ試合があるって教えてもらえました。
10時10分入場ということで9時頃チケット購入。闘犬+博物館のチケットは1500円です。席は指定席で一番前の席を取ってくれた。時間になって闘犬場に入場。闘犬のルール説明によると、いくつかの勝敗を決めるルールがある中で、なんと犬が声を出したら負けなんだそうな。普通犬が攻撃的になってる時ってウーとかワンワンとか吠えるよね。ああいうのは負けなの。弱い犬程よく吠えるっていうけど、ホンモノの闘う犬は声を出さないんだなあ。
試合の前に現役横綱登場。化粧回しをつけた横綱はもの凄い威厳だ。体も傷だらけ。写真撮影タイムになってみんな一斉に写真を撮る。ぼくも土俵際で撮影しながらよくよく横綱の顔を見ると、なんだかちょっとカワイイ。顔を右に向けたり左に向けたりして会場のみんなが撮影しやすいようにサービスしてくれているようにさえ見える。でも試合の時はえらい怖いんだろうね。
横綱撮影タイムが終わるといよいよ闘犬の時間。見られるのは1試合だけらしい。飼い主に連れられてまず一頭登場。続いて次の犬が入場したその瞬間、いきなり犬が戦い出した。飼い主はまだ土俵に残ってるのに。こんな血気盛んな土佐犬の隣にいて危険じゃないんだろうか??僕はてっきり飼い主が犬をけしかけてようやく試合が始まるのかと思ったけど、まさに戦う為に生まれてきた犬なんだなあ。本能で戦ってる。でも試合を見ていくにつれて、土佐犬達はこれが競技であることを充分理解しているような気がしてきた。決して声を漏らさないし、相撲や柔道みたいな技を繰り出したりする。
二頭をよく見るとさっきの横綱と違って、かなり痩せて見える。あばらも浮き出てるし。しばらくエサを与えられずにカリカリさせて試合に臨んでるのかな?
牙と牙がぶつかってガチガチする音が聞こえる。だんだん二頭とも血だらけになってきたけど、案外皮膚が強いらしく、牙で噛まれて思いっきり引っ張られてるのに皮膚はかんたんには破けない。動物の皮で皮ジャンとか皮靴とか作るくらいだもんね、伸縮性のある相当強い天然素材ですよ、動物の皮は。
一方的にどちらかの犬が攻め立てていても、一方が戦意喪失するまで続けられる闘犬。こんなにプロフェッショナルな犬達が戦意喪失するくらいのやられっぷりってどんなものか興味深かったけど、残念ながら時間制限で引き分けで試合終了。
血なまぐさい獣の匂いが充満する会場で見る闘犬はもの凄い迫力。昨日のピースフルなクジラとは正反対の激しく猛々しい土佐犬。動物ってスゲエ。桂浜に来たら龍馬像も重要だけど闘犬だけは絶対見逃せませんよ!
ちなみに闘犬センターは撮影は許可されていますが、ホームページやブログに無許可で掲載するのは禁止されています。ここに掲載されている写真は全て闘犬センターの許可を得て掲載しております。
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